「朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会第14期第11回全員会議開催」:「元帥様」出席せず、「禁煙法採択」、「企業所法修正・補充」 (2020年11月5日 「朝鮮中央通信」)
Source: KCTV, 2020/11/05 『17時報道』
5日、『朝鮮中央通信」に以下。
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朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議最高人民会議第14期第11期全員会議開催
조선민주주의인민공화국 최고인민회의 상임위원회 제14기 제11차전원회의 진행
(平壌11月5日発 朝鮮中央通信)
(평양 11월 5일발 조선중앙통신)
朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議最高人民会議第14期第11期全員会議が開催4日、万寿台議事堂で開催された。
조선민주주의인민공화국 최고인민회의 상임위원회 제14기 제11차전원회의가 4일 만수대의사당에서 진행되였다.
朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員であり、朝鮮民主主義人民共和国国務委員会第1副委員長であり、最高人民会議常任委員会委員長である崔龍海同志が全員会議を司会した。
조선로동당 중앙위원회 정치국 상무위원회 위원이며 조선민주주의인민공화국 국무위원회 제1부위원장이며 최고인민회의 상임위원회 위원장인 최룡해동지가 전원회의를 사회하였다.
全員会議には、最高人民会議常任委員会副委員長であるテ・ヒョンチョル同志、朴ヨンイル同志、書記長、コ・キルソン同志をはじめとした最高人民会議常任委員会委員が参加した。
전원회의에는 최고인민회의 상임위원회 부위원장들인 태형철동지,박용일동지,서기장 고길선동지를 비롯한 최고인민회의 상임위원회 위원들이 참가하였다.
全員会議には、議案として「朝鮮民主主義人民共和国禁煙法を採択することについて」と「朝鮮民主主義人民共和国企業所法を修正補充することについて」が上程された。
전원회의에는 의안으로 《조선민주주의인민공화국 금연법을 채택함에 대하여》와 《조선민주주의인민공화국 기업소법을 수정보충함에 대하여》가 상정되였다.
最高人民会議の法制委員会で審議された朝鮮民主主義人民共和国禁煙法と企業所法修正補充案の基本内容に関する解説があった。
최고인민회의 법제위원회에서 심의된 조선민주주의인민공화국 금연법과 기업소법수정보충안의 기본내용에 대한 해설이 있었다.
31の主文から構成された禁煙法には、国家禁煙政策の要求に合わせ、たばこ生産及び販売、喫煙に関する法的、社会的統制を強化し、人民の生命と健康を保護し、より文化衛生的な生活環境を作ることについて、すべての機関、団体、公民が守らなければならない準則が規定されていた。
31개 조문으로 구성된 금연법에는 국가금연정책의 요구에 맞게 담배생산 및 판매,흡연에 대한 법적,사회적통제를 강화하여 인민의 생명과 건강을 보호하고 보다 문화위생적인 생활환경을 마련하는데서 모든 기관,단체,공민들이 지켜야 할 준칙들이 규제되여있다.
政治思想教養場所、劇場、映画館のような公共の場所、子供保育教養機関、教育機関、医療保健施設、商業、給養販売奉仕施設、公共運送手段をはじめとした喫煙禁止場所及び単位が制定され、喫煙秩序を守らない行為に対する当該処罰内容などが明らかにされている。
정치사상교양장소들,극장,영화관과 같은 공공장소,어린이보육교양기관,교육기관,의료보건시설,상업,급양편의봉사시설,공공운수수단을 비롯한 흡연금지장소 및 단위들이 제정되고 흡연질서를 어긴 행위에 대한 해당한 처벌내용 등이 밝혀져있다.
企業所法修正補充案には、企業所を労力節約型、エネルギー節約型、原価節約型、敷地節約型に転換させ、従業員が節約精神を体質化した愛国的な勤労者となるようにすることに関する内容が新たに明示された。
기업소법수정보충안에는 기업소를 로력절약형,에네르기절약형,원가절약형,부지절약형으로 전환시키며 종업원들이 절약정신을 체질화한 애국적인 근로자가 되도록 할데 대한 내용들이 새로 명시되였다.
これと共に、全ての単位で企業体を新たに組織したり所属が変動するとき、遵守しなければならない問題、国家の統一的指導と戦略的管理の下で生産と経営活動を徹底して社会主義原則に合わせて行うことに関する問題が反映された。
이와 함께 모든 단위들에서 기업체를 새로 조직하거나 소속이 변동될 때 준수하여야 할 문제,국가의 통일적지도와 전략적관리밑에 생산과 경영활동을 철저히 사회주의원칙에 맞게 진행할데 대한 문제들이 반영되였다.
全員会議では、上程された議案に関する深度ある研究と意見交換があった。
전원회의에서는 상정된 의안들에 대한 깊이있는 연구와 의견교환이 있었다.
全員会議では、最高人民会議常任委員会政令「朝鮮民主主義人民共和国禁煙法を採択することについて」と「朝鮮民主主義人民共和国企業所法を修正補充することについて」が全員一致で採択された。
전원회의에서는 최고인민회의 상임위원회 정령 《조선민주주의인민공화국 금연법을 채택함에 대하여》와 《조선민주주의인민공화국 기업소법을 수정보충함에 대하여》가 전원일치로 채택되였다.(끝)
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「禁煙法」であるが、「修正・補充」という表現がないので、新たに採択された見てよかろう。かなり前であるが、「朝鮮中央TV」で放送された禁煙宣伝番組を紹介したことがあるが、最近では禁煙に関する宣伝番組は放送されていない。それに加えて、「元帥様」の喫煙シーンも数多く公開されており、禁煙ムードは停滞している様子だった。ここに来て、禁煙を出してきた社会的背景はよく分からないが、コロナとの関係からすれば、「健康」に関心を振り向けているということになろう。朝鮮人民男性の喫煙率は、「元帥様」のみならず非常に高いと言える。この会議には「元帥様」は出席していないが、今後、「元帥様」の喫煙シーンがどのような場所で行われるのかに注目される。これまでの例からすると、「法律」で禁止される場所で「元帥様」が喫煙している様子は数多く公開されている。「元帥様」が超法規的扱いを受けるのか、あるいは人民の模範となるのか、非常に興味深い。
一方、「企業所法」の「修正・補充」であるが、「節約型」を強調している。これについては、少し前の記事で「朝鮮中央TV」で報道された企業でのリサイクル化(「再生化」)の取り組みについて紹介したが、これとも関係しているのであろう。この修正・補充では、資材のみならず、人員についても「節約型」にすると言っているが、問題は「節約」された人材をどのように活用していくのかになる。また、「国家の統一的指導と戦略的管理の下で生産と経営活動を徹底して社会主義原則に合わせて行う」としているが、「社会主義原則」なるものが実態として何を意味しているのかはよく分からない。真の意味での「社会主義原則に合わせれば非合理的、非効率的になるはずであるが、国家が「戦略的管理」を適切に行えば逆の効果が出ることはあり得る。