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    「隠せない侵略の下心」:「敵基地攻撃能力」の実効性 (2020年9月19日 「朝鮮中央通信」)

    19日、「朝鮮中央通信」に以下。

    ***********
    隠せない侵略の下心-朝鮮中央通信論評-
    숨길수 없는 침략흉심
    --조선중앙통신사 론평--

    (평양 9월 19일발 조선중앙통신)

    日本反動共が、地上配備迎撃ミサイルシステム「イージスアショア」の配備計画撤回による「防衛空白」を口実に、武力増強にさらに執拗に奔走している。
    일본반동들이 지상배비형요격미싸일체계 《이지스 어셔》의 배비계획철회로 인한 《방위공백》을 빗대고 무력증강에 더욱 집요하게 매여달리고있다.

    弾道ミサイルに対応するための専門艦船を建造し、2020年までに射距離が500km以上に達する打撃ミサイルを装備しようとしている。
    탄도미싸일에 대응하기 위한 전문함선을 건조하고 2022년까지 사거리가 500km이상에 달하는 타격미싸일들을 장비하려 하고있다.

    これは、「イージスアショア」配備計画撤回以後、日本が叫んでいる「敵基地攻撃能力」保有の輪郭を明らかにしたことになるので、地域の平和と安定を破壊する危険千万な侵略戦争準備策動である。
    이것은 《이지스 어셔》배비계획철회이후 일본이 제창하는 《적기지공격능력》보유의 륜곽을 드러내놓은것으로서 지역의 평화와 안정을 파괴하는 위험천만한 침략전쟁준비책동이다.

    日本は、今までずっと周辺国の脅威から自国を保護するという美名の下、「専守防衛」の枠を越えて全ての武力を攻撃型へと転換した。
    일본은 지금껏 주변국들의 위협으로부터 자국을 보호한다는 미명하에 《전수방위》의 틀에서 벗어나 모든 무력을 공격형으로 전환하였다.

    侵略武力を大量投入できる遠距離輸送能力と空中武力、宇宙作戦武力、ミサイル打撃能力などは、既に軍事大国の水準に至った。
    침략무력을 대량투입할수 있는 먼거리수송능력과 공중무력,우주작전무력,미싸일타격능력 등은 이미 군사대국들의 수준에 이르렀다.

    今、海上「自衛隊」が、いわゆる敵のミサイルを迎撃するという口実の下、各種のミサイルを艦船に積み、周辺海域はもちろん、五大洋をうろつけば、世界は現実的な脅威に直面することになる。
    이제 해상《자위대》가 이른바 적의 미싸일을 요격한다는 구실밑에 각종 미싸일들을 함선에 싣고 주변해역은 물론 5대양을 싸다닌다면 세계는 실제적인 위협에 직면하게 될것이다.

    日本がいくら世界の非難を避けようと言い訳をしながら「自衛反撃能力」、「積極的自衛能力」なる看板をぶら下げても、その中に隠された侵略の下心は絶対に隠せない。
    일본이 아무리 세계의 비난을 피해보려고 오그랑수를 쓰며 《자위반격능력》,《적극적자위능력》이라는 간판을 내걸어도 그속에 숨긴 침략흉심은 절대로 가리울수 없다.

    周知のように、日本の武力増強計画は、明白に彼らの海上武力の打撃範囲を広げ、周辺国を常時打撃圏内におき、大陸侵略のより有利で迅速な条件を作ろうとしている試みに他ならない。
    주지하는바와 같이 일본의 무력증강계획은 명백히 저들의 해상무력의 타격범위를 넓히고 주변국들을 항시적으로 타격권안에 넣어 대륙침략의 보다 유리하고 신속한 조건을 마련해보려는 시도외 다른것이란 없다.

    日本の歴代内閣は、「座して自滅を待たなければならないかと言うことが、憲法の趣旨とは言えない」という好戦的暴言を吐いてきた。
    일본의 력대 내각들은 《앉아서 자멸을 기다려야 한다는것이 헌법의 취지라고는 볼수 없다.》는 호전적망발들을 해왔다.

    少し前にも、日本の政治家共は「海洋秩序を破壊しようとする国に対しては、高い対価を払わせなければならない」、「相手の領域内でも弾道ミサイル発射を阻止させる能力を保有しなければならない」と言いながら、彼らの先制攻撃意図を隠さなかった。
    얼마전에도 일본정객들은 《해양질서를 파괴하려는 나라에 대해서는 값비싼 대가를 치르게 해야 한다.》,《상대의 령역내에서도 탄도미싸일발사를 저지시키는 능력을 보유해야 한다.》고 하면서 저들의 선제공격기도를 숨기지 않았다.

    地域情勢を激化させ、そのすきに彼らの海外膨張野望を少しずつ実現するのは、日本の常套手段である。
    지역정세를 격화시켜 그 틈에 저들의 해외팽창야욕을 야금야금 실현하는것은 일본의 상투적인 수법이다.

