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    「『安保不安』を鼓吹する本当の下心を隠すことはできない-朝鮮中央通信社論評-」:敵基地攻撃能力、終戦宣言、拉致問題解決 (2021年11月10日 「朝鮮中央通信」)

    10日、「朝鮮中央通信」に以下。

    ************
    「安保不安」を鼓吹する本当の下心を隠すことはできない
    《안보불안》을 고취하는 진속을 가리울수 없다
    -朝鮮中央通信社論評-
    --조선중앙통신사 론평--

    (평양 11월 10일발 조선중앙통신)

    日本が軍事的緊張激化にしがみついている。
    일본이 군사적긴장격화에 계속 매달리고있다.

    最近、日本航空「自衛隊」が、神奈川県横須賀市で迎撃能力を向上させたという地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」の機動展開訓練を行った。
    최근 일본항공《자위대》가 가나가와현 요꼬스까시에서 요격능력을 향상시켰다고 하는 지상배비형요격미싸일 《패트리오트》의 기동전개훈련을 벌려놓았다.

    今回も日本は「安全保障に対する国民の不安をなくすことに訓練の目的がある」と公言した。
    이번에도 일본은 《안전보장에 대한 국민들의 불안을 없애려는데 훈련의 목적이 있다.》고 공언하였다.

    日本は、誰それの「脅威」に対する不安感を解消するという口実の下、毎年、列島各地でミサイル機動展開訓練を頻繁に行っている。
    일본은 그 누구의 《위협》에 대한 불안감을 해소한다는 구실밑에 해마다 렬도각지에서 미싸일기동전개훈련을 빈번히 벌리고있다.

    ついには、混雑している東京のど真ん中の公園でまでバカ騒ぎをした。
    지어 래왕이 복잡한 도꾜의 한복판 공원에서까지 광대놀음을 펼쳐놓고있다.

    日本の継続されているミサイル機動展開訓練は、国民に「安保不安と危機」意識をさらに鼓吹し、軍事大国化の名分を作り、海外膨張野望を実現することに疾走しようという下心の発露以外の何物でもない。
    일본의 계속되는 미싸일기동전개훈련은 국민들속에 《안보불안과 위기》의식을 더욱 고취하여 군사대국화의 명분을 마련하고 해외팽창야망을 실현하는데로 질주하려는 흉심의 발로외에 다른 아무것도 아니다.

    今日、日本で軍事大国化の速度が前例なく速まっている。
    오늘날 일본에서 군사대국화속도가 전례없이 빨라지고있다.

    今まで国内総生産額の1%似内に限定されていた軍事費を2倍以上に増額しようとしており、それにより2022年度「防衛費」予算を史上最大規模で編成することを決定した。
    지금까지 국내총생산액의 1%이내로 한정되였던 군사비를 2배이상 증액하려 하고있으며 이에 따라 2022년도 《방위비》예산을 사상최대규모로 편성하기로 결정하였다.

    日本の政界と軍部で「前例ない厳酷な周辺安保環境」騒ぎがさらに高調されている中、最新型ステルス戦闘機購入、長距離巡航ミサイル開発、航空母艦保有など、先制攻撃尖端武装装備導入が積極的に進められている。
    일본정계와 군부에서 《전례없이 엄혹한 주변안보환경》타령이 더욱 고조되는 속에 최신형스텔스전투기구입,장거리순항미싸일개발,항공모함보유 등 선제공격형첨단무장장비도입이 적극 다그쳐지고있다.

    少し前にも、3000t級の最新型潜水艦の進水式を行ったのに続けて、海上「自衛隊」が利用する初の大型タンカーまで海に浮かべた。
    얼마전에도 3 000t급최신형잠수함의 진수식을 벌려놓은데 이어 해상《자위대》가 리용할 첫 대형유조선까지 바다에 띄워놓았다.

    日本が軍事大国化の強度を一段階ずつ高める毎に、「周辺の脅威」なるものに対処するための「必要最小限の防衛内に属するもこと」と強弁しているが、言えば言うほど、黒い下心はさらに明白に露呈している。
    일본이 군사대국화의 강도를 한단계한단계 올릴 때마다 그 무슨 《주변위협》에 대처하기 위한 《필요최소한도의 범위내에 속하는것》이라고 강변하고있지만 그럴수록 그 검은 속내는 더욱 명백히 드러나고있다.

