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    『金ヨジョン朝鮮労働党中央委員会副委員長談話」:「終戦宣言はおもしろいし、良い発想」だが「敵対視政策撤回」が先決、「対話の準備はある」と (2021年9月24日 「朝鮮中央通信」)

    24日、「朝鮮中央通信」に以下。

    *************
    金ヨジョン朝鮮労働党中央委員会副部長談話
    김여정 조선로동당 중앙위원회 부부장 담화

    文在寅大統領は、第76回国連総会で終戦宣言問題を再び提案した。
    문재인대통령은 제76차 유엔총회에서 종전선언문제를 또다시 제안하였다.

    長期間、持続してきている朝鮮半島の不安定な停戦状態を物理的に終わらせ、相手方に対する敵対視を撤回するという意味での終戦宣言はおもしろい提案であり、良い発想だと思う。
    장기간 지속되여오고있는 조선반도의 불안정한 정전상태를 물리적으로 끝장내고 상대방에 대한 적대시를 철회한다는 의미에서의 종전선언은 흥미있는 제안이고 좋은 발상이라고 생각한다.

    朝鮮半島平和保障体系樹立の端緒となる終戦宣言の必要性と意味を共感するところから、我々は過去、様々な機会に終戦宣言について論議した。
    조선반도평화보장체계수립의 단초로 되는 종전선언의 필요성과 의의를 공감한데로부터 우리는 지난 시기 여러 계기들에 종전선언에 대하여 론의한바 있다.

    終戦宣言は悪くない。
    종전선언은 나쁘지 않다.

    しかし今、時が適切なのか、そして条件がこのような論議をすることに満足される状況にあるのかをまず考えてみなければならない。
    그러나 지금 때가 적절한지 그리고 모든 조건이 이런 론의를 해보는데 만족되는지를 먼저 살펴보아야 할것이다.

    今のように我が国に対するダブルスタンダードと偏見、敵対視的な政策と敵対的な言動が持続されている中で、半世紀を超えて敵対的であった国々が戦争の火種となる全てのものをそのまま残して、終戦を宣言するというのは話にならない。
    지금과 같이 우리 국가에 대한 이중적인 기준과 편견,적대시적인 정책과 적대적인 언동이 지속되고있는 속에서 반세기 넘게 적대적이였던 나라들이 전쟁의 불씨로 될수 있는 그 모든것을 그대로 두고 종전을 선언한다는것은 말이 되지 않는다.

    私は、現存する不公平とそれによる深刻な対立関係、敵対関係をそのままにしておき、お互いに苦労して笑みを浮かべながら終戦宣言文を朗読し、写真を撮る、そのようなことが誰それには緊切なのかもしれないが、真の意味がなく、たとえ終戦を宣言しても、変わることは何もない思う。
    나는 현존하는 불공평과 그로 인한 심각한 대립관계,적대관계를 그대로 둔채 서로 애써 웃음이나 지으며 종전선언문이나 랑독하고 사진이나 찍는 그런것이 누구에게는 긴절할지 몰라도 진정한 의미가 없고 설사 종전을 선언한다 해도 변하는것은 아무것도 없을것이라고 생각한다.

    終戦が宣言されれば、双方間でお互いに対する尊重が保障され、他方に対する偏見的な視角と甚だしい敵対視政策、不公平なダブルスタンダードからまず撤回されなければならない。
    종전이 선언되자면 쌍방간 서로에 대한 존중이 보장되고 타방에 대한 편견적인 시각과 지독한 적대시정책,불공평한 이중기준부터 먼저 철회되여야 한다.

    自分たちが行っている行動の当為性は美化し、我々の正当な自衛権行使は必死で問題視しながら、罵倒しようとしている、こうした二重的で非論理的な偏見と悪習、敵対的な態度は捨てなければならない。
    자기들이 자행하는 행동의 당위성과 정당성은 미화하고 우리의 정당한 자위권행사들은 한사코 걸고들며 매도하려드는 이러한 이중적이며 비론리적인 편견과 악습,적대적인 태도는 버려야 한다.

    こうした専決条件が作られてこそ、向かい合って座り、意味ある終戦も宣言できるのであり、北南関係、朝鮮半島の前途の問題についても相談してみることができるのである。
    이러한 선결조건이 마련되여야 서로 마주앉아 의의있는 종전도 선언할수 있을것이며 북남관계,조선반도의 전도문제에 대해서도 의논을 해볼수 있을것이다.

    南朝鮮は、常に自分たちが話しているように本当に朝鮮半島に恒久的で安全な平和が固く根付くようにするには、条件を作ることから神経を使わなければならない。
    남조선은 늘 자기들이 말하듯 진정으로 조선반도에 항구적이고 완전한 평화가 굳건히 뿌리내리도록 하자면 이러한 조건을 마련하는것부터 신경을 써야 할것이다.

    我々は、南朝鮮が常に我々を刺激し、ダブルスタンダードを押しつけながら、一つ一つのことを問題視し、言いがかりを付けていた過去を遠ざけ、今後の言動で毎時、熟考し、敵対的にしなければ、いくらでも北南間に再び緊密な疎通を維持し、関係回復と発展展望についての建設的な論議をする用意がある。
    우리는 남조선이 때없이 우리를 자극하고 이중자대를 가지고 억지를 부리며 사사건건 걸고들면서 트집을 잡던 과거를 멀리하고 앞으로의 언동에서 매사 숙고하며 적대적이지만 않다면 얼마든지 북남사이에 다시 긴밀한 소통을 유지하며 관계회복과 발전전망에 대한 건설적인 론의를 해볼 용의가 있다.

    主体110(2021)年9月24日
    주체110(2021)년 9월 24일
    平壌
    평 양(끝)
    ******************

    李テソン外務省副相「談話」に続いて、「(第1)副部長同志」が「談話」を出した。今回は、文在寅の国連演説をピンポイントで指している。

    「終戦宣言」については、「おもしろい提案であり、良い発想」と評価しつつも、李テソン「談話」同様に北朝鮮に対するダブルスタンダードと「敵対視政策」がある限り、「終戦宣言」をしたところで意味がないと一蹴している。

    しかし、北南間の対話を一切拒否しているわけではなく、最後の部分で「ダブルスタンダードを押しつけながら、一つ一つのことを問題視し、言いがかりを付けていた過去を遠ざけ、今後の言動で毎時、熟考し、敵対的にしなければ、いくらでも北南間に再び緊密な疎通を維持し、関係回復と発展展望についての建設的な論議をする用意がある」としている点も注目しておくべきである。ただ、「(第1)副部長同志」が具体的に何をどうして欲しいのかということは、この表現からは伝わってこない。「今後の言動で毎時、熟考し、敵対的にしな」いだけであれば、文在寅政権にとって、それほど困難なことではなかろうが、どこまでを「敵対的」と考えているのかが問題となる。また、それとの関係で、米国に「追従」している態度をどのように改めれば良いのかということもでてくるが、こちらは韓国にとっても厳しい条件となる。

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    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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