「朝鮮労働党中央委員会第8期第3回全員会議3日目会議開催」:「元帥様」バイデン政権と対話も対決も準備、しかし特に対決準備を強化 (2021年6月18日 「朝鮮中央通信」)
18日、「朝鮮中央通信」などが「朝鮮労働党中央委員会第8期第3回全員会議3日目会議開催」について伝えた。
「国際情勢分析」は、とりわけ朝米関係であり、やはり「元帥様」が以下のようにした。
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敬愛する総秘書同志は、最近の国際政治舞台でおこっている主な変化と我々の革命の対外的環境について概観され、評価を下された。
경애하는 총비서동지께서는 최근시기 국제정치무대에서 일어나고있는 주되는 변화들과 우리 혁명의 대외적환경에 대하여 개괄하시고 평가를 내리시였다.
特に、新たにスタートした米政権の共和国に対する政策動向を詳細に分析され、今後、対米の関係で堅持すべき適切な戦略戦術的対応と活動方向を明示された。
특히 새로 출범한 미행정부의 우리 공화국에 대한 정책동향을 상세히 분석하시고 금후 대미관계에서 견지할 적중한 전략전술적대응과 활동방향을 명시하시였다.
総秘書同志は、我が国の尊厳と自主的な発展利益を守護し、平和的環境と国家の安全をしっかりと保障するには、対話にも対決にも全て準備しなければならず、特に、対決にはさらに抜け目なく準備しなければならないと強調された。
총비서동지께서는 우리 국가의 존엄과 자주적인 발전리익을 수호하고 평화적환경과 국가의 안전을 믿음직하게 담보하자면 대화에도 대결에도 다 준비되여있어야 하며 특히 대결에는 더욱 빈틈없이 준비되여있어야 한다고 강조하시였다.
総秘書同志は、重要な国際及び地域問題に関する党と共和国政府の対外的政策の立場と原則を表明され、共和国の戦略的地位と能動的役割をさらに高め、有利な外部的環境を推し動かせるようにして行くことについて言及されながら、時々刻々、変化している状況に鋭敏で機敏に反応・対応し、朝鮮半島情勢を安定的に管理していくことに主力を注がなければならないと明らかにされた。
총비서동지께서는 중요한 국제 및 지역문제들에 관한 당과 공화국정부의 대외정책적립장과 원칙들을 표명하시며 우리 국가의 전략적지위와 능동적역할을 더욱 높이고 유리한 외부적환경을 주동적으로 마련해나갈데 대하여 언급하시면서 시시각각 변화되는 상황에 예민하고 기민하게 반응대응하며 조선반도정세를 안정적으로 관리해나가는데 주력해나가야 한다고 밝히시였다.

Source: KCNA, 2021/06/18
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「元帥様」がバイデン政権を評価したのは今回が初めてである。「対話にも対決にも全て準備」というのは、基本的にはバイデン政権の立場と同じである。しかし、今回、トランプ時代から続いてきた「待ち」あるいは「米国側が対朝鮮敵対視政策をやめれば」という表現は消えており、朝米関係がとりあえずリセットされたことを示している。
「特に、対決にはさらに抜け目なく準備しなければならない」ともしているが、これは米国に対する警告であるのと同時に、国内的に制裁により厳しい状況が続くことを覚悟しておくようにというメッセージでもあろう。
また、「時々刻々、変化している状況に鋭敏で機敏に反応・対応」とも言っているので、対米関係でも相手の出方次第には柔軟に対応する、これもまた米国側の態度と同じである。
問題は、北朝鮮が「我が国の尊厳と自主的な発展利益」をどのラインにしているかであるが、文在寅-バイデン会談、そしてG7サミットで出された対朝鮮メッセージ、そして米国から水面下で送られているメッセージを対決的にとだけ受け止めていないことが明らかになったのは、半歩前進ぐらいだろうか。
韓国に関する言及は全くないが、「朝鮮半島情勢を安定的に管理」という部分に朝米関係の枠組みの中で、韓国との関係もこれ以上悪化させないようにという考えが込められているのではないだろうか。
しかし、「朝鮮半島の非核化」に関する言及が全くない点も注目しておかなければならない。対米関係では「朝鮮半島の非核化」が鍵となることは「元帥様」も十分承知の上で非核化に触れていないのは、非核化について一度リセットするということなのか、あるいは「シンガポール共同声明」の上に立て進めていくつもりなのかは、明らかではない。
米北朝鮮担当特別大使ソン・キムが明日から訪韓するが、「元帥様」のこのメッセージを受け、どのように対応するのかが注目される。タイミングとしては非常に重要なので、ソン・キムもホワイトハウスと慎重に調整をした上で何らかの対応メッセージを発することになろう。
その他の部分については追って。
「国際情勢分析」は、とりわけ朝米関係であり、やはり「元帥様」が以下のようにした。
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敬愛する総秘書同志は、最近の国際政治舞台でおこっている主な変化と我々の革命の対外的環境について概観され、評価を下された。
경애하는 총비서동지께서는 최근시기 국제정치무대에서 일어나고있는 주되는 변화들과 우리 혁명의 대외적환경에 대하여 개괄하시고 평가를 내리시였다.
