20時から「閲兵式」と番組予告、<追記>尹錫悦に警告を発するための強い語調の「元帥様」、「先制打撃、中枢打撃」とふざけたことを言っているなという感じ (2022年4月26日 「朝鮮中央TV」)
Source: KCTV, 2022/04/26
タイトルの通り。
閲兵式もドラマタイズされている。
「謎の女」、ヒョン・ソンウォルと共に「元帥様」をアシスト。バッジ着用。ヒョン・ソンウォルの部下か。
「1号歓迎曲」いつと違う感じで演奏。演奏は、「功勲国家合唱団」。軍主体の行事のために「国務委員会演奏団」は使わなかった模様。
「元帥様」、目を閉じて「愛国歌」を口ずさむ。
潜水艦部隊まで登場する模様。
「元帥様」の演説、力強い。こんなに力強い演説は初めて。
平服は「国家保衛省」縦隊。
白軍服助成は「社会安全省」縦隊。交通整理の警察官か。
最近防護服を着た「非常防疫」縦隊。
犬を連れたのは「社会安全省」縦隊。「階級的敵」を摘発するとアナウンス。
戦闘機などの出撃シーンもカッコ良くなっている。
機械化部隊の初めの方で入ってきた「戦術誘導武器」縦隊、初めて見る車両のようだ。
「僅か5年で達成した」SLBMと大きなSLBMについて。
箱に入った物はなんだろうか。「朝鮮労働党指揮戦略兵器」とアナウンス。
「過去10年間で朝鮮はさらに強くなった」とアナウンス。
「我々は願ったとおりに、信じたとおりに強くなった」「今日も強くなっており、明日はもっと強くなる」とアナウンス。
「どのような敵であれ我々の領土外で先制的に殲滅させられる装備」ミサイルを紹介。
「極超音速ミサイル」盛り上がる。
「火星砲-8」型は失敗ということになっているのだが、大量に登場。
「朝鮮労働党の絶対的力」と「火星-15」を紹介。
「火星砲-17」型を圧倒的に盛り上げている。朝鮮人民は大歓声。「力を世界の前で誇示した」と。発射成功が前提となっている。いやというほど様々な角度から見せている。空中爆発などなかったような雰囲気だが・・・
「閲兵式」2時間20分ほどで放送が終わる。
上に書いたように、これまでにない様々な演出が組み込まれた閲兵式だった。閲兵式自体もそうだったし、編集された映像もそうだった。
「女史」、習近平夫人の彭麗媛のような貫禄が出ていた。「元帥様」はずっと立っていたが、「女史」も含む「貴賓席」を与えられた党の幹部は着席していた。
「元帥様」の力強い演説、米国というよりも、「先制打撃」、「中枢打撃」だのとふざけたことを言っている南朝鮮の当選者に向けたメッセージのような気がした。別記事で「元帥様」の演説を訳出した上で聞いていたが、文字と「元帥様」の演説では全く伝わってくるメッセージが異なった。文字では「核戦力強化」が強いメッセージとして伝わってきたが、「元帥様」の演説では上に書いたように「先制打撃」だの、「元帥様」を意味する「中枢打撃」だのとふざけたことを言っている尹錫悦に対する強い警告と聞こえた。特に「いかなる勢力であれ、朝鮮民主主義人民共和国との軍事的対決を企図するなら、彼らは消滅させられます」にはとても力が入っていた。米帝を叩くICBMは取りあえず完成し、加えて今回の「閲兵式」搭乗したSLBMも使える。そして、今年に入り発射してきたのは、「火星砲-17」型を除いては「戦術」ミサイルだった。
今後だが、「核兵力強化」ということで、さらなる核実験をやるのか。依然として、中国が許さないと思うが、可能性はゼロではない。今日、搭乗した兵器の中で試験をしていないのはSLBMなので、いずれ発射することだろう。また、「火星砲-17」型が出たときも「元帥様」は微妙な表情をしていたような気がしたので、もう一度、完成品を発射する可能性がある。