「主体的国防工業領導史に刻まれた朝鮮労働党の輝かしい功績が再び満天の下に誇示、極超音速ミサイル試験発射で連続成功、敬愛する金正恩同志が極超音速ミサイル試験発射を現地で参観された」:「(第1)副部長同志」も参観、飛行コースの地図も公開、海面すれすれを極超音速で楕円軌道、捕捉・迎撃は不可か (2022年1月12日 「朝鮮中央通信」)
12日、「朝鮮中央TV」ではナレーションのみの報道を数回行った後、『20時報道』の際に静止画での報道が行われたが、残念ながら動画での報道はなかった。
Source: KCTV, 2022/01/12
12日、「朝鮮中央通信」などに以下。
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主体的国防工業領導史に刻まれた朝鮮労働党の輝かしい功績が再び満天の下に誇示、極超音速ミサイル試験発射で連続成功、敬愛する金正恩同志が極超音速ミサイル試験発射を現地で参観された
주체적국방공업령도사에 아로새긴 조선로동당의 빛나는 공적 또다시 만천하에 과시
극초음속미싸일시험발사에서 련속성공
경애하는 김정은동지께서 극초음속미싸일시험발사를 현지에서 참관하시였다
(平壌1月12日、朝鮮中央通信)
(평양 1월 12일발 조선중앙통신)
朝鮮労働党総秘書であられ、朝鮮民主主義人民共和国国務委員長であられる敬愛する金正恩同志が、1月11日、国防科学院で行った極超音速ミサイル発射を参観された。
조선로동당 총비서이시며 조선민주주의인민공화국 국무위원장이신 경애하는 김정은동지께서 1월 11일 국방과학원에서 진행한 극초음속미싸일시험발사를 참관하시였다.
朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会員であり、党中央委員会組織秘書であるチョ・ヨンウォン同志と党中央委員会の当該部署の副部長、国防科学部門の指導幹部が試験発射を共に参観した。
조선로동당 중앙위원회 정치국 상무위원회 위원이며 당중앙위원회 조직비서인 조용원동지와 당중앙위원회 해당 부서 부부장들,국방과학부문의 지도간부들이 시험발사를 함께 참관하였다.
朝鮮労働党第8回大会は、国の戦争抑止力を一層強化するために、国防科学研究部門の前に極超音速ミサイル部門を優先的に発展させることに関する戦略的課業を提示し、党中央は党大会課業貫徹のために極超音速兵器システム開発の全過程を強力に導いた。
조선로동당 제8차대회는 나라의 전쟁억제력을 가일층 강화하기 위하여 국방과학연구부문앞에 극초음속미싸일부문을 우선적으로 발전시킬데 대한 전략적과업을 제시하였으며 당중앙은 당대회과업관철을 위하여 극초음속무기체계개발의 전 과정을 강력히 인도하였다.
敬愛する金正恩同志は、試験発射を前に、国防科学院院長から極超音速ミサイル兵器システムに関する総合的な解説を聴取されました。
경애하는 김정은동지께서는 시험발사에 앞서 국방과학원 원장으로부터 극초음속미싸일무기체계에 대한 종합적인 해설을 청취하시였다.
試験発射は、開発された極超音速兵器システムの全般的な技術的特性を最終確証することに目的を置き、行われた。
시험발사는 개발된 극초음속무기체계의 전반적인 기술적특성들을 최종확증하는데 목적을 두고 진행되였다.
黎明が明るくなる頃、総秘書同志が見守られる中、早朝の空の静けさと未明のカーテンを切り裂き、主体兵器の発射爆音が天地を揺るがし、火光が大地を熱く焼く中、強力な朝鮮の力の実体が空へと打ち上げられた。
려명이 밝아올무렵 총비서동지께서 지켜보시는 가운데 새벽하늘의 고요와 미명의 장막을 밀어내며 주체무기의 발사폭음이 천지를 뒤흔들고 화광이 대지를 뜨겁게 달구는 속에 강위력한 조선의 힘의 실체가 하늘로 솟구쳐올랐다.
発射されたミサイルから分離された極超音速滑空飛行弾頭部は、距離600km付近から滑空再跳躍し、初期発射方位角から目標展方位角へと240km強い旋回起動を遂行し、1000km水域の設定目標に命中した。
발사된 미싸일에서 분리된 극초음속활공비행전투부는 거리 600㎞계선에서부터 활공재도약하며 초기발사방위각으로부터 목표점방위각에로 240㎞ 강한 선회기동을 수행하여 1,000㎞ 수역의 설정표적을 명중하였다.
最終試験発射を通して、極超音速滑空飛行弾頭部の優れた機動能力がさらに顕著に確証された。
최종시험발사를 통하여 극초음속활공비행전투부의 뛰여난 기동능력이 더욱 뚜렷이 확증되였다.
敬愛する総秘書同志は、朝鮮労働党第8回大会が提示した国防力発展5カ年計画の核心5大課業中、最も重要な戦略的意義を持つ極超音速兵器開発部門で大成功を達成したミサイル研究部門の科学者、技術者、幹部と当該党組織の実践的成果を高く評価され、党中央委員会の名で特別感謝を与えて下さった。
경애하는 총비서동지께서는 조선로동당 제8차대회가 제시한 국방력발전 5개년계획의 핵심5대과업중 가장 중요한 전략적의의를 가지는 극초음속무기개발부문에서 대성공을 이룩한 미싸일연구부문 과학자,기술자,일군들과 해당 당조직들의 실천적성과를 높이 평가하시고 당중앙위원회의 이름으로 특별감사를 주시였다.
敬愛する総秘書同志は、国の戦略的な軍事力を質量的に、持続的に強化し、我々の軍隊の現代性を高めるための闘争にさらに拍車をかけなければならないと言われながら、国防科学研究部門では、我が党の国防発展政策と戦略的方針を高く支え、国の戦争抑止力を非常に強化するための歴史的な事業で継続して素晴らしい成果を戦い取らなければならないと鼓舞、激励された。
경애하는 총비서동지께서는 나라의 전략적인 군사력을 질량적으로,지속적으로 강화하고 우리 군대의 현대성을 제고하기 위한 투쟁에 더욱 박차를 가해나가야 한다고 하시면서 국방과학연구부문에서는 우리 당의 국방발전정책과 전략적방침을 높이 받들고 나라의 전쟁억제력을 비상히 강화하기 위한 력사적인 성업에서 계속 훌륭한 성과들을 쟁취해야 한다고 고무격려하시였다.
敬愛する総秘書同志は、この日、極超音速兵器開発部門の核心成員を党中央委員会本部庁舎に招かれ、熱く祝賀して下さりながら、今後も継続される尖端国防科学研究成果で国の戦争抑止力を強化し、我が国の自主権と安全を頼もしく担保していくだろうという大きな期待と核心を示され、意義深い記念写真を撮られた。
경애하는 총비서동지께서는 이날 극초음속무기연구개발부문의 핵심성원들을 당중앙위원회 본부청사에 부르시여 뜨겁게 축하해주시면서 앞으로도 계속되는 첨단국방과학연구성과로써 나라의 전쟁억제력을 강화하고 우리 국가의 자주권과 안전을 믿음직하게 담보해나가리라는 커다란 기대와 확신을 표명하시며 뜻깊은 기념사진을 찍어주시였다.(끝)
(2022.01.12)

