「朝鮮中央TV」の「火星砲-17」の発射シーンは16日かも、影から見ると (2022年3月26日)
26日も、「朝鮮中央TV」は「火星砲-17」の発射シーを見せる報道をしている。
映像を見ていると影が見えるが、複数見える影を見ていると、影を加工しているような感じはない。「朝鮮中央TV」の「報道」で影が加工されていないという前提で見るとおもしろいことが分かる。
1.3月16日の発射は「9時30分頃」と日本の防衛省発表。
2.3月24日の発射は「14時33分頃」と日本の防衛省発表。
「火星砲-17」のTELが停車していた場所は、下の地図で間違いない(若干の誤差はあり)。

KCNAのオリジナル写真を筆者が加筆。

Source: KCNA, 2022/03/25 (筆者加筆)
KCNAの写真をGoogle Earthに合わせると下のようになる。赤いポイントが発射台になる。

Source: Google Earth, 2022/03/25 (筆者加工)
ナレーションで「指揮所に入られる」とされる部分の「元帥様」。北に向かって歩いている。

Source: KCTV, 2022/03/25
上の写真とその上のKCNAの写真を比べると「元帥様」の影が西に延びている、つまり太陽は東から射していることが分かる。
世の中には便利なサイトがあり、「太陽と影のマップシミュレーション」ができるようになっている。このサイトが提供しているデータが正確だという前提になるが、防衛省が発表した2つの日時(発射前なので15分ほど早めてある)でGoogle Mapで表示された緯度経度の影を調べてみた。
3月24日14時15分の影(黒い棒)は北東方向を向いている。

Source: http://tma.main.jp/shadow/index.php
一方、3月16日9時15分の影を見ると、北西方向を向いており、「元帥様」の写真の影の方向と大体一致している。

Source: http://tma.main.jp/shadow/index.php
これらの写真から推測すると「火星砲-17」の発射は、3月24日ではなく3月16日に行われ、「報道」で公開された一連の動画はその際に撮影されたものの可能性が出てくる。そして、3月24日に発射された「飛翔体」はこの「報道」で公開されたのと異なる飛翔体、つまり「火星-15」αの可能性も排除できないような気がする。
北朝鮮としては本番の「大成功」を16日に実現しようとして撮影クルーも準備して発射をしたが失敗、失敗を挽回するために「火星-15」αを24日に発射して、高度と飛距離を出したという仮説も成り立つ。
「火星-15」でも弾頭部の重量を180kgにすれば「火星砲-17」のものとされる軌道を飛行できることを示すシミュレーション。

Source: Ralph Savelsberg
以上、何かとんでもない勘違いをしている可能性もあるが、取りあえず紹介しておく。
映像を見ていると影が見えるが、複数見える影を見ていると、影を加工しているような感じはない。「朝鮮中央TV」の「報道」で影が加工されていないという前提で見るとおもしろいことが分かる。
1.3月16日の発射は「9時30分頃」と日本の防衛省発表。
2.3月24日の発射は「14時33分頃」と日本の防衛省発表。
「火星砲-17」のTELが停車していた場所は、下の地図で間違いない(若干の誤差はあり)。

KCNAのオリジナル写真を筆者が加筆。

Source: KCNA, 2022/03/25 (筆者加筆)
KCNAの写真をGoogle Earthに合わせると下のようになる。赤いポイントが発射台になる。

Source: Google Earth, 2022/03/25 (筆者加工)
ナレーションで「指揮所に入られる」とされる部分の「元帥様」。北に向かって歩いている。

Source: KCTV, 2022/03/25
上の写真とその上のKCNAの写真を比べると「元帥様」の影が西に延びている、つまり太陽は東から射していることが分かる。
世の中には便利なサイトがあり、「太陽と影のマップシミュレーション」ができるようになっている。このサイトが提供しているデータが正確だという前提になるが、防衛省が発表した2つの日時(発射前なので15分ほど早めてある)でGoogle Mapで表示された緯度経度の影を調べてみた。
3月24日14時15分の影(黒い棒)は北東方向を向いている。

Source: http://tma.main.jp/shadow/index.php
一方、3月16日9時15分の影を見ると、北西方向を向いており、「元帥様」の写真の影の方向と大体一致している。

Source: http://tma.main.jp/shadow/index.php
これらの写真から推測すると「火星砲-17」の発射は、3月24日ではなく3月16日に行われ、「報道」で公開された一連の動画はその際に撮影されたものの可能性が出てくる。そして、3月24日に発射された「飛翔体」はこの「報道」で公開されたのと異なる飛翔体、つまり「火星-15」αの可能性も排除できないような気がする。
北朝鮮としては本番の「大成功」を16日に実現しようとして撮影クルーも準備して発射をしたが失敗、失敗を挽回するために「火星-15」αを24日に発射して、高度と飛距離を出したという仮説も成り立つ。
「火星-15」でも弾頭部の重量を180kgにすれば「火星砲-17」のものとされる軌道を飛行できることを示すシミュレーション。

Source: Ralph Savelsberg
以上、何かとんでもない勘違いをしている可能性もあるが、取りあえず紹介しておく。