労働党第8回大会慶祝大公演「党を歌おう」:2度見した良い公演 (2021年1月25日 「朝鮮中央TV」)
25日、「朝鮮中央TV」で、「<慶祝大公演>党を歌おう」が放送された。24日までの公演日程が終わり、テレビ放送された形だ。放送されたのは、もちろん、「元帥様」が参観した初日公演だった。
歌、踊り、楽器演奏、詩の朗読など、多彩な内容の公演だったが、久々に楽しめる内容だった。

Source: KCTV, 2021/01/25
公演は、女の子が歌う「党を歌おう (당을 노래하노라)」 で開幕する。

まず良かったのが、「黄金の木、朝鮮リンゴの木を山に植えた (황금나무 능금나무 산에 심었어)」の演奏と共に演じられる影絵。8人が作る影絵が見事だっただけではなく、男女の恋が実り家族になっていくストーリーもとても良かった。

Source: KCTV, 2021/01/25
次のバイオリンによる演奏「私の国の青い空 (내나라 푸른 하늘)」もとても良かった。それもそのはず、北朝鮮の貫禄ある3つの楽団、「三池淵楽団」、「国立交響楽団」、「功勲国家合唱団」のバイオリニストの共演。

Source: KCTV, 2021/01/25
女声コーラス「雲を越え懐かしい将軍星様へ (구름너머 기리운 장군별님께)」では、久々にきれいなハーモニーが聞けた。

Source: KCTV, 2021/01/25
民俗舞踊を挟んで次に演じられたのが「集団体操」、「幸福の明日 (행복의 래일)」だった。「集団体操」の場合、演奏は録音が使われるのが通常であるが、この公演では生演奏と歌が使われていた。

Source: KCTV, 2021/01/25
最近の公演では、詩の朗読を入れることが多くなったが、今回は「朝鮮少年団」による詩の朗読があった。大人による詩の朗読よりも「元帥様」に対する思いを高める詩の朗読だったが、朗読をしている女の子も泣いているように見えた。BGMには「元帥様」称賛ソングが使われていたが、詩の内容とうまく調和させながら演奏されていた。

Source: KCTV, 2021/01/25
そして、「少年団員」の歌に「万寿台芸術団」が合流する形で歌われる「この世に羨むものはない (세상에 부럼없어라)」は、定番の「功勲国家合唱団」のおじさんの歌よりも良かった。

Source: KCTV, 2021/01/25
「党に捧げる 頌歌 (당에 드리는 송가)」は、この公演で公開された新曲だと思う。

Source: KCTV, 2021/01/25
そして、金オクチュが歌う「母 (어머니)」へと続くが、これも新曲。しっとりとした感じの良い曲だ。

Source: KCTV, 2021/01/25
「母」系の歌が数曲続き、次に演奏されたのが「一つの大家庭 (하나의 대가정)」。女声コーラスグループによる歌と踊りだったのだが、グループ名はなく下の写真にあるように「朴ミヨン他8人」とだけ紹介されていた。歌って踊る姿は旧「モランボン楽団」と同じなのだが、これからの活躍に期待したい。

Source: KCTV, 2021/01/25
続けて、タップダンス「社会主義前進歌 (사회주의전진가)」が演じられた。タップダンスは、演目の中でも私にとってはたいくつする演目なのだが、今回は生演奏に加えて、電飾を使った派手な演出がなされており、退屈しなかった。

Source: KCTV, 2021/01/25
ピアノ2重奏を挟んで、 「高くたなびけ我々の党旗 (높이 날려라 우리의 당기)」。言わずと知れた良い曲だ。

Source: KCTV, 2021/01/25
そして、終曲「金正恩将軍に栄光を (김정은장군께 영광을)」で幕を閉じる。入退場に使われる「1号歓迎曲」は、マーチではなく、「党第8回大会慶祝閲兵式」でも使われたゆっくりとした曲調だった。「元帥様」が観覧している様子は見せず、入退場のみだった。

Source: KCTV, 2021/01/25