Source: KCNA, 2022/01/12

Source: KCNA, 2022/01/12

Source: KCNA, 2022/01/12

Source: KCNA, 2022/01/12

Source: KCNA, 2022/01/12

Source: KCNA, 2022/01/12

Source: KCNA, 2022/01/12
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11日の極超音速ミサイル発射を「元帥様」が「観覧」した。今回は、チョ・ヨンウォンと「(第1)副部長同志」も参観している。「(第1)副部長同志」を「当該部署の副部長」と称しているが、「当該部署」が「軍需工業部」なのか、全体を統括する「組織指導部」なのかは明らかにされていない。
公開された写真は『労働新聞』では4枚、「朝鮮中央通信」では7枚であるが、『労働新聞』は4枚を1セットとして1枚出しているので同じである。記事の書き方からすると、「朝鮮中央TV」では動画報道がありそうな気がする。
今回は、「元帥様」がモニターを見る形式で飛行コースが記された地図も公開している。慈江道から発射され、日本海上で大きく北に円弧を描くルートが記されており、前回の試験発射の際に記されていた「側面機動技術」がこれに該当するものと思われる。
オランダ国防大ミサイル学者サベルスバーグ氏が、前回の発射の予想される軌道のドラフトを送ってくれたので紹介しておく。
赤い線が通常の弾道ミサイル軌道、そして緑の線が「側面軌道技術」を用いた軌道となっており、「元帥様」が見ている地図に描かれた軌道と一致している。

