『<録画実況>光明星節慶祝 在日朝鮮人芸術団音楽舞踊総合公演『太陽の祝福の中で輝く総連』」 (2013年2月16日 「朝鮮中央TV」)」
「朝鮮中央TV」が総連芸術団の公演の全編を放送した。拙ブログの記事を振り返ってみたら、昨年も総連芸術団(その実態は、金剛山歌劇団)が慶祝公演を行っている。しかし、「20時報道」の中で紹介されただけで、別枠の番組を組んでの放送はしていない。その関係で、最近気がついたのであるが、韓国統一部に北朝鮮のテレビスケジュールを過去まで振り返って調べられるページがある。このページ、非常に良くできていて放送された番組が再放送かどうか、しかもそれが以前いつ放送されたのかについても書いてある。以前、放送スケジュールが分かる別のサイトを教えて頂いたことがあるが、運営主体からすれば統一部HPの方が信憑性は高い。韓国の北朝鮮情報というと、私の中では80年代のイメージがあり、まともに公開しないばかりか、恣意的に悪いことばかり出してくる、さらにはねつ造するので見ても仕方がないという、現時点では明らかに「間違った」印象があり、統一部などのページをほとんど参照してこなかったが、見れば驚くほど北朝鮮情報が相当に客観的に公開されている。韓国も変わったものだと今更ながら驚いたのであるが、これからはこちらも活用していけば、無駄な手間を省いた上で正確な情報を入手できそうだ。
北韓情報センターHP、http://unibook.unikorea.go.kr/MA/
さて、総連芸術団の公演に話を戻そう。公演は約1時間半と長いので、飛ばして見た。いずれ、時間があるときにゆっくりと見ることにするが、その中で気がついたことをいくつか記しておく。人員構成や使える楽器などの制約があるにしても、総連芸術団の公演はモランボン楽団に比べたら格段落ちる。音楽的センスがない私の感覚をより正確に表すのであれば、「ダサイ」。朝鮮人民もそう思って見ているのではないだろうか。総連芸術団も民族楽器などをたくさん使い、「朝鮮民族」を強く打ち出そうとしている演出とも関係あろうが、もう少し何とかならないのだろうか。
しかし、その中で北朝鮮にはないであろうピアノを弾きながら歌う曲は光っていた。字幕で出た曲種は直訳すると「歌縛り」と書かれているが、「歌縛り」が北朝鮮にもあるのだろうか。思えば、「歌縛り」は過去に「メドレー」の意味で使われたいたような気もするが、あれは「曲縛り」だったかもしれない。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2013-02-16-26.flv
歌っている曲は、学校の歌で、人民が心置きなく無料で教育できるというような内容である(この歌も飛ばして聞いたので詳細不明)。しかし、背景には総連系の学校と思われる写真が映し出されているので、総連の学校を歌ったmade in Japanの歌なのかもしれない。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2013-02-16-26.flv
この曲に続いて歌われたのが「フィッパラム(口笛)」である。この歌、久しぶりに聞いた。90年代に作られた歌だと思うが、北朝鮮の歌としては思想性が薄く、総連でも評判なのかもしれない。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2013-02-16-26.flv
日本人民がけちを付けても仕方がないのだが、もし色々と北朝鮮式にこだわるのであれば、女性が曲が終わった後でする礼である腰を90度曲げ、手をヒラヒラと動かすやり方をもう少し学習した方が良いと思う。腰を曲げる角度が浅いばかりか、手のヒロヒラがぎこちない。
ロケット発射のテーマソングである、「タンスメ(一気に)」も曲目にしっかりと入っていた。しかし、「人民俳優」の男性歌手が歌っており、こちらもモランボン楽団の演奏の方が格段と上手いし、「タンスメ」の雰囲気が出ている。何よりも、モランボン楽団では女性歌手が甲高い声で「タンスメ」といっているのに対し、こちらは「人民俳優」の男性歌手であるので、あまり「タンスメ」の気分にもならない。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2013-02-16-26.flv
新しいところでは、金正恩さんを称賛する「人民が愛する我が領導者」も入っていた。例によって、金正恩さんのスライドが映し出され、観衆が拍手をするパターン化と思ったが、スライドは使用されなかった。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2013-02-16-26.flv
全曲公演後、会場は拍手喝采であったが、「在日のわりには頑張った」という拍手なのか、「本当に素晴らしかった」という拍手なのかは分からない。上でモランボン楽団と比べたが、2000万人から選ばれ、「国家の配慮」で特別な音楽教育を受けた奏者と、20万人かそれ以下から選ばれ、「厳しい資本主義競争社会の中で」音楽教育を受けた奏者ではその差が出ても仕方ないであろう。しかも、モランボン楽団の方は、「現実=歌・演奏」であるのに対して、総連芸術団の方は「非現実=歌・演奏」と「心から」という点で大きな違いがある。