    今、各国の言論は、日本が専門艦船で攻撃武器を実用する可能性が排除できず、それにより地域の平和と安全は著しい脅威にさらされるとしながら、日本憲法は攻撃兵器保有を禁止しているが、情勢は変化し始めたと警告した。
    지금 각국 언론들은 일본이 전문함선들에서 공격무기들을 사용할 가능성을 배제할수 없으며 그로 인해 지역의 평화와 안전은 심히 위협당하게 될것이라고 하면서 일본헌법은 공격무기보유를 금지하였지만 정세는 변화되기 시작하였다고 경고하였다.

    世界は悪辣な戦犯国の軍事的な動きの一つ一つを見過ごしてはならない。
    세계는 간특한 전범국의 군사적움직임 하나하나를 무심히 대하지 말아야 한다.(끝)
    *****************

    <追記>
    日本前首相安倍が、退任直前の11日に出した「談話」の中で、北朝鮮関連部分を抜粋すると以下になる。

    **************
    わが国を取り巻く安全保障環境は厳しさを増している。特に北朝鮮はわが国を射程に収める弾道ミサイルを数百発保有している。核兵器の小型化・弾頭化も実現しており、これらを弾道ミサイルに搭載してわが国を攻撃する能力を既に保有しているとみられている。また、昨年発射された新型の短距離弾道ミサイルは、ミサイル防衛網を突破することを企図していると指摘されており、このような高度化された技術がより射程の長いミサイルに応用されることも懸念されている。

    Source: 『日本経済新聞』、「安全保障政策に関する安倍首相の談話全文」、2020/09/11
    ***************

    「談話」では、「敵基地攻撃能力」を保持する必要の前提となる理由を「わが国を取り巻く安全保障環境は厳しさを増している」としている。前首相安倍は、首相時代も繰り返しこのフレーズを使っていた。なぜ「厳しさを増している」のかの理由として安倍は、「特に北朝鮮はわが国を射程に収める弾道ミサイルを数百発保有している」ことを挙げている。

    さて、北朝鮮が日本全体、あるいは日本の一部の地域を射程に収めるミサイルを何発保有しているのかは、我々は想像することしかできない。しかし、インテリジェンスに接することができる安倍が「数百発」と言っているのだからそういうことであろうし、専門家の間でも「数百発」と言われてきた。

    しかし、「数百発」と言われるに至ったのは、2000年代初頭のことであり、それを根拠に「増してきている」と言うことはできない。安倍もそれは織り込み済みのようで、談話では「核兵器の小型化・弾頭化も実現しており」と断言している。辞めていく首相の言葉とは言え、「実現しており」と断言しているのは注目に値する。我々は、北朝鮮が公開した映像などを見ながら、「小型化・弾頭化」できているようだと推測するのが精一杯であるし、「小型化・弾頭化」ができているのかどうかについては、専門家の中でも意見が分かれるところである。しかし、インテリジェンスに接することができる日本首相が「実現しており」と言っているのだから、実現しているのだろうし、同「談話」の中で「日米同盟はより強固なものとなった」と自負しているのであるから、こうした発言をするにおいて、米国側から提供された情報も十分に勘案した上でのことであろう。

    その上で、「これらを弾道ミサイルに搭載してわが国を攻撃する能力を既に保有しているとみられている」と「みられる」という表現を使っているが、「わが国を射程に収める弾道ミサイルを数百発保有し」、「核兵器の小型化・弾頭化も実現して」いる状態であれば、「みられる」ではなく、「保有している」とここも断言すればよいのに、なぜ断言しなかったのだろうか。国防方針を策定していく上で、そうした状態に既にあるのか、ありそうだというのでは、対応が随分と異なってくるはずだ。

    さらに安倍は、北朝鮮が昨年発射したイスカンダル型と言われる短距離ミサイルを指しながら「ミサイル防衛網を突破することを企図していると指摘されており」とも述べ、「わが国を取り巻く安全保障環境は厳しさを増している」根拠にすると共に、「イージス・アショアの配備プロセスの停止」を正当化しようとしている。

    こうした安保状況認識の上で、安倍は「迎撃能力を向上させるだけで本当に国民の命と平和な暮らしを守り抜くことができるのか」と述べ、「迎撃能力」以上の「能力」を保有することについて、「抑止力を強化するため、ミサイル阻止に関する安全保障政策の新たな方針を検討してきた」と説明している。「検討してきた」のは、いうまでもなく「敵基地攻撃能力」である。

    続けて安倍は、

    ******************
    また、日米の基本的な役割分担を変えることもない。助け合うことのできる同盟はその絆を強くする。これによって、抑止力を高め、わが国への弾道ミサイル等による攻撃の可能性を一層低下させていくことが必要ではないだろうか。
    Source: 『日本経済新聞』、「安全保障政策に関する安倍首相の談話全文」、2020/09/11
    ******************

    と言っている。「助け合うことのできる同盟」が「抑止力を高め、わが国への弾道ミサイル等による攻撃の可能性を一層低下させていく」という主張であるが、ポイントは「助け合う」の部分である。そして、この「助け合い」は、この「談話」の文脈からすれば、他でもない日本が敵基地、つまり北朝鮮の基地を攻撃する能力を保有することである。

