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    北朝鮮製「灯台」ライター (2021年12月2日)

    11月18日、「朝鮮中央TV」で『<朝鮮芸術映画>自身に尋ねろ』を何となく見ていた。以前に見たこともあり、他事をしながら見ていただけなのだが、その中にライターに点火するシーンが出てきた。「朝鮮芸術映画」では喫煙シーンをしばしば見ることができるが、マッチを使って火を付けている場合が多い。しかし、この映画の中では、停電で真っ暗になった部屋を照らすためにライターを使っている。

    それで、かなり前に中国の露店骨董屋で北朝鮮製のライター「灯台」を買ったのを思いだした。タバコでも吸うのであれば、直ぐに使えるようにしたのだろうが、タバコも吸わないし、キャンプをするわけでもないので、買ってきたまましばらく箱の中に放置されていた。しかし、この映画を見て、実用になるのか試してみることにした。

    このライターは、フリントホイールがケースの蓋と連動して回るようになっているのだが、ケースを開けても火花が出ない。フリント(発火石)が入っていないと思って、調べもせず百均で買ってきて入れてみようと思ったら、古いフリントは入っていた。構造は単純なのだが、蓋を閉めてしまうと動きが確認できず、火花が出ない原因を特定するまでにしばらく時間がかかった。結果的に分かったことは、蓋の動きでフリントを回すためのロック部分が摩耗し、蓋の動きと連動していないことが分かった。ロックがケースとの隙間に落ち込んでいたので、反対側にワッシャーをかませてやったらロックでフリントホイールを回せるようになった。

    右側がロック、左側のフリントホイールとケースの隙間にワッシャーをかませた。
    DSC04946.jpg

    火花が出るようになったので、米帝ZIPPOのオイルを入れて火を付けてみた。点火はするのだが、しばらくすると火が小さくなり消えてしまう。レーヨンもかなり汚れており、ウィック(芯)も短かったので交換してみることにした。フリントを買ったときに、同じ売り場に100均オイルライターが置いてあったので、それを買ってきてレーヨンとウィックを移植することにした。結果、炎も大きくなり、火は消えなくなった。

    ライターを分解すると下の写真のとおりであるが、少し調べてみたところ、IMCOのStreamline 6800というライターと非常に形状が似ていることが分かった。このモデルは復刻版が安価で出回っているが、せっかくなのでオリジナルモデルを手に入れてみたいと思い見ているのだが、それなりの値段なのでまだ買えていない。

    DSC04948.jpg

    「灯台」ライターは北朝鮮国内用のみならず、60年代から80年代に社会主義圏に輸出されていたのかも知れない。

    ということで、久しぶりにYJ88シリーズ「帰ってきた戦士YJ88」を制作してYouTubeにアップロードしておいた。



    「元帥様」は、今日、報道された「政治局会議」でも机の上にマッチが置いてあったので、ライターの火で付けるタバコの味は好きではないのかも知れない。

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    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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