「偉大な金日成同志と金正日同志の銅像に中国大使館関係者が花束を贈呈」 (2013年2月17日 「労働新聞」)
光明星節に中国がどのような反応をするのかについて注目をしていたが、在北朝鮮中国大使館の特命大使は金日成・金正恩像に例年通り花束を捧げて、参拝をしたようだ。さすがに、それまでやめてしまったら、中朝関係は断絶に近い状態になるからであろう。しかし、昨夜の「20時報道」では、このニュースは一番最後に報じられていた。
では、2013年から遡って「労働新聞」の報道を見ていくことにする。2013年の報道では「(中国大使館の関係者は)、祖国の富強繁栄と人民の幸福のために一生を捧げ、世界自主化偉業遂行に不滅の貢献をされた絶世の偉人たちに対する限りない敬慕の情を込め、金日成同志と金正恩同志の銅像に花輪を贈呈し、挨拶を捧げた」と銅像に花束を捧げる際に使われる枕詞を述べた後で、「花輪のリボンには『金正日同志を深く追憶する』という文字が書かれていた」としている。つまり、枕詞の部分は北朝鮮が付けた説明であり、中国側は「金正恩さんのことは忘れませんよ」という程度の意思表示であり、彼の偉業などについては一切触れていない。
『労働新聞』、「위대한 김 일 성동지와 김 정 일동지의 동상에 중국대사관 성원들 꽃바구니 진정」、
http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-02-17-0021&chAction=D
ところが、2012年の「労働新聞」報道では、「(中国大使館関係者は)、中朝親善の強化発展と人類自主偉業遂行に不滅の貢献をなさった偉大な領導者金正日同志に対する限りない敬慕の情を」と「中朝親善」という言葉を使っている。昨年の「20時報道」を確認すれば、花輪のリボンに何と書かれていたのか分かるだろうが、その作業はまだやっていない。
『労働新聞』、「위대한 령도자 김 정 일동지의 태양상을 찾아 중화인민공화국대사관 성원들,청진주재 중화인민공화국과 로씨야련방 총령사관 성원들,각지 화교들 경모의 정 표시」、
http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2012-02-17-0042&chAction=D
さらに遡って2011年、金正日さん在命中には、胡錦濤さんに親書を送っている。この親書は北京の在中北朝鮮大使館特命大使が祝宴の席で胡錦濤さんに手渡したようで、親書では「偉大な領導者金正日同志が自身の暖かい祝意を」伝えたとしている。これに対して胡錦濤さんは金正日さんが育てた「伝統的中朝親善は、新しい世紀に入っても変化することなく強化発展しいる」と評価し、金正日さんが2011年に2回訪中をしたことについて「重要な問題で幅広い見解の一致を見た」としている。
また、「2国間の経済貿易関係が発展し、往来と諸分野での交流と協力が活発になっており、重大な国際問題(複数)で意思疎通が強化されている」とし、「重大な国際問題(複数)」という表現を使いながらは核・ミサイルの問題も含む国際関係について何らかの共通認識が形成されていたことを示している。
そして最後で「(中国は)、戦略的意思疎通を強化して伝統的な中朝親善協力関係をたゆまず強化発展させることで、地域の平和と安定を守り共同の発展を追求する」としめている。
『労働新聞』、「우리 나라 특명전권대사 중국국가주석에게 신임장 봉정」、
http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2011-02-17-0029&chAction=D
ロシアに至っては、さらに露骨に北朝鮮の核実験に対する不快感を表明している。2011年と2012年にはロシア大統領が金正日誕生日に際して祝電を送っているが、今年は送っていない。また、昨年は、平壌以外の地方都市でもロシアの貿易関係者などが、銅像に花束を捧げるなどしているが、今年はそうした報道は全くない。
米国は核・ミサイルで「北朝鮮はいっそう孤立する」という表現をしばしば使うが、今回は、どうやらその事態が相当に進行しているようである。
では、2013年から遡って「労働新聞」の報道を見ていくことにする。2013年の報道では「(中国大使館の関係者は)、祖国の富強繁栄と人民の幸福のために一生を捧げ、世界自主化偉業遂行に不滅の貢献をされた絶世の偉人たちに対する限りない敬慕の情を込め、金日成同志と金正恩同志の銅像に花輪を贈呈し、挨拶を捧げた」と銅像に花束を捧げる際に使われる枕詞を述べた後で、「花輪のリボンには『金正日同志を深く追憶する』という文字が書かれていた」としている。つまり、枕詞の部分は北朝鮮が付けた説明であり、中国側は「金正恩さんのことは忘れませんよ」という程度の意思表示であり、彼の偉業などについては一切触れていない。
『労働新聞』、「위대한 김 일 성동지와 김 정 일동지의 동상에 중국대사관 성원들 꽃바구니 진정」、
http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-02-17-0021&chAction=D
ところが、2012年の「労働新聞」報道では、「(中国大使館関係者は)、中朝親善の強化発展と人類自主偉業遂行に不滅の貢献をなさった偉大な領導者金正日同志に対する限りない敬慕の情を」と「中朝親善」という言葉を使っている。昨年の「20時報道」を確認すれば、花輪のリボンに何と書かれていたのか分かるだろうが、その作業はまだやっていない。
『労働新聞』、「위대한 령도자 김 정 일동지의 태양상을 찾아 중화인민공화국대사관 성원들,청진주재 중화인민공화국과 로씨야련방 총령사관 성원들,각지 화교들 경모의 정 표시」、
http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2012-02-17-0042&chAction=D
さらに遡って2011年、金正日さん在命中には、胡錦濤さんに親書を送っている。この親書は北京の在中北朝鮮大使館特命大使が祝宴の席で胡錦濤さんに手渡したようで、親書では「偉大な領導者金正日同志が自身の暖かい祝意を」伝えたとしている。これに対して胡錦濤さんは金正日さんが育てた「伝統的中朝親善は、新しい世紀に入っても変化することなく強化発展しいる」と評価し、金正日さんが2011年に2回訪中をしたことについて「重要な問題で幅広い見解の一致を見た」としている。
また、「2国間の経済貿易関係が発展し、往来と諸分野での交流と協力が活発になっており、重大な国際問題(複数)で意思疎通が強化されている」とし、「重大な国際問題(複数)」という表現を使いながらは核・ミサイルの問題も含む国際関係について何らかの共通認識が形成されていたことを示している。
そして最後で「(中国は)、戦略的意思疎通を強化して伝統的な中朝親善協力関係をたゆまず強化発展させることで、地域の平和と安定を守り共同の発展を追求する」としめている。
『労働新聞』、「우리 나라 특명전권대사 중국국가주석에게 신임장 봉정」、
http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2011-02-17-0029&chAction=D
ロシアに至っては、さらに露骨に北朝鮮の核実験に対する不快感を表明している。2011年と2012年にはロシア大統領が金正日誕生日に際して祝電を送っているが、今年は送っていない。また、昨年は、平壌以外の地方都市でもロシアの貿易関係者などが、銅像に花束を捧げるなどしているが、今年はそうした報道は全くない。
米国は核・ミサイルで「北朝鮮はいっそう孤立する」という表現をしばしば使うが、今回は、どうやらその事態が相当に進行しているようである。