    安倍の言うように、それが「抑止力を高め」て日本の安全を守ることに繋がるのであれば、憲法上の議論はさておき、歓迎できる。しかし、いわゆる「敵基地」とされる北朝鮮という「敵」の現実を考えると、その有効性は極めて疑わしい。

    それは、北朝鮮がどのような条件で日本をミサイルで攻撃するのかを考えれば分かる。北朝鮮が核・ミサイル能力を高めてきたのは、どこそこの国を攻撃するためではない。彼らの最大の目標は「体制維持」であり、韓国を軍事力で赤化統一する野望を捨ててからもう何十年も経つ。つまり、北朝鮮が「国家核武力完成」を急いだのは、「体制維持」のための「核抑止力」を保持することが最大の理由であった。

    もちろん、「核抑止力」は、核攻撃能力によって担保される。トランプが「火星-15」の発射「成功」を受け、北朝鮮との戦争まで考えた理由はそこにある。ここで重要なことは、北朝鮮が先に米国を攻撃するかという点である。かつて拙ブログでも紹介したが、北朝鮮は自国の核攻撃で米国が蒸発してなくなるバーチャル動画を配信した。もちろん、現実的に北朝鮮の核・ミサイルで米国が消滅するはずもなく、北朝鮮とてそんなことは百も承知の上で動画を作っている。米国を核ミサイルで攻撃した結果、地上から消えるのは、米国ではなく、北朝鮮だからだ。北朝鮮の立場からすれば、イラク、リビア、アフガニスタンに対して行ったように行動に米国が出れば、「我々(北朝鮮)」は消滅しても、米国にも甚大な被害が出ることを覚悟しろという意味合いで「国家核武力完成」を進めたのであり、それがまさに「体制維持」を目的とする「抑止力」の強大化だったのである。

    長々と書いたが、結局、北朝鮮は米国を先制攻撃することはない。では、米国を攻撃することなく、日本を攻撃することはあるのかと言えば、これもない。安倍の言う「日米同盟の絆」の肝である「拡大抑止」が効いているという前提に立てば、日本に対する核攻撃は米国に対する核攻撃と同様に扱われ、結果、米国により北朝鮮は消滅させられる。これは、韓国に対する攻撃でも同様なことである。

    そう考えるだけで、いつ「敵基地攻撃」をするのかという話になるが、あるとすれば米国と北朝鮮の戦争が何らかの理由で勃発したときであろう。その「理由」が問題となるが、最も可能性が高いのは、米国を攻撃した国や集団が、その攻撃に北朝鮮が提供した核・ミサイルを使ったことが明白になった状況ぐらいしか考えられない。北朝鮮もどうでもよい第三国に核・ミサイルを提供した結果、自滅するという愚行は行わないはずだが、潜在的な「理由」としてはそのぐらいしか考えられない。他にあるとすれば、歴史上繰り返された「偶発的」ない理由であろう。

    ともかく、米国と北朝鮮の大戦争が始まったと想定しよう。米軍は日本の基地からも北朝鮮攻撃に出撃する。もちろん、そんな間もなく、米国が核兵器で北朝鮮を制圧する可能性もあり得るが、戦況がどうであれ、北朝鮮が日本にミサイル攻撃を仕掛けるとすればこの時である。もし、「敵基地攻撃能力」を発動するのであれば、こうした状況であろうが、安倍が断言している「数百発」のミサイルから日本を守るための「敵基地攻撃能力」などどうやって保有するつもりなのだろうか。そして、「数百発」の(現実的には移動式の)ミサイル発射台のどれだけを破壊し、どれだけの国民の生命・財産を守れるというのだろうか。

    「座して死す」必要など全くない。しかし、「座して死」なないために、「敵基地攻撃能力」なるものがどれほど有効なのかというと大いに疑問である。

    では、日本にとっても最も現実的な北朝鮮のミサイルの脅威とは何か。ミサイル発射実験の失敗である。北朝鮮は、今後も様々なミサイル実験を繰り返すであろう。また、「宇宙観測衛星」の打ち上げも行うであろう。北朝鮮はこうした実験が繰り返す中で、失敗することも経験している。幸い、失敗は北朝鮮領域内で発生しており、周辺国には影響を及ぼしていない。しかし、日本列島を飛び越す形で発射されたミサイルやロケットが日本の領域に墜落したり、破片が落下する可能背は今後、現実的に十分にある。「銀河-4」が沖縄の上を通過した際、自衛隊はその破片を迎撃する準備を整えたが、現実的に不可能に近い作戦であったとはいえ、それに備えたことは高く評価できる。こうした能力を高めるためにどのような装備が必要なのか、私には分からない。

    しかし、やるべきことは、可能性が極めて低いだけでなく、実効性が乏しい「敵基地攻撃能力」を増強するのではなく、北朝鮮の打ち上げ失敗に対処する能力を高めることである。

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    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.

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