    日本が「周辺の脅威」についていくら騒ぎ立てても、海外膨張野望と再侵略野望に取り憑かれた戦争国家、侵略国家の本質を隠すことはできない。
    일본이 《주변위협》에 대해 아무리 떠들어대도 해외팽창야욕과 재침야망에 들뜬 전쟁국가,침략국가의 본색을 가리울수 없다.

    意味もなく他人にケチを付け「安保不安」を鼓吹している態度は、決して日本に利益となる結末をもたらすことはできない。
    실없이 남을 걸고들며 《안보불안》을 고취하는 행태는 결코 일본에 리로운 결말을 가져다주지는 못할것이다.

    日本の危険な軍事大国化策動は、地域情勢を激化させ、周辺国の対日警戒心をさらに増大させている。
    일본의 위험한 군사대국화책동은 지역정세를 격화시키고 주변나라들의 대일경계심을 더욱 증대시키고있다.(끝)
    ***************************

    この記事を読んだ後、下の記事も読んだ。

    DIAMOND online、「『防衛費GDP比2%』は“平和ぼけタカ派”の空公約」、https://diamond.jp/articles/-/287137

    何ともタイムリーな内容となっている。朝鮮半島有事の際の日本の敵基地攻撃能力の有効性に関する分析は、田岡氏の指摘のとおりだと思う。それでも、敵基地攻撃能力を備えるというのであれば、どのような状況で、どれほど日本を北朝鮮のミサイル攻撃から守れるかということを分かりやすく国民に示してからでないと説得力に欠ける。また、先制能力を持つことは、敵側にとっては、さらにそれを先制しようとする理由になることも忘れてはならない。そうしたことを総合的に分析し、北朝鮮のミサイルをどれだけ撃破することが可能になるのかを国民に具体的に示さずして、オンラインゲームの武器のような感覚で導入するものではない。

    田岡氏は「米軍が韓国などに核汚染が及ばないよう低威力の核兵器で報復する構えを示し、北朝鮮の核使用を抑止しようとしても、滅亡が迫り『死なばもろとも』の心境になった北朝鮮には効果はないだろう。『抑止戦略』は相手の理性的判断を前提にしているのだ。」としているが、まさに「理性的判断」をしないと思わせている北朝鮮の戦略こそが、「抑止力」となっていることも付け加えておかなければならない。

    理性的な北朝鮮は、第2次朝鮮戦争を引き起こせば、その結果がどうなるのかはよく知っている。ましてや、意味もなく日本、さらには米国にミサイル攻撃を仕掛けることなどあり得ない。北朝鮮が米本土に到達するミサイルと核爆弾を開発したのは、あくまでも体制維持、つまり「白頭の血統」を永遠に繋いでいくためである。戦争を引き起こして、「白頭の血統」が断絶すれば元も子もないのだし、人権問題などを口実に米国が攻撃を仕掛けてくれば、まさに「死なば諸共」と全てのミサイルを韓国、日本、米国に向けて発射する、つまり非理性的な行動に出ることを理性的に示すことで「抑止力」としているのである。

    日本首相、岸田が、「外交の最優先課題は拉致問題解決」と言ったかどうかは記憶に定かではないが、平壌が「火の海」になれば、平壌で暮らす拉致被害者の命が危ぶまれるのは当然である。日本政府は、平壌を「火の海」にしないことに最大の努力をすべきなのだが、韓米が検討している「終戦宣言」には反対したそうだ。そもそも、1953年7月27日以降、朝鮮半島は事実上の「終戦」状態にあり、それを追認する象徴的、形式的な「宣言」に反対する理由など一つもない。そして、それが北南、朝米対話の再開に繋がっていく契機となれば、平壌が「火の海」になる可能性も下がる方向に向かい、結果的に平壌で暮らす拉致被害者の生命安全に繋がるというものである。そして、北南、朝米関係が改善すれば、そこに日本が入り込む隙間を見つけて、拉致問題解決に繋げていく道筋も見えてくる。

    日本は「海外膨張野望と再侵略野望に取り憑かれた戦争国家、侵略国家」ではないのだから、非理性的な感情論で万事に対処すべきではない。

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    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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