「米国NBA(全国バスケットボール協会)元選手と一行到着」 (2013年2月26日 「朝鮮中央通信」)
「朝鮮中央通信」が米国NBA元プレーヤーのデニス・ロッドマン一行が平壌に到着したと報じた。空港では北朝鮮オリンピック委員会の副委員長ソン・クァンホ、朝米文化交流委員会副委員長、北朝鮮バスケットボール協会会長さんなどが出迎えた。
北朝鮮オリンピック委員会副委員長と握手をするロッドマンさん

Source: KCNA, http://www.kcna.kp/kcna.user.home.retrieveHomeInfoList.kcmsf
音声が途切れているので分からないが、ロッドマンさんが「米国に来られれば、ご案内します」というようなことを言ったのかもしれない。通訳が「そちら(米国)に来られたおりには・・・」というとソン副委員長は「まあいい」という味気ない返事をしているように聞こえる。
バスケットボール訪問団一行

Source: KCNA, http://www.kcna.kp/kcna.user.home.retrieveHomeInfoList.kcmsf
「朝鮮中央通信」が伝えるニュースはここまでだが、早速、米国務省定例記者会見でこのことが話題になった。記者は、ベントレル報道官にバスケットボール選手種一行の訪問は「中国とのピンポン外交と同様のものと捉えていいのか」と質問している。これに対して同報道官は「そうではないし、我々は彼らの訪問について相談されていない」、「個人的な渡航についてコメントする立場にない」と答えている。記者が「グーグル会長が訪問した際にはコメントを出したのに」と詰め寄ると、「米国の重要なビジネスマンとスポーツ選手では話が違う」とし、「ビジネスの話ではなく、バスケットボールと子供病院の話であり、北朝鮮政権との対話ではない」と答えている。北朝鮮の報道には「子供病院」の話は出てきていないが、米国側でそういう話があったのだろうか。
U.S. Department of State, Daily Press Briefing,
http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2013/02/205227.htm#DPRK
ピンポン外交とまではいかないにせよ、この時期に金正恩さんが好きなバスケットボール選手が北朝鮮を訪問するというのは実に興味深い。China Daily.comはこの訪問について、もう少し詳細に伝えており、彼らの滞在期間は1週間で、総勢13名の訪問団には現役の選手やコーチも含まれており、交流試合なども行うという。
China Daily.com, "NBA delegation lands in Pyongyang for visit",
http://africa.chinadaily.com.cn/sports/2013-02/26/content_16258133.htm
<追記>
China Daily.comがロッドマンさんについての続報を伝えている。それによると、ロッドマンさんは平壌から韓国にいるPsyとTwitterでやりとりをしたようだ。ということは、別記事に書いた「3月1日前に発売」されていた高麗リンクのモバイル・インターネットSIMを使って彼はTwitterを使っているということなのだろうか。
China Daily.com, "Rodman arrives in Pyongyang",
http://www.chinadaily.com.cn/cndy/2013-02/28/content_16262672.htm
<追記2>
別記事にするが、金正恩さんがバスケットボール選手と会った。グーグル会長訪朝時には、報道された限りでは、出てこなかったが、バスケットボール選手に会ったというのは、彼のバスケットボール好きに根ざすところなのか、「バスケットボール外交」を狙っているのか。
北朝鮮オリンピック委員会副委員長と握手をするロッドマンさん

Source: KCNA, http://www.kcna.kp/kcna.user.home.retrieveHomeInfoList.kcmsf
音声が途切れているので分からないが、ロッドマンさんが「米国に来られれば、ご案内します」というようなことを言ったのかもしれない。通訳が「そちら(米国)に来られたおりには・・・」というとソン副委員長は「まあいい」という味気ない返事をしているように聞こえる。
バスケットボール訪問団一行

Source: KCNA, http://www.kcna.kp/kcna.user.home.retrieveHomeInfoList.kcmsf
「朝鮮中央通信」が伝えるニュースはここまでだが、早速、米国務省定例記者会見でこのことが話題になった。記者は、ベントレル報道官にバスケットボール選手種一行の訪問は「中国とのピンポン外交と同様のものと捉えていいのか」と質問している。これに対して同報道官は「そうではないし、我々は彼らの訪問について相談されていない」、「個人的な渡航についてコメントする立場にない」と答えている。記者が「グーグル会長が訪問した際にはコメントを出したのに」と詰め寄ると、「米国の重要なビジネスマンとスポーツ選手では話が違う」とし、「ビジネスの話ではなく、バスケットボールと子供病院の話であり、北朝鮮政権との対話ではない」と答えている。北朝鮮の報道には「子供病院」の話は出てきていないが、米国側でそういう話があったのだろうか。
U.S. Department of State, Daily Press Briefing,
http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2013/02/205227.htm#DPRK
ピンポン外交とまではいかないにせよ、この時期に金正恩さんが好きなバスケットボール選手が北朝鮮を訪問するというのは実に興味深い。China Daily.comはこの訪問について、もう少し詳細に伝えており、彼らの滞在期間は1週間で、総勢13名の訪問団には現役の選手やコーチも含まれており、交流試合なども行うという。
China Daily.com, "NBA delegation lands in Pyongyang for visit",
http://africa.chinadaily.com.cn/sports/2013-02/26/content_16258133.htm
<追記>
China Daily.comがロッドマンさんについての続報を伝えている。それによると、ロッドマンさんは平壌から韓国にいるPsyとTwitterでやりとりをしたようだ。ということは、別記事に書いた「3月1日前に発売」されていた高麗リンクのモバイル・インターネットSIMを使って彼はTwitterを使っているということなのだろうか。
China Daily.com, "Rodman arrives in Pyongyang",
http://www.chinadaily.com.cn/cndy/2013-02/28/content_16262672.htm
<追記2>
別記事にするが、金正恩さんがバスケットボール選手と会った。グーグル会長訪朝時には、報道された限りでは、出てこなかったが、バスケットボール選手に会ったというのは、彼のバスケットボール好きに根ざすところなのか、「バスケットボール外交」を狙っているのか。