では、昨年放映しなかった総連芸術団公演を今年放映した意図は何であろうか。たびたび、「金正日花」の裏話のような非常に興味深いコメントを頂いているが、何か日本との関係で意図があるのかもしれないが、対政府ではなく、親北朝鮮系の組織や団体なのかもしれない。もう一つは、金正恩さんの実母公開に向けての準備作業という可能性もあるが、いずれもよく分からない。「北はよく分からない国」というuriminzokkiriの番組を過去記事で紹介したが、最近、とみによく分からなくなってきている。
北韓情報センターHP、http://unibook.unikorea.go.kr/MA/
さて、総連芸術団の公演に話を戻そう。公演は約1時間半と長いので、飛ばして見た。いずれ、時間があるときにゆっくりと見ることにするが、その中で気がついたことをいくつか記しておく。人員構成や使える楽器などの制約があるにしても、総連芸術団の公演はモランボン楽団に比べたら格段落ちる。音楽的センスがない私の感覚をより正確に表すのであれば、「ダサイ」。朝鮮人民もそう思って見ているのではないだろうか。総連芸術団も民族楽器などをたくさん使い、「朝鮮民族」を強く打ち出そうとしている演出とも関係あろうが、もう少し何とかならないのだろうか。
しかし、その中で北朝鮮にはないであろうピアノを弾きながら歌う曲は光っていた。字幕で出た曲種は直訳すると「歌縛り」と書かれているが、「歌縛り」が北朝鮮にもあるのだろうか。思えば、「歌縛り」は過去に「メドレー」の意味で使われたいたような気もするが、あれは「曲縛り」だったかもしれない。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2013-02-16-26.flv
歌っている曲は、学校の歌で、人民が心置きなく無料で教育できるというような内容である(この歌も飛ばして聞いたので詳細不明)。しかし、背景には総連系の学校と思われる写真が映し出されているので、総連の学校を歌ったmade in Japanの歌なのかもしれない。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2013-02-16-26.flv
この曲に続いて歌われたのが「フィッパラム(口笛)」である。この歌、久しぶりに聞いた。90年代に作られた歌だと思うが、北朝鮮の歌としては思想性が薄く、総連でも評判なのかもしれない。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2013-02-16-26.flv
日本人民がけちを付けても仕方がないのだが、もし色々と北朝鮮式にこだわるのであれば、女性が曲が終わった後でする礼である腰を90度曲げ、手をヒラヒラと動かすやり方をもう少し学習した方が良いと思う。腰を曲げる角度が浅いばかりか、手のヒロヒラがぎこちない。
ロケット発射のテーマソングである、「タンスメ(一気に)」も曲目にしっかりと入っていた。しかし、「人民俳優」の男性歌手が歌っており、こちらもモランボン楽団の演奏の方が格段と上手いし、「タンスメ」の雰囲気が出ている。何よりも、モランボン楽団では女性歌手が甲高い声で「タンスメ」といっているのに対し、こちらは「人民俳優」の男性歌手であるので、あまり「タンスメ」の気分にもならない。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2013-02-16-26.flv
新しいところでは、金正恩さんを称賛する「人民が愛する我が領導者」も入っていた。例によって、金正恩さんのスライドが映し出され、観衆が拍手をするパターン化と思ったが、スライドは使用されなかった。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2013-02-16-26.flv
全曲公演後、会場は拍手喝采であったが、「在日のわりには頑張った」という拍手なのか、「本当に素晴らしかった」という拍手なのかは分からない。上でモランボン楽団と比べたが、2000万人から選ばれ、「国家の配慮」で特別な音楽教育を受けた奏者と、20万人かそれ以下から選ばれ、「厳しい資本主義競争社会の中で」音楽教育を受けた奏者ではその差が出ても仕方ないであろう。しかも、モランボン楽団の方は、「現実=歌・演奏」であるのに対して、総連芸術団の方は「非現実=歌・演奏」と「心から」という点で大きな違いがある。
では、昨年放映しなかった総連芸術団公演を今年放映した意図は何であろうか。たびたび、「金正日花」の裏話のような非常に興味深いコメントを頂いているが、何か日本との関係で意図があるのかもしれないが、対政府ではなく、親北朝鮮系の組織や団体なのかもしれない。もう一つは、金正恩さんの実母公開に向けての準備作業という可能性もあるが、いずれもよく分からない。「北はよく分からない国」というuriminzokkiriの番組を過去記事で紹介したが、最近、とみによく分からなくなってきている。