「労働新聞」・「朝鮮中央通信」HPアクセス困難に、北朝鮮財務省の様子、ヌーランド発言、チマ・パラム (2013年3月14日)
昨日辺りから、「労働新聞」と「朝鮮中央通信」のサイトへのアクセスが長時間できなくなっている。アクセスできる時間帯が全くなかったわけではないが、この記事を書いている今も、両サイト共にアクセスできない。過去、どちらか一方のアクセスが長時間できなかったことはあるが、両方とも、しかも断続的にというのは今回が初めてのような気がする。
uriminzokkiriは正常に稼働しているが、そこからリンクが張られているサイトはuriminzok-TVとuriminzok-講堂以外、接続不可の状態である。
北朝鮮でも大規模な軍事演習が行われているというが、それとの関連であろうか。uriminzok系のサイトは中国にあるので稼働しているが、それ以外のkpドメインのサイト、つまり北朝鮮内にあるサイトはは動いていないということであろう。
それとの関連で3月12日に「朝鮮中央TV」が「民族の自主権を決死で守護し、最後の勝利を達成しよう」という番組を放送した。人民軍や内務軍の軍人が激怒しながら銃を撃ったり、テクォンドらしき訓練をしている様子は繰り返し紹介されているが、財務省の役人が「戦闘態勢」に入ったという報道はおもしろかった。
「財務省の役人は万端の体制を整え、命令だけを待っています」と語る財務省副相の李チョルヨンさん

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2013-03-12-15.flv
李さんは赤い星が付いたカーキ色の服を着ているが、これは平服ではなく軍服である。非常事態の時に着用する服装なのであろう。
省内の廊下であろうか。敬礼をしている。これも役人が普通にすることではない。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2013-03-12-15.flv
背景では公用車に擬装用の網を掛けている。以下にも開戦前夜を思わせる映像であるが、よく見れば後ろをトロリーバスが普通に走っている。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2013-03-12-15.flv
局長のユン・ヨンオクさんも勇ましい出で立ちだ。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2013-03-12-15.flv
財務省舎の前では銃を持った役人たちが整列をしている。しかし、背景を平壌市民が平然と歩いている。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2013-03-12-15.flv
日本の報道でも役所の車に擬装用のネットを装着している場面が紹介された。あれだけ見ると、北朝鮮は全面戦争に向けて突進しているかのような印象を与えるが、それを真に受けるのは北朝鮮の思うつぼだ。
それとの関係で、米国務省報道官のヌーランドさんは、12日の定例記者会見でおもしろい発言をしている。彼女はドニロン国家安全保障問題担当大統領補佐官が北朝鮮が正しい方向に向かうのであれば、対話もドアはいつでも空いていると述べた上で、「しかし、この(北朝鮮が続けているような)trash-talkingでは、その(北朝鮮人民によりよい未来をもたらすような)方向に向かわない」と話している。「trash-talking」という言葉は初めて聞いた。それぞれの単語の意味は分かるのだが、ハイフォンでつなげると「スポーツの試合前などに、相手を罵倒するような威嚇的発言」ということのようだ。イメージとしては、WWF(米国のプロレス)の試合前にレスラーが勇ましいことを言っているあれであろう。
私の英語のセンスでは分からないのだが、「trash-talking」という言葉が報道官が使う言葉としては不適切であったのか、記者はそれにかみついて「あなたは、北朝鮮の外務大臣をtrash-talkers(プロレス選手並みの威嚇発言をする人々)と呼んで、辛らつな言葉の応酬のドアーを開こうとしているのか」と突っ込んでいる。ヌーランドさんは、「私は、見ていることをそのまま言っただけで・・・・」と少し気まずそうであった。彼女は、英文のレポートを読んでいるだけだろうが、北朝鮮が発表する朝鮮語原文を読めたらひっくり返るであろう。
U.S. Department of State, "Daily Press Briefing",
http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2013/03/205993.htm#NORTHKOREA
記事を書きながらチェックしているが、未だに北朝鮮の両サイトには繋がらない。文字を読んで記事を書こうと思ったのだが、「朝鮮中央TV」が昨日「朝鮮民主主義人民共和国国防委員会人民武力部スポークスマン談話 - 傀儡軍部好戦狂共の狂気的な醜態は厳しい懲罰を免れないであろう -」という「録画報道」を放送した。この中で、主要な攻撃対象は韓国・国防部や軍関係者などであるが、国防部や軍関係者の北朝鮮に関する発言は「青瓦台の部屋にいるチマ・パラム(スカートの風、女性が慌ただしく動いている様子)と関係がないわけではない」と初めて朴槿恵さんに触れている。しかし名指しすることはなく、そこで出てくる名前はやはり李明博さんで、「李明博のやり方を踏襲した」という言葉で非難している。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2013-03-13-13.flv
