習近平、駐北朝鮮ロシア大使、「多国間主義」、「六者会談」で核問題解決をと (2021年4月15日 「聯合ニュースTV」)
15日、「聯合ニュースTV」によると、中国の習近平が北朝鮮大使や日本大使など、新任大使に対して「各国が多国間貿易体制を確固たるものにし、人類の運命共同体構築を推進する道を希望する」、「互恵平等の基礎の上に各国が相互信頼の増進をし、一帯一路建設を推進することを願う」と述べたと報じた。
https://www.yonhapnewstv.co.kr/news/MYH20210415001000640?srt=l&d=Y
また、同日の別報道で、アレクサンドラ・マチュゴラ駐北朝鮮ロシア大使が、北朝鮮の核問題解決のためには「六者会談形式が不可避となり、再び必要になる」、「ロシアと中国が作ったロードマップは、朝鮮半島問題解決の最終段階で多国間交渉の稼働を明示している」と「強調した」と報じた。
https://www.yonhapnewstv.co.kr/news/MYH20210415001800038?srt=l&d=Y
習近平は、朝鮮半島問題ではなく、経済・貿易に中心を置いた発言ではあるが、朝鮮新大使を前に「多国間」という表現を使い、ロシア大使は「六者会談」が「ロシアと中国が作ったロードマップ」としている点は注目される。
トランプが一国主義かつトップダウンで「元帥様」と「親友関係」を築いて核問題を解決しているときには聞かれなかった「多国間」や「六者会談」をバイデン政権が対北朝鮮政策の基本方針として「同盟国やパートナーとの協力」を挙げていることから、中露と米国の北朝鮮に対する姿勢は異なるにせよ、バイデン政権期間は、「多国間」で北朝鮮にコミットしていく流れができる可能性が見えてきた。バイデンの言う「同盟国」は日韓なので自動的に米国に追従することになろうが、「パートナー」としている中国やロシアもその流れに乗ったとすれば、悪い話ではない。
菅の訪米を意識したわけではないだろうが、バイデンとの対談の中で当然、こうしたことも話し合われるのであろう。「拉致問題解決」を懇願するのも良いが、「人権」で押し切ったり、国際機関で北朝鮮の「拉致」という悪事をいくら非難したところで、日本国民は「やってる感」で誤魔化せるにしても、現実的には何の解決にも繋がらないのは既に分かりきっているはずだ。相手は、国連安保理制裁を何とも思わない国であることを忘れてはならない。ならば、北朝鮮の核問題解決という大きな枠組みの中で、「拉致問題」についても扱っていく必要があるわけだが、パンケーキおじさんでは、残念ながらあまり期待できない。
頭の中はオリンピック開催のお願いで一杯なのではないだろうか。新型コロナワクチンのお裾分けをお願いできれば、まあそれは成果となろうが、対中対露で日本の立場を苦しくするお土産をもらって帰ってくるだけのような気がしてならない。飛んで火に入る夏の虫にならなければ良いのだが。
https://www.yonhapnewstv.co.kr/news/MYH20210415001000640?srt=l&d=Y
また、同日の別報道で、アレクサンドラ・マチュゴラ駐北朝鮮ロシア大使が、北朝鮮の核問題解決のためには「六者会談形式が不可避となり、再び必要になる」、「ロシアと中国が作ったロードマップは、朝鮮半島問題解決の最終段階で多国間交渉の稼働を明示している」と「強調した」と報じた。
https://www.yonhapnewstv.co.kr/news/MYH20210415001800038?srt=l&d=Y
習近平は、朝鮮半島問題ではなく、経済・貿易に中心を置いた発言ではあるが、朝鮮新大使を前に「多国間」という表現を使い、ロシア大使は「六者会談」が「ロシアと中国が作ったロードマップ」としている点は注目される。
トランプが一国主義かつトップダウンで「元帥様」と「親友関係」を築いて核問題を解決しているときには聞かれなかった「多国間」や「六者会談」をバイデン政権が対北朝鮮政策の基本方針として「同盟国やパートナーとの協力」を挙げていることから、中露と米国の北朝鮮に対する姿勢は異なるにせよ、バイデン政権期間は、「多国間」で北朝鮮にコミットしていく流れができる可能性が見えてきた。バイデンの言う「同盟国」は日韓なので自動的に米国に追従することになろうが、「パートナー」としている中国やロシアもその流れに乗ったとすれば、悪い話ではない。
菅の訪米を意識したわけではないだろうが、バイデンとの対談の中で当然、こうしたことも話し合われるのであろう。「拉致問題解決」を懇願するのも良いが、「人権」で押し切ったり、国際機関で北朝鮮の「拉致」という悪事をいくら非難したところで、日本国民は「やってる感」で誤魔化せるにしても、現実的には何の解決にも繋がらないのは既に分かりきっているはずだ。相手は、国連安保理制裁を何とも思わない国であることを忘れてはならない。ならば、北朝鮮の核問題解決という大きな枠組みの中で、「拉致問題」についても扱っていく必要があるわけだが、パンケーキおじさんでは、残念ながらあまり期待できない。
頭の中はオリンピック開催のお願いで一杯なのではないだろうか。新型コロナワクチンのお裾分けをお願いできれば、まあそれは成果となろうが、対中対露で日本の立場を苦しくするお土産をもらって帰ってくるだけのような気がしてならない。飛んで火に入る夏の虫にならなければ良いのだが。