「朝日平壌宣言の基本精神を間違うな」 (2013年3月12日 「労働新聞」)
「労働新聞」にこう題する個人名の記事が掲載された。日本の外務大臣が「『日朝平壌宣言に基づき、拉致、核、ミサイルなど諸般の懸案を包括的解決を目指す』」とし「拉致問題の解決なくしては、国交正常化もあり得ない」という従来からの立場を表明したことへの反発である。
記事の中では、特に新しいことを述べているわけではないが、拉致問題については次のような微妙な言い回しをしている。つまり記事では「宣言採択時、我々は宣言を持って懸案問題を日本側との合意の下、十分に解決してやった。そのため、朝日両国の人民はもちろん、世界他これを積極的に支持歓迎し、朝日平壌宣言がただちに履行されることを望んだ」としているが、「懸案問題を・・・十分に解決」というのが何を指しているのだろうか。拉致問題は解決済みというこれまでの北朝鮮の立場からすると、この「解決」はそれを指すのであろうが、この記事の中では「ありもしない拉致問題」という表現は使っていない。
そもそもこの記事で言いたいことは「日本は今日までも朝日平壌宣言の精神に反し、米国の反共和国圧殺策動に便乗し、対朝鮮敵対視政策を悪辣に追従しながら、朝日関係を極度に悪化させた」と米国の「制裁策動」に賛成したという日本非難である。
過去記事にも書いたが、日朝平壌宣言は北朝鮮との関係において非常に重要な宣言であり続けることは間違いない。しかし、その理解について北朝鮮と日本との間で差が広がっていることも事実である。記事はそれを端的に示す言葉で締めくくられている。「朝日関係問題解決の基本は、過去清算である」と。
『労働新聞』、「조일평양선언의 기본정신을 오도하지 말라」、
http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-03-12-0027&chAction=D
記事の中では、特に新しいことを述べているわけではないが、拉致問題については次のような微妙な言い回しをしている。つまり記事では「宣言採択時、我々は宣言を持って懸案問題を日本側との合意の下、十分に解決してやった。そのため、朝日両国の人民はもちろん、世界他これを積極的に支持歓迎し、朝日平壌宣言がただちに履行されることを望んだ」としているが、「懸案問題を・・・十分に解決」というのが何を指しているのだろうか。拉致問題は解決済みというこれまでの北朝鮮の立場からすると、この「解決」はそれを指すのであろうが、この記事の中では「ありもしない拉致問題」という表現は使っていない。
そもそもこの記事で言いたいことは「日本は今日までも朝日平壌宣言の精神に反し、米国の反共和国圧殺策動に便乗し、対朝鮮敵対視政策を悪辣に追従しながら、朝日関係を極度に悪化させた」と米国の「制裁策動」に賛成したという日本非難である。
過去記事にも書いたが、日朝平壌宣言は北朝鮮との関係において非常に重要な宣言であり続けることは間違いない。しかし、その理解について北朝鮮と日本との間で差が広がっていることも事実である。記事はそれを端的に示す言葉で締めくくられている。「朝日関係問題解決の基本は、過去清算である」と。
『労働新聞』、「조일평양선언의 기본정신을 오도하지 말라」、
http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-03-12-0027&chAction=D