Drawn by Ralph Savelsberg, Netherlands Defence Academy, 2022/01/06
今回の発射では、総飛行距離が1000kmとされているので、300km~400km付近で緑の線の「滑空」飛行パターンに移行し600km
飛行するが、その際、240kmの円弧を描いた後、300kmほど直進して1000km地点に設置された目標に命中したということになる。緑の線の区間を「極超音速」(韓国ではマッハ10とも報じられている)で飛行していることになるが、飛行高度については明らかにされていない。それだけでも迎撃は非常に困難になるが、超低空で海面すれすれを飛行しているとなると、レーダーでの捕捉も不可能になるのであろう。韓国・国防部の発表では弾道軌道の最高点は60kmとされている。
Source: KCTV, 2022/01/12
12日、「朝鮮中央通信」などに以下。
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主体的国防工業領導史に刻まれた朝鮮労働党の輝かしい功績が再び満天の下に誇示、極超音速ミサイル試験発射で連続成功、敬愛する金正恩同志が極超音速ミサイル試験発射を現地で参観された
주체적국방공업령도사에 아로새긴 조선로동당의 빛나는 공적 또다시 만천하에 과시
극초음속미싸일시험발사에서 련속성공
경애하는 김정은동지께서 극초음속미싸일시험발사를 현지에서 참관하시였다
(平壌1月12日、朝鮮中央通信)
(평양 1월 12일발 조선중앙통신)
朝鮮労働党総秘書であられ、朝鮮民主主義人民共和国国務委員長であられる敬愛する金正恩同志が、1月11日、国防科学院で行った極超音速ミサイル発射を参観された。
조선로동당 총비서이시며 조선민주주의인민공화국 국무위원장이신 경애하는 김정은동지께서 1월 11일 국방과학원에서 진행한 극초음속미싸일시험발사를 참관하시였다.
朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会員であり、党中央委員会組織秘書であるチョ・ヨンウォン同志と党中央委員会の当該部署の副部長、国防科学部門の指導幹部が試験発射を共に参観した。
조선로동당 중앙위원회 정치국 상무위원회 위원이며 당중앙위원회 조직비서인 조용원동지와 당중앙위원회 해당 부서 부부장들,국방과학부문의 지도간부들이 시험발사를 함께 참관하였다.
朝鮮労働党第8回大会は、国の戦争抑止力を一層強化するために、国防科学研究部門の前に極超音速ミサイル部門を優先的に発展させることに関する戦略的課業を提示し、党中央は党大会課業貫徹のために極超音速兵器システム開発の全過程を強力に導いた。
조선로동당 제8차대회는 나라의 전쟁억제력을 가일층 강화하기 위하여 국방과학연구부문앞에 극초음속미싸일부문을 우선적으로 발전시킬데 대한 전략적과업을 제시하였으며 당중앙은 당대회과업관철을 위하여 극초음속무기체계개발의 전 과정을 강력히 인도하였다.
敬愛する金正恩同志は、試験発射を前に、国防科学院院長から極超音速ミサイル兵器システムに関する総合的な解説を聴取されました。
경애하는 김정은동지께서는 시험발사에 앞서 국방과학원 원장으로부터 극초음속미싸일무기체계에 대한 종합적인 해설을 청취하시였다.
試験発射は、開発された極超音速兵器システムの全般的な技術的特性を最終確証することに目的を置き、行われた。
시험발사는 개발된 극초음속무기체계의 전반적인 기술적특성들을 최종확증하는데 목적을 두고 진행되였다.
黎明が明るくなる頃、総秘書同志が見守られる中、早朝の空の静けさと未明のカーテンを切り裂き、主体兵器の発射爆音が天地を揺るがし、火光が大地を熱く焼く中、強力な朝鮮の力の実体が空へと打ち上げられた。
려명이 밝아올무렵 총비서동지께서 지켜보시는 가운데 새벽하늘의 고요와 미명의 장막을 밀어내며 주체무기의 발사폭음이 천지를 뒤흔들고 화광이 대지를 뜨겁게 달구는 속에 강위력한 조선의 힘의 실체가 하늘로 솟구쳐올랐다.
発射されたミサイルから分離された極超音速滑空飛行弾頭部は、距離600km付近から滑空再跳躍し、初期発射方位角から目標展方位角へと240km強い旋回起動を遂行し、1000km水域の設定目標に命中した。
발사된 미싸일에서 분리된 극초음속활공비행전투부는 거리 600㎞계선에서부터 활공재도약하며 초기발사방위각으로부터 목표점방위각에로 240㎞ 강한 선회기동을 수행하여 1,000㎞ 수역의 설정표적을 명중하였다.
最終試験発射を通して、極超音速滑空飛行弾頭部の優れた機動能力がさらに顕著に確証された。
최종시험발사를 통하여 극초음속활공비행전투부의 뛰여난 기동능력이 더욱 뚜렷이 확증되였다.
敬愛する総秘書同志は、朝鮮労働党第8回大会が提示した国防力発展5カ年計画の核心5大課業中、最も重要な戦略的意義を持つ極超音速兵器開発部門で大成功を達成したミサイル研究部門の科学者、技術者、幹部と当該党組織の実践的成果を高く評価され、党中央委員会の名で特別感謝を与えて下さった。
경애하는 총비서동지께서는 조선로동당 제8차대회가 제시한 국방력발전 5개년계획의 핵심5대과업중 가장 중요한 전략적의의를 가지는 극초음속무기개발부문에서 대성공을 이룩한 미싸일연구부문 과학자,기술자,일군들과 해당 당조직들의 실천적성과를 높이 평가하시고 당중앙위원회의 이름으로 특별감사를 주시였다.
敬愛する総秘書同志は、国の戦略的な軍事力を質量的に、持続的に強化し、我々の軍隊の現代性を高めるための闘争にさらに拍車をかけなければならないと言われながら、国防科学研究部門では、我が党の国防発展政策と戦略的方針を高く支え、国の戦争抑止力を非常に強化するための歴史的な事業で継続して素晴らしい成果を戦い取らなければならないと鼓舞、激励された。
경애하는 총비서동지께서는 나라의 전략적인 군사력을 질량적으로,지속적으로 강화하고 우리 군대의 현대성을 제고하기 위한 투쟁에 더욱 박차를 가해나가야 한다고 하시면서 국방과학연구부문에서는 우리 당의 국방발전정책과 전략적방침을 높이 받들고 나라의 전쟁억제력을 비상히 강화하기 위한 력사적인 성업에서 계속 훌륭한 성과들을 쟁취해야 한다고 고무격려하시였다.
敬愛する総秘書同志は、この日、極超音速兵器開発部門の核心成員を党中央委員会本部庁舎に招かれ、熱く祝賀して下さりながら、今後も継続される尖端国防科学研究成果で国の戦争抑止力を強化し、我が国の自主権と安全を頼もしく担保していくだろうという大きな期待と核心を示され、意義深い記念写真を撮られた。
경애하는 총비서동지께서는 이날 극초음속무기연구개발부문의 핵심성원들을 당중앙위원회 본부청사에 부르시여 뜨겁게 축하해주시면서 앞으로도 계속되는 첨단국방과학연구성과로써 나라의 전쟁억제력을 강화하고 우리 국가의 자주권과 안전을 믿음직하게 담보해나가리라는 커다란 기대와 확신을 표명하시며 뜻깊은 기념사진을 찍어주시였다.(끝)
(2022.01.12)

