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    「国防科学院、極超音速ミサイル試験発射実施」:「党第8回大会」の国防現代化の一環、「元帥様」は「現地指導」せず「大満足」、新技術導入、日本の一部も射程圏に、敵基地攻撃能力、『17時報道』だけで報道 (2022年1月6日 「労働新聞」)

    6日、「朝鮮中央TV」で報道されたが、『17時報道』での1回だけ。『20時報道』での報道はなかった。

    Source: 『17時報道』より、KCTV 2021/01/06

    6日、『労働新聞』などに以下。

    ***************
    国防科学院極超音速ミサイル試験発射実施
    국방과학원 극초음속미싸일시험발사 진행

    朝鮮民主主義人民共和国国防科学院は、1月5日、極超音速ミサイル試験発射を実施した。
    조선민주주의인민공화국 국방과학원은 1월 5일 극초음속미싸일시험발사를 진행하였다.

    朝鮮労働党中央委員会軍需工業部と国防科学部門の当該指導機関幹部が試験発射を参観した。
    조선로동당 중앙위원회 군수공업부와 국방과학부문의 해당 지도간부들이 시험발사를 참관하였다.

    極超音速ミサイル部門での立て続けの試験発射は、党第8回大会が提示した国家戦略武力の現代化課業を完成させ、5カ年計画の戦略武器部門の最優先5大課業中、最も重要な核心課業を完遂するという戦略的意義を持つ。
    극초음속미싸일부문에서의 련이은 시험성공은 당 제8차대회가 제시한 국가전략무력의 현대화과업을 다그치고 5개년계획의 전략무기부문 최우선 5대과업중 가장 중요한 핵심과업을 완수한다는 전략적의의를 가진다.

    党中央は、試験発射結果に大きな満足を示し、当該国防科学研究部門に熱烈な祝賀を送った。
    당중앙은 시험발사결과에 커다란 만족을 표시하며 해당 국방과학연구부문에 열렬한 축하를 보내였다.

    国防科学院は、試験発射でミサイルの能動区間の飛行操縦性と安定性を再確証し、分離された極超音速滑空飛行弾頭部に新たに導入された側面機動技術の遂行能力を評価した。
    국방과학원은 시험발사에서 미싸일의 능동구간 비행조종성과 안정성을 재확증하고 분리된 극초음속활공비행전투부에 새로 도입된 측면기동기술의 수행능력을 평가하였다.

    ミサイルは、発射後分離され、極超音速滑空飛行弾頭部の飛行区間で初期発射方位角から目標方位角で120kmを側面機動し、700kmに設定された標的に誤差なく命中した。
    미싸일은 발사후 분리되여 극초음속활공비행전투부의 비행구간에서 초기발사방위각으로부터 목표방위각에로 120㎞를 측면기동하여 700㎞에 설정된 표적을 오차없이 명중하였다.

    また、冬期気候条件での燃料アンプル化系統に対する信頼性も検証された。
    또한 겨울철기후조건에서의 연료암풀화계통들에 대한 믿음성도 검증하였다.

    試験発射を通して、多段階滑空跳躍飛行と強い側面機動を結合した極超音速滑空弾頭部の操縦性と安定性が顕著に誇示された。
    시험발사를 통하여 다계단활공도약비행과 강한 측면기동을 결합한 극초음속활공비행전투부의 조종성과 안정성이 뚜렷이 과시되였다.

    「朝鮮中央通信」
    【조선중앙통신】

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    Source: 『労働新聞』、2021/01/06
    *********************************

    発射されたのは新型の「極超音速ミサイル」だったことが判明した。発射の背景としては「党第8回大会が提示した国家戦略武力の現代化課業」と「5カ年計画の戦略武器部門の最優先5大課業」だということが挙げられている。

    「元帥様」は現場にはいなかったが、「大満足」して「熱烈な祝賀を送った」としている。

    今回は、「超音速滑空飛行弾頭部に新たに導入された側面機動技術の遂行能力」が確認されたしているが、「側面機動技術」が具体的に何を示しているのか、よく分からない(追って、オランダ国防大ミサイル学者に問い合わせてみる)。

    また、厳寒時の燃料性能についても確認されたという点にも注目する必要がある。

    イメージとしては、慈江道(地図では慈江道最東端)から弾道起動で580kmを飛行(赤いライン)、その後120kmを複雑な飛行パターンか超低空を極超音速で飛行(黄色いライン)、その後700km地点に設置された目標(黄色いラインが切れている地点)に命中したということなのだろう。日本政府は日本のEEZ外に着弾したと発表している。

    20210106 dprk missile 0923840932

    今回と同じ慈江道から発射されたとすると、済州島を除く韓国全土は射程圏内に入る。
    20220106 dprk misile 2 skorea jkldast029438509gadf

    また、日本に近い江原道から発射すると中国地方、九州北部、近畿地方北部が射程圏内に入り、今回と同じ設定で目標到達前120kmから極超音速で「側面機動飛行」したと想定して描いたのが赤いラインになる。ラインが切れている地点は任意の700km地点となり、そこに米軍基地、自衛隊基地、原発など、目標物があるという意味ではない(射程圏内にはあるが)。

    20220106 dprk missile 3 japan 345etsdgasg

    今回もTELからの発射であるが、「敵基地攻撃能力」を議論するのであれば、こうした現実も踏まえて前のめりにならないように議論すべきである。

    <追記>
    「側面機動」(lateral movement)に関する論文は見つけたが、私には理解不能。飛行性能や操縦性能が高まったと書かれているような気がするのだが・・・

    https://journals.sagepub.com/doi/pdf/10.1177/1729881417699147

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    川口智彦

    Author:川口智彦
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    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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