2021年1月11日に発表された「政治局常務委員」など、人事で消えた「政治局員」、手を挙げない2人 (2021年6月30日 「労働新聞」)
<追記2>
コメントで、「組織問題」の議決で李ビョンチョルと朴ジョンチョンが挙手していないと指摘があった。自身が関係している問題だから議決権がないのか、あるいは単純に反対なのかだが、後者は北朝鮮では考えにくいので、前者なのだろうか。確かに、報道では「常務委員」の「任命・送還」も言っているので、李ビョンチョルがその対象になっている可能性は十分ある。

Source: KCTV, 2021/06/30
その際、「元帥様」は手を挙げていない李ビョンチョルの方を向いている点も気になる。李ビョンチョルも朴ジョンチョン(人民軍参謀総長)も軍服組なので、今回の「非常防疫体系」関連で軍部門も何か関係しているのだろうか。だとすると、軍内部での風紀の乱れや、国境警備の問題もありそうな気がする。
あるいは、全く別の視点から、「非常防疫体系」を維持するため、外国からワクチンなどの支援を受けることについて、軍部が反対したという可能性もある。
なかなか奥が深そうだ。
<追記>
「召還」されたと思われる「政治局委員」。
崔サンゴンが立たされており、チョ・ヨンウォンが批判しているような様子。

Source: KCTV, 2021/06/30
「組織問題」の結果、崔サンゴン(下、政治局員写真の2列目一番左)がいた座席が空席になっている。

Source: KCTV, 2021/06/30
崔サンゴンは「党中央委員会秘書兼科学教育部長」。政治局員の中で「非常防疫体系」と最も関係が深そうなのは、「科学教育部長」ということになる。特に、「科学」の方で「非常防疫体系」に関する「課業」が与えられていたにもかかわらず、それを下記のように「歪曲、執行した」ということなのかも知れない。
立たされている部分でのナレーションは、「国家的な政策を歪曲、執行した彼らの無能と無責任な職務態度は」と言っている。その際、「元帥様」が少しニヤッとしているのも気になるのだが。
***********
2021年1月11日に発表された「政治局常務委員」などの顔ぶれと登壇者の顔ぶれを比べてみるとどうなるのだろうか。
「政治局常務委員」、4名全員いる。

Source: 『労働新聞』、2021/01/11
「政治局委員」

Source: 『労働新聞』、2021/01/11

Source: KCNA, 2021/0630
「朝鮮中央TV」で報道されれば各人の顔が確認できるのだろうが、現時点では人数だけで見ておくと、1月11日に発表された写真では「政治局員」の中に軍服を着た人物が5人いる。6月30日の「拡大会議」の写真でも、前列にいる「常務委員」の李ビョンチョル以外に5人が後列座っているので、ここの変更はないようだ。
次に、背広組だが、1月11日の写真では9人いる。李イルファンは、「常務委員」に昇格したのか前列に座っている。すると、残りの8人となるが、後列には背広組が6人しかいないので、2人が「召還」されたことになりそうだ。
<追記>

Source: KCNA, 2021/06/30
コメントを頂き、党旗の後ろが見える写真を追加した。そこにも一人おり、前列(常務委員席)に李ジェソンがいるので、人数的には過不足はないようだ。
コメントで、「組織問題」の議決で李ビョンチョルと朴ジョンチョンが挙手していないと指摘があった。自身が関係している問題だから議決権がないのか、あるいは単純に反対なのかだが、後者は北朝鮮では考えにくいので、前者なのだろうか。確かに、報道では「常務委員」の「任命・送還」も言っているので、李ビョンチョルがその対象になっている可能性は十分ある。

Source: KCTV, 2021/06/30
その際、「元帥様」は手を挙げていない李ビョンチョルの方を向いている点も気になる。李ビョンチョルも朴ジョンチョン(人民軍参謀総長)も軍服組なので、今回の「非常防疫体系」関連で軍部門も何か関係しているのだろうか。だとすると、軍内部での風紀の乱れや、国境警備の問題もありそうな気がする。
あるいは、全く別の視点から、「非常防疫体系」を維持するため、外国からワクチンなどの支援を受けることについて、軍部が反対したという可能性もある。
なかなか奥が深そうだ。
<追記>
「召還」されたと思われる「政治局委員」。
崔サンゴンが立たされており、チョ・ヨンウォンが批判しているような様子。

Source: KCTV, 2021/06/30
「組織問題」の結果、崔サンゴン(下、政治局員写真の2列目一番左)がいた座席が空席になっている。

Source: KCTV, 2021/06/30
崔サンゴンは「党中央委員会秘書兼科学教育部長」。政治局員の中で「非常防疫体系」と最も関係が深そうなのは、「科学教育部長」ということになる。特に、「科学」の方で「非常防疫体系」に関する「課業」が与えられていたにもかかわらず、それを下記のように「歪曲、執行した」ということなのかも知れない。
立たされている部分でのナレーションは、「国家的な政策を歪曲、執行した彼らの無能と無責任な職務態度は」と言っている。その際、「元帥様」が少しニヤッとしているのも気になるのだが。
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2021年1月11日に発表された「政治局常務委員」などの顔ぶれと登壇者の顔ぶれを比べてみるとどうなるのだろうか。
「政治局常務委員」、4名全員いる。

Source: 『労働新聞』、2021/01/11
「政治局委員」

Source: 『労働新聞』、2021/01/11

Source: KCNA, 2021/0630
「朝鮮中央TV」で報道されれば各人の顔が確認できるのだろうが、現時点では人数だけで見ておくと、1月11日に発表された写真では「政治局員」の中に軍服を着た人物が5人いる。6月30日の「拡大会議」の写真でも、前列にいる「常務委員」の李ビョンチョル以外に5人が後列座っているので、ここの変更はないようだ。
次に、背広組だが、1月11日の写真では9人いる。李イルファンは、「常務委員」に昇格したのか前列に座っている。すると、残りの8人となるが、後列には背広組が6人しかいないので、2人が「召還」されたことになりそうだ。
<追記>

Source: KCNA, 2021/06/30
コメントを頂き、党旗の後ろが見える写真を追加した。そこにも一人おり、前列(常務委員席)に李ジェソンがいるので、人数的には過不足はないようだ。