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    「非常防疫体系」は将来的な防疫危機へ (2021年6月8日)

    ふと思ったことだが、いずれは問題になることだと思うので、メモしておく。

    北朝鮮の「非常防疫体系」は、これまでも書いてきたとおりに上手くいっていると思う。どの番組だったのかはど忘れしたが、少し前に見ていた「朝鮮中央TV」の番組の中でも「安定した防疫状況」と言っていた(すぐ記事にしておけば良かった)。

    一方で、ワクチン接種に関する話は全く伝わってこない。恐らく、「元帥様」と接触する機会が多い政権幹部はワクチン接種を受けているであろう。

    「白頭の血統」であるが、「(第1)副部長同志」はワクチン接種済みかも知れない。「元帥様」はどうであろう。明らかに慢性疾患を抱えている可能性が高い体格だから「優先接種」のグループに入るのだろうが、だからといってワクチン接種で脳血栓ができてしまっても困ると考えているはずだ。

    ほぼ1ヶ月ぶりに姿を現し、「第8期第1回政治局会議」を「司会」した「元帥様」を見ると、少し痩せているようにも見える。YouTubeに投稿した同会議の動画を見た視聴者からも、そのようなコメントがいくつか寄せられている。本当に痩せたとすれば、この1ヶ月間に何かがあったはずだ。可能性としては「ワクチン接種」だ。ワクチン接種と「痩せ」の関係についての医学的見解は、尾見会長に聞いてみないと分からないが、少し体重を落としてからの方が「安全・安心」というような話があったのかもしれない。

    そして、ここからがこの記事の話になるのだが、北朝鮮の「非常防疫体系」が成功していればいるほど、朝鮮人民の抗体保有率は低いことになる(限りなくゼロに近い)。北朝鮮とて、このまま「非常防疫体系」の下で国境閉鎖を続けるわけにも行かないはずだ。

    仮に今後、ワクチン接種をしている国で集団免疫状況に近づき、国際間の人流が増えたとしても、「非常防疫体系」という「バブル」の中で保護されている朝鮮人民には免疫がないので、国境を開くことができない。これも尾見会長に聞いてみないと分からないが、集団免疫ができることとコロナ「菌」(あ、ウィルスだった)が消滅することとは意味が違うと思う。「コロナ菌に怒」ったところで消えてはくれないはずだ。

    すると、「バブル」の中で保護されているうちに、朝鮮人民もワクチン接種をしなければならないことになる。「元帥様」は、この辺りをどのように考えているのだろうか。日本は台湾に「124万回分」のワクチン提供をして感謝されているが、どこかの国が北朝鮮に2400万人分のワクチンを提供する必要がある。現時点で実力的にできるのは、中国とロシアだけであろう。韓国は自国のワクチンが不足しているような状況なので、現時点では大量には難しいが、北朝鮮に対するワクチン提供の国際的な枠組みを構築し、その中に米国や日本と共に参加することは可能である。

    「非常防疫体系」が「安定」している北朝鮮にも、いずれはワクチンは必要だという前提が正しければ、ワクチン外交が現時点での膠着状態への突破口となる可能性はある。

    そうすれば、「核・ミサイル」問題の「安全・安心」にも繋がっていくはずだが、日本は「主催者」ではないので、朝鮮半島問題も傍観するしかない。

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    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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