「世界政治地図」:台湾は日本領 (2020年12月13日)
北朝鮮の「世界政治地図」なるものを入手した。この地図は、「朝鮮中央TV」を見ていると「報道」や「朝鮮芸術映画」の中で企業所や学校の壁に貼られている。

「世界政治地図」の丈夫には「首領様」と「将軍様」の「お言葉」が書かれている。何もかも「大元帥様達」の「お言葉」から始まるのが北朝鮮だ。
「我々は教育用地図も作り、日販常識用地図もたくさん作り、幹部の知識を高めるようにしなけれければなりません。金日成」

「全ての幹部が歴史と地理、文化と芸術、世界各国の状況に関する一般常識を高めるようにしなければなりません。金正日」

「政治地図」には、「大元帥様達」と「元帥様」が訪問した海外の年に赤い星印が付いている。
「★ 偉大な首領金日成同志と偉大な領導者金正日同志、敬愛する最高領導者金正恩同志が訪問された主要国と地域。偉大な首領金日成同志が外国を訪問された回数は106回、外国を訪問された距離は52万2千キロあまり。偉大な領導者金正日同志が外国を訪問された回数は18回、外国を訪問された距離は9万8千キロあまり。」

2019年6月発行の地図なので、「元帥様」の中国、ロシア、ベトナム訪問も記されてもよさそうなものだが、これについては触れられていない。それぞれの地には★が付いているが、「首領様」の訪問もあるので「元帥様」の訪問と区別することはできない。
では、日本周辺を見てみよう。

(アンダーラインは筆者)
まず、北方領土を確認すると「国後島」は「クナスィル島」、「択捉島」は「イトゥルプ島」とそれぞれロシア語発音で表記され「(露)」と国名が入っている。歯舞と色丹については、島は見えるが島の名前の表記はない。
朝鮮半島全てが朝鮮民主主義人民共和国、首都が平壌であり、竹島が「独島(朝)」となっているのは、北朝鮮の地図なので当然である。さらに、天気予報にもしばしば登場する日本海は「朝鮮東海」となっている。さらに黄海は「朝鮮西海」、済州島付近の海は「朝鮮南海」、対馬海峡は「朝鮮海峡」となっている。
沖縄周辺を見てみよう。

(アンダーラインは筆者)
まず驚いたのは、「台湾島(日)」とされている点である。これまで見てきた北方領土や竹島と同様に解釈すれば、台湾島は日本の領土ということになる。北朝鮮も当然「一つの中国」を支持しているはずなので、「台湾島(中)」となっていても良さそうなものだが、そうなっていないのが実に不思議だ。また、北方領土や「独島」のように実効支配を基準としているのであっても、これは「(日)」とはならない。この辺り、朝鮮外務省の人に見解を求めたいところだ。
一方、尖閣については国名の表記はなく、中国名で「釣魚島(チョオ島)」となっている。
さらに南下して南シナ海を見てみよう。

(アンダーラインは筆者)
「中沙群島(中)」となっているが、中国、台湾、フィリピンが領有権を主張しているスカボロリーフについては中国の領土ということになろう。
「パラセル群島」については、中国名の西沙諸島で表記されておらず、国名の表記もない。ベトナムと中国双方が領有権を主張しているので、それへの配慮であろうか。
「南沙諸島」については、「スプラトリー群島」となっており、国名表記はない。ここも、中国、ベトナムの他、複数の国々が島々を実効支配しているので、国名を入れることができなかったのであろう。
では、次にヨーロッパを見てみよう。

(アンダーラインは筆者)
クリミア半島を見ると色が変わっており「(露)」となっている。ロシアによる実効支配とロシアへの配慮であろう。
続けて、中東を見よう。

シナイ半島を見ると「パレスチナ(イスラエル強占)」と書かれている。エルサレムはアラビア語発音で「クドゥス」と記されている。
その他にも細かいところを見ていくと興味深い部分があるかもしれない。何か見つけたら追記することにする。

「世界政治地図」の丈夫には「首領様」と「将軍様」の「お言葉」が書かれている。何もかも「大元帥様達」の「お言葉」から始まるのが北朝鮮だ。
「我々は教育用地図も作り、日販常識用地図もたくさん作り、幹部の知識を高めるようにしなけれければなりません。金日成」

「全ての幹部が歴史と地理、文化と芸術、世界各国の状況に関する一般常識を高めるようにしなければなりません。金正日」

「政治地図」には、「大元帥様達」と「元帥様」が訪問した海外の年に赤い星印が付いている。
「★ 偉大な首領金日成同志と偉大な領導者金正日同志、敬愛する最高領導者金正恩同志が訪問された主要国と地域。偉大な首領金日成同志が外国を訪問された回数は106回、外国を訪問された距離は52万2千キロあまり。偉大な領導者金正日同志が外国を訪問された回数は18回、外国を訪問された距離は9万8千キロあまり。」

2019年6月発行の地図なので、「元帥様」の中国、ロシア、ベトナム訪問も記されてもよさそうなものだが、これについては触れられていない。それぞれの地には★が付いているが、「首領様」の訪問もあるので「元帥様」の訪問と区別することはできない。
では、日本周辺を見てみよう。

(アンダーラインは筆者)
まず、北方領土を確認すると「国後島」は「クナスィル島」、「択捉島」は「イトゥルプ島」とそれぞれロシア語発音で表記され「(露)」と国名が入っている。歯舞と色丹については、島は見えるが島の名前の表記はない。
朝鮮半島全てが朝鮮民主主義人民共和国、首都が平壌であり、竹島が「独島(朝)」となっているのは、北朝鮮の地図なので当然である。さらに、天気予報にもしばしば登場する日本海は「朝鮮東海」となっている。さらに黄海は「朝鮮西海」、済州島付近の海は「朝鮮南海」、対馬海峡は「朝鮮海峡」となっている。
沖縄周辺を見てみよう。

(アンダーラインは筆者)
まず驚いたのは、「台湾島(日)」とされている点である。これまで見てきた北方領土や竹島と同様に解釈すれば、台湾島は日本の領土ということになる。北朝鮮も当然「一つの中国」を支持しているはずなので、「台湾島(中)」となっていても良さそうなものだが、そうなっていないのが実に不思議だ。また、北方領土や「独島」のように実効支配を基準としているのであっても、これは「(日)」とはならない。この辺り、朝鮮外務省の人に見解を求めたいところだ。
一方、尖閣については国名の表記はなく、中国名で「釣魚島(チョオ島)」となっている。
さらに南下して南シナ海を見てみよう。

(アンダーラインは筆者)
「中沙群島(中)」となっているが、中国、台湾、フィリピンが領有権を主張しているスカボロリーフについては中国の領土ということになろう。
「パラセル群島」については、中国名の西沙諸島で表記されておらず、国名の表記もない。ベトナムと中国双方が領有権を主張しているので、それへの配慮であろうか。
「南沙諸島」については、「スプラトリー群島」となっており、国名表記はない。ここも、中国、ベトナムの他、複数の国々が島々を実効支配しているので、国名を入れることができなかったのであろう。
では、次にヨーロッパを見てみよう。

(アンダーラインは筆者)
クリミア半島を見ると色が変わっており「(露)」となっている。ロシアによる実効支配とロシアへの配慮であろう。
続けて、中東を見よう。

シナイ半島を見ると「パレスチナ(イスラエル強占)」と書かれている。エルサレムはアラビア語発音で「クドゥス」と記されている。
その他にも細かいところを見ていくと興味深い部分があるかもしれない。何か見つけたら追記することにする。