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    日本は「新型ICBMの分析維持」と (2022年3月28日 「時事通信」)

    28日、『時事通信』などが記者会見での官房長官が「飛翔の高度などを含め諸情報を総合的に勘案した結果、新型ICBM級と考えている」と述べたと伝えている。

    『時事通信』、「『新型ICBM』の分析維持 松野官房長官」、https://www.jiji.com/jc/article?k=2022032800443&g=pol&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit

    実際に官房長官の発言を首相官邸HPで聞いてみたが「新型ICBM級のミサイル」と言っている。上手い逃げ方で、「火星砲-17」という言い方はしていない。「ICBM級」というところは間違いないが、「新型」の部分が問題となる。「新型」の根拠として高度や飛行距離を挙げているが、どのようにしてそれを達成しているのかが重要なポイントとなる。極端なことを言えば、サベルスバーグ氏の「火星-15」をモデルに弾頭部180kgで描いたプロットのように、「新型」でなくても24日の発射の高度と飛行距離を出すことができる可能性もある。

    米韓のみならず、日本も平壌国際空港の青い格納庫付近をずっと監視していたはずである。なので、実際に発射されたミサイルが何であったのかは、実は、よく知っているはずだ。韓国メディアは、発射当日から「韓国高官の話」として、「火星砲-17」ではないという説を流していたが、これなど、韓国軍当局が初めから分かっていた一つの証拠となろう。

    しかし、過去記事にも書いたとおり、「火星砲-17」ではないと確認してしまうことは、北朝鮮を挑発することになり、さらなるミサイル発射を誘発させることになる(別記事に書いたように、既にそのような流れになっている気はするが)。そのため、韓米は「実は知っているよ」という程度の情報リーク、日本は「よく飛んだ『新型』」と敢えて同調しないことで、北朝鮮のさらなる発射を抑制するところに目的があるのだろう。政治的には「火星砲-17」だろうが何だろうが、長距離弾道ミサイルで、しかもこれまでにない高度と距離を出しているのであれば、「新たな脅威」として使えるからである。

    これから「太陽節」にかけて、北朝鮮が「新たな脅威」ではなく、本当の脅威となるミサイルを発射するのかどうか。

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    川口智彦

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