特に、新たにスタートした米政権の共和国に対する政策動向を詳細に分析され、今後、対米の関係で堅持すべき適切な戦略戦術的対応と活動方向を明示された。
특히 새로 출범한 미행정부의 우리 공화국에 대한 정책동향을 상세히 분석하시고 금후 대미관계에서 견지할 적중한 전략전술적대응과 활동방향을 명시하시였다.
総秘書同志は、我が国の尊厳と自主的な発展利益を守護し、平和的環境と国家の安全をしっかりと保障するには、対話にも対決にも全て準備しなければならず、特に、対決にはさらに抜け目なく準備しなければならないと強調された。
총비서동지께서는 우리 국가의 존엄과 자주적인 발전리익을 수호하고 평화적환경과 국가의 안전을 믿음직하게 담보하자면 대화에도 대결에도 다 준비되여있어야 하며 특히 대결에는 더욱 빈틈없이 준비되여있어야 한다고 강조하시였다.
総秘書同志は、重要な国際及び地域問題に関する党と共和国政府の対外的政策の立場と原則を表明され、共和国の戦略的地位と能動的役割をさらに高め、有利な外部的環境を推し動かせるようにして行くことについて言及されながら、時々刻々、変化している状況に鋭敏で機敏に反応・対応し、朝鮮半島情勢を安定的に管理していくことに主力を注がなければならないと明らかにされた。
총비서동지께서는 중요한 국제 및 지역문제들에 관한 당과 공화국정부의 대외정책적립장과 원칙들을 표명하시며 우리 국가의 전략적지위와 능동적역할을 더욱 높이고 유리한 외부적환경을 주동적으로 마련해나갈데 대하여 언급하시면서 시시각각 변화되는 상황에 예민하고 기민하게 반응대응하며 조선반도정세를 안정적으로 관리해나가는데 주력해나가야 한다고 밝히시였다.

Source: KCNA, 2021/06/18
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「元帥様」がバイデン政権を評価したのは今回が初めてである。「対話にも対決にも全て準備」というのは、基本的にはバイデン政権の立場と同じである。しかし、今回、トランプ時代から続いてきた「待ち」あるいは「米国側が対朝鮮敵対視政策をやめれば」という表現は消えており、朝米関係がとりあえずリセットされたことを示している。
「特に、対決にはさらに抜け目なく準備しなければならない」ともしているが、これは米国に対する警告であるのと同時に、国内的に制裁により厳しい状況が続くことを覚悟しておくようにというメッセージでもあろう。
また、「時々刻々、変化している状況に鋭敏で機敏に反応・対応」とも言っているので、対米関係でも相手の出方次第には柔軟に対応する、これもまた米国側の態度と同じである。
問題は、北朝鮮が「我が国の尊厳と自主的な発展利益」をどのラインにしているかであるが、文在寅-バイデン会談、そしてG7サミットで出された対朝鮮メッセージ、そして米国から水面下で送られているメッセージを対決的にとだけ受け止めていないことが明らかになったのは、半歩前進ぐらいだろうか。
韓国に関する言及は全くないが、「朝鮮半島情勢を安定的に管理」という部分に朝米関係の枠組みの中で、韓国との関係もこれ以上悪化させないようにという考えが込められているのではないだろうか。
しかし、「朝鮮半島の非核化」に関する言及が全くない点も注目しておかなければならない。対米関係では「朝鮮半島の非核化」が鍵となることは「元帥様」も十分承知の上で非核化に触れていないのは、非核化について一度リセットするということなのか、あるいは「シンガポール共同声明」の上に立て進めていくつもりなのかは、明らかではない。
米北朝鮮担当特別大使ソン・キムが明日から訪韓するが、「元帥様」のこのメッセージを受け、どのように対応するのかが注目される。タイミングとしては非常に重要なので、ソン・キムもホワイトハウスと慎重に調整をした上で何らかの対応メッセージを発することになろう。
その他の部分については追って。