「悪性伝染病と2020年」:世界のコロナ状況総集編、感謝し謝罪した2人、他 (2020年12月27日 「朝鮮中央TV」)
27日、「朝鮮中央TV 」で「悪性伝染病と2020年」という番組が放送された。中国武漢で始まる新型コロナ感染を年末まで海外の映像を使って振り返る番組だ。例によって、北朝鮮の状況は一切出てこないが、コロナの恐ろしさを朝鮮人民に知らしめるには十分な内容となっている。
番組では、淡々と新型コロナが拡散して行く状況を各国政府のコロナ対策や人々の行動様式と共に紹介しているが、日本は出てこないものの、日本人が見ていてもよい教訓となる。
この番組の直後には、例によって朝鮮人民に対する「防疫体制維持、強化」の宣伝・煽動番組が放送されたが、これには、特段の新しい内容はなかった。
Source: KCTV, 2020/12/27
25日、日本首相菅が記者会見をした。ライブでは見られなかったのだが官邸が公開している動画を見て思ったことは、「元帥様」の党創建75周年記念閲兵式での演説と共通点があるということだ。既に記事に書いたように、「元帥様」もこの演説では人民に「感謝」を示し、「謝罪」もした。いつもは「偉大な最高領導者同志」がだ。一方、菅も、9月に首相に就任して以来、高い支持率を背景に、「元帥様」が平壌総合病院(完工報道はないが)や被災地の人民住宅をを建設するがごとく、「携帯電話料金値下げ」などの人気取り政策を展開しつつも、国民とはまともに向かい合おうとしていなかった。その2人が、「新型コロナ」の影響で理由は異なれど、人民や国民に「感謝」をし、「謝罪」をするに至ったのは奇妙な偶然である。
28日には、「朝鮮中央TV」の『20時報道』の中で、各国での変種ウィルス拡散に関する報道があり、日本の事例も紹介された。
Source: KCTV, 2020/12/28
菅は、28日の会見で「28日から来年1月末まで全ての国・地域からの外国人の新規入国を原則停止する措置」を講じるとした上で、それが「先手先手で対応するために指示した」だと述べたが、五輪開催に繋げたくて、新規入国を「先手先手」に進めすぎた結果ではないだろうか。「エビデンス」はないものの、「go to」も「come to」も失策だったという印象が強い。
1月に入ると、「共通テスト」がある。「受験生は十分な注意をしているから大丈夫」とある専門家が言っていたが、本当に大丈夫だろうかと首をかしげてしまう。例年、「受験生は十分な注意」をしていても、インフルエンザに感染したり、体調を崩したりする受験生が必ず出てくる。インフルエンザであれ、体調不良であれ、どれだけ「注意」をしていても防ぎきれないものだ。もちろん、同じことが新型コロナにも言えるわけで、若い受験生の中に「無症状感染者」がいても不思議ではない。一方、試験監督をする大学関係者の中には、重症化しやすい年齢層も相当数含まれている。試験監督は、最大まる二日間、受験生と同じ空間にいることになるのだが、本当に大丈夫なのだろうか。
北朝鮮の話題からそれてしまったが、2021年に「非常防疫措置」は解除できるのであろうか。
番組では、淡々と新型コロナが拡散して行く状況を各国政府のコロナ対策や人々の行動様式と共に紹介しているが、日本は出てこないものの、日本人が見ていてもよい教訓となる。
この番組の直後には、例によって朝鮮人民に対する「防疫体制維持、強化」の宣伝・煽動番組が放送されたが、これには、特段の新しい内容はなかった。
Source: KCTV, 2020/12/27
25日、日本首相菅が記者会見をした。ライブでは見られなかったのだが官邸が公開している動画を見て思ったことは、「元帥様」の党創建75周年記念閲兵式での演説と共通点があるということだ。既に記事に書いたように、「元帥様」もこの演説では人民に「感謝」を示し、「謝罪」もした。いつもは「偉大な最高領導者同志」がだ。一方、菅も、9月に首相に就任して以来、高い支持率を背景に、「元帥様」が平壌総合病院(完工報道はないが)や被災地の人民住宅をを建設するがごとく、「携帯電話料金値下げ」などの人気取り政策を展開しつつも、国民とはまともに向かい合おうとしていなかった。その2人が、「新型コロナ」の影響で理由は異なれど、人民や国民に「感謝」をし、「謝罪」をするに至ったのは奇妙な偶然である。
28日には、「朝鮮中央TV」の『20時報道』の中で、各国での変種ウィルス拡散に関する報道があり、日本の事例も紹介された。
Source: KCTV, 2020/12/28
菅は、28日の会見で「28日から来年1月末まで全ての国・地域からの外国人の新規入国を原則停止する措置」を講じるとした上で、それが「先手先手で対応するために指示した」だと述べたが、五輪開催に繋げたくて、新規入国を「先手先手」に進めすぎた結果ではないだろうか。「エビデンス」はないものの、「go to」も「come to」も失策だったという印象が強い。
1月に入ると、「共通テスト」がある。「受験生は十分な注意をしているから大丈夫」とある専門家が言っていたが、本当に大丈夫だろうかと首をかしげてしまう。例年、「受験生は十分な注意」をしていても、インフルエンザに感染したり、体調を崩したりする受験生が必ず出てくる。インフルエンザであれ、体調不良であれ、どれだけ「注意」をしていても防ぎきれないものだ。もちろん、同じことが新型コロナにも言えるわけで、若い受験生の中に「無症状感染者」がいても不思議ではない。一方、試験監督をする大学関係者の中には、重症化しやすい年齢層も相当数含まれている。試験監督は、最大まる二日間、受験生と同じ空間にいることになるのだが、本当に大丈夫なのだろうか。
北朝鮮の話題からそれてしまったが、2021年に「非常防疫措置」は解除できるのであろうか。