Source: KCNA, 2022/01/12

Source: KCNA, 2022/01/12

Source: KCNA, 2022/01/12

Source: KCNA, 2022/01/12

Source: KCNA, 2022/01/12

Source: KCNA, 2022/01/12

Source: KCNA, 2022/01/12
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11日の極超音速ミサイル発射を「元帥様」が「観覧」した。今回は、チョ・ヨンウォンと「(第1)副部長同志」も参観している。「(第1)副部長同志」を「当該部署の副部長」と称しているが、「当該部署」が「軍需工業部」なのか、全体を統括する「組織指導部」なのかは明らかにされていない。
公開された写真は『労働新聞』では4枚、「朝鮮中央通信」では7枚であるが、『労働新聞』は4枚を1セットとして1枚出しているので同じである。記事の書き方からすると、「朝鮮中央TV」では動画報道がありそうな気がする。
今回は、「元帥様」がモニターを見る形式で飛行コースが記された地図も公開している。慈江道から発射され、日本海上で大きく北に円弧を描くルートが記されており、前回の試験発射の際に記されていた「側面機動技術」がこれに該当するものと思われる。
オランダ国防大ミサイル学者サベルスバーグ氏が、前回の発射の予想される軌道のドラフトを送ってくれたので紹介しておく。
赤い線が通常の弾道ミサイル軌道、そして緑の線が「側面軌道技術」を用いた軌道となっており、「元帥様」が見ている地図に描かれた軌道と一致している。

Drawn by Ralph Savelsberg, Netherlands Defence Academy, 2022/01/06
今回の発射では、総飛行距離が1000kmとされているので、300km~400km付近で緑の線の「滑空」飛行パターンに移行し600km
飛行するが、その際、240kmの円弧を描いた後、300kmほど直進して1000km地点に設置された目標に命中したということになる。緑の線の区間を「極超音速」(韓国ではマッハ10とも報じられている)で飛行していることになるが、飛行高度については明らかにされていない。それだけでも迎撃は非常に困難になるが、超低空で海面すれすれを飛行しているとなると、レーダーでの捕捉も不可能になるのであろう。韓国・国防部の発表では弾道軌道の最高点は60kmとされている。