uriminzokkiriは正常に稼働しているが、そこからリンクが張られているサイトはuriminzok-TVとuriminzok-講堂以外、接続不可の状態である。
北朝鮮でも大規模な軍事演習が行われているというが、それとの関連であろうか。uriminzok系のサイトは中国にあるので稼働しているが、それ以外のkpドメインのサイト、つまり北朝鮮内にあるサイトはは動いていないということであろう。
それとの関連で3月12日に「朝鮮中央TV」が「民族の自主権を決死で守護し、最後の勝利を達成しよう」という番組を放送した。人民軍や内務軍の軍人が激怒しながら銃を撃ったり、テクォンドらしき訓練をしている様子は繰り返し紹介されているが、財務省の役人が「戦闘態勢」に入ったという報道はおもしろかった。
「財務省の役人は万端の体制を整え、命令だけを待っています」と語る財務省副相の李チョルヨンさん

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2013-03-12-15.flv
李さんは赤い星が付いたカーキ色の服を着ているが、これは平服ではなく軍服である。非常事態の時に着用する服装なのであろう。
省内の廊下であろうか。敬礼をしている。これも役人が普通にすることではない。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2013-03-12-15.flv
背景では公用車に擬装用の網を掛けている。以下にも開戦前夜を思わせる映像であるが、よく見れば後ろをトロリーバスが普通に走っている。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2013-03-12-15.flv
局長のユン・ヨンオクさんも勇ましい出で立ちだ。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2013-03-12-15.flv
財務省舎の前では銃を持った役人たちが整列をしている。しかし、背景を平壌市民が平然と歩いている。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2013-03-12-15.flv
日本の報道でも役所の車に擬装用のネットを装着している場面が紹介された。あれだけ見ると、北朝鮮は全面戦争に向けて突進しているかのような印象を与えるが、それを真に受けるのは北朝鮮の思うつぼだ。
それとの関係で、米国務省報道官のヌーランドさんは、12日の定例記者会見でおもしろい発言をしている。彼女はドニロン国家安全保障問題担当大統領補佐官が北朝鮮が正しい方向に向かうのであれば、対話もドアはいつでも空いていると述べた上で、「しかし、この(北朝鮮が続けているような)trash-talkingでは、その(北朝鮮人民によりよい未来をもたらすような)方向に向かわない」と話している。「trash-talking」という言葉は初めて聞いた。それぞれの単語の意味は分かるのだが、ハイフォンでつなげると「スポーツの試合前などに、相手を罵倒するような威嚇的発言」ということのようだ。イメージとしては、WWF(米国のプロレス)の試合前にレスラーが勇ましいことを言っているあれであろう。
私の英語のセンスでは分からないのだが、「trash-talking」という言葉が報道官が使う言葉としては不適切であったのか、記者はそれにかみついて「あなたは、北朝鮮の外務大臣をtrash-talkers(プロレス選手並みの威嚇発言をする人々)と呼んで、辛らつな言葉の応酬のドアーを開こうとしているのか」と突っ込んでいる。ヌーランドさんは、「私は、見ていることをそのまま言っただけで・・・・」と少し気まずそうであった。彼女は、英文のレポートを読んでいるだけだろうが、北朝鮮が発表する朝鮮語原文を読めたらひっくり返るであろう。
U.S. Department of State, "Daily Press Briefing",
http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2013/03/205993.htm#NORTHKOREA
記事を書きながらチェックしているが、未だに北朝鮮の両サイトには繋がらない。文字を読んで記事を書こうと思ったのだが、「朝鮮中央TV」が昨日「朝鮮民主主義人民共和国国防委員会人民武力部スポークスマン談話 - 傀儡軍部好戦狂共の狂気的な醜態は厳しい懲罰を免れないであろう -」という「録画報道」を放送した。この中で、主要な攻撃対象は韓国・国防部や軍関係者などであるが、国防部や軍関係者の北朝鮮に関する発言は「青瓦台の部屋にいるチマ・パラム(スカートの風、女性が慌ただしく動いている様子)と関係がないわけではない」と初めて朴槿恵さんに触れている。しかし名指しすることはなく、そこで出てくる名前はやはり李明博さんで、「李明博のやり方を踏襲した」という言葉で非難している。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2013-03-13-13.flv