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    「朝鮮民主主義人民共和国外務省スポークスマン談話」:米国の安保理持ち出しを非難、背景には米国の独自制裁、「火星-16」発射の可能性と朝米関係 (2022年1月14日 「朝鮮中央通信」)

    14日、「朝鮮中央通信」に以下。

    **************
    朝鮮民主主義人民共和国外務省スポークスマン談話
    조선민주주의인민공화국 외무성 대변인담화

    米国は再び我々の自衛権行使を取り上げ、挑発的に出てきている。
    미국은 또다시 우리의 자위권행사를 걸고들며 도발적으로 나오고있다.

    最近、我々が行った新型兵器開発事業は、国家防衛力を現代化するための行動であるだけであり、特定の国や勢力を狙ったものではなく、それにより周辺国の安全に危害を及ぼしたことも全くない。
    최근 우리가 진행한 신형무기개발사업은 국가방위력을 현대화하기 위한 활동일뿐 특정한 나라나 세력을 겨냥한것이 아니며 그로 하여 주변나라들의 안전에 위해를 끼친것도 전혀 없다.

    それにもかかわらず、米国は我々の正当な当該行動を国連安全保障理事会に引っ張り出し、非難騒動を行うだけでは足らず、単独制裁まで発動しながら情勢を意図的に激化させている。
    그럼에도 불구하고 미국은 우리의 정당한 해당 활동을 유엔안전보장리사회에 끌고가 비난소동을 벌리다 못해 단독제재까지 발동하면서 정세를 의도적으로 격화시키고있다.

    米国が合法的な自衛権行使を問題視しているのは、明白な挑発となり、強盗的論理である。
    미국이 우리의 합법적인 자위권행사를 문제시하는것은 명백한 도발로 되며 강도적론리이다.

    これは、現米政権が口では外交と対話を叫んでいるが、実際的には対朝鮮孤立圧殺政策に執拗にしがみついていることを示している。
    이것은 현 미행정부가 말로는 외교와 대화를 떠들지만 실지에 있어서는 대조선고립압살정책에 집요하게 매달리고있다는것을 보여준다.

    国家防衛力強化は主権国家の合法的権利である。
    국가방위력강화는 주권국가의 합법적권리이다.

    我々は正々堂々たる自己の権利を放棄することはしない。
    우리는 정정당당한 자기의 권리를 포기하지 않을것이다.

    米国が何が何でもこのようなやり方の対決的な姿勢を取っていくなら、我々はさらに強力ではっきりと反応せざるを得ない。
    미국이 기어코 이런 식의 대결적인 자세를 취해나간다면 우리는 더욱 강력하고도 분명하게 반응하지 않을수 없다.

    主体111(2022)年1月14日
    주체111(2022)년 1월 14일
    平壌
    평 양(끝)
    **********************

    米国が対朝鮮独自制裁として、朝鮮人やロシア企業に対する制裁を発動し、さらに国連安保理で一連の北朝鮮のミサイル発射を非難する決議をしようとしている。

    前者については、昨日、米国務省HPで制裁内容、それを受けての記者会見、さらには制裁対象の詳細を米財務省HPで確認し、対象となったロシア企業のHPを見ながら当該企業についても調べていた。追って、これらについては拙ブログで紹介しようと思う。一つだけ書いておけば、制裁対象となったのは在ロシアの朝鮮人やロシア企業であり、中国関係の企業などは一つも含まれていない。

    オランダ国防大のミサイル学者サベルスバーグ氏は、「極超音速ミサイル」のTELとして使われたのは、MAZ-547のようだとしているが、そうだとすれば、この車両か車両のベースとなる車両がロシアから持ち込まれた可能性は高い。今回の米独自制裁の対象となっているのはPARSEK LLCというロシア企業であるが、同社のHPをざっと読んだ限りでは、車両の製造はしておらず、ADコンバーターなど、核関連施設にも使えるデジタル関連の機器を製造しているようだ。

    中国企業や中国からの技術も含む輸入品が「極超音速ミサイル」発射に全く関与していないとは考えにくく、ロシアだけをターゲットにしているのは、北朝鮮とは無関係の米ロ関係が影響している可能性も高い。

    追加的安保理制裁については、中露の反対で出されることはないであろう。出されたとしても、制裁に至らぬ「議長声明」か「報道声明」に留まるであろうが、それすら怪しい。

    トランプは、北朝鮮の「短距離弾道ミサイル」発射の際、「短距離弾道ミサイルなど、どの国でも発射しているのだから問題ない」と明言していた。それが、米政権が変わった途端に「短距離」であっても安保理決議違反だという原点復帰したという点は、米国の一貫性のなさと指摘されても仕方がない。

    北朝鮮はそうした米国に対して「我々はさらに強力ではっきりと反応せざるを得ない」としているが、さらなるミサイル発射をするのか。しかし、「元帥様」の前での「極超音速ミサイル」の「確証」は終わったので、「試験」の意味で発射する必要はもうないであろう。もちろん、「訓練」としての発射や鉄道からの発射をすることはあり得るが、それなりのコストは掛かる。「新型」SLBMについても既に2021年10月に発射してしまったので、これも使えない。すると、残るは閲兵式に登場した11軸TELに搭載された「火星-16」とみられる長距離弾道ミサイルとなるが、さすがにこれは米国を刺激しすぎるので発射しない可能性が高い(実際に完成していても)。

    こうしたことからすると、「極超音速ミサイル」の発射は、これまで北朝鮮が繰り返してきたパーターン同様、新型ミサイルで新たな脅威となる軍事力を誇示してた上で、米国を対話の場に引き出す作戦の一環である可能性もある。北朝鮮チームが新型コロナの影響から北京冬季五輪不参加を表明し、ピョンチャン冬期五輪のように平和攻勢として活用する道は閉ざされたので、軍事力を誇示する路線に転換した可能性もある。

    現時点では、米国に対する直接の脅威となるミサイル発射は行っていないが、今後、「光明星節」や「太陽節」が控えており、それらの契機に「火星-16」を発射する可能性も全くないとは言い切れない。

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    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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