クムチョン郡カンプン里新住宅入居式:「瓦の家」、「セマウル運動」 (2020年9月18日 「朝鮮中央TV」)
18日、「朝鮮中央TV」で17日に行われたクムチョン郡カンプン里被災地での新住宅入居式の様子を紹介する番組が放送された。なにはともあれ、被災地住民が住める家が建てられたことは良かった。
番組には「元帥様」に感謝する住民がたくさん登場する。その中の一人が「瓦葺の家」を建ててくれたのでありがたいと言っている。この言葉から、「元帥様」の言葉を借りれば「落伍した」農村の実態が伝わってきた。そして、直ぐに頭に浮かんだのが、私が韓国にいた80年代半ば、まだ農村の公共放送で早朝に流されていた「セマウル(新しい村)の歌」だ。70年代に朴正熙が始めたセマウル運動を象徴する歌だが、全斗煥軍事独裁時代末期、あまり気分良く聞いた覚えはないが、その歌詞は何となく覚えている。
その中に「藁葺きの屋根をなくして」という一節があるのだが、カンプン郡住民の「瓦の家」という言葉と「藁葺き屋根」が繋がってしまった。やはり、北朝鮮の「落伍した」農村の実態は、韓国の70年代に近いものなのだろう。セマウル運動は、どこかの国ではないが、「自助」、「共助」で遅れた村を立て直し、「公助」は最低限とし、セメントなどの資材を提供するにとどまる方法により展開された。
「セマウル運動」の成果かどうかは諸議論があるが、ともかくも、韓国農村からは「藁葺き屋根」は消えた。
では、「元帥様」は北朝鮮農村をどう立て直していくのか。「党第8回大会」で何らかの指針を出すと明言しているので、期待したい。
Source: KCTV, 2020/09/18
「セマウルの歌」。いくつもアップロードされているが、この音、この感じが私が80年代に聞いたものに最も近い。
Source: YouTube
番組には「元帥様」に感謝する住民がたくさん登場する。その中の一人が「瓦葺の家」を建ててくれたのでありがたいと言っている。この言葉から、「元帥様」の言葉を借りれば「落伍した」農村の実態が伝わってきた。そして、直ぐに頭に浮かんだのが、私が韓国にいた80年代半ば、まだ農村の公共放送で早朝に流されていた「セマウル(新しい村)の歌」だ。70年代に朴正熙が始めたセマウル運動を象徴する歌だが、全斗煥軍事独裁時代末期、あまり気分良く聞いた覚えはないが、その歌詞は何となく覚えている。
その中に「藁葺きの屋根をなくして」という一節があるのだが、カンプン郡住民の「瓦の家」という言葉と「藁葺き屋根」が繋がってしまった。やはり、北朝鮮の「落伍した」農村の実態は、韓国の70年代に近いものなのだろう。セマウル運動は、どこかの国ではないが、「自助」、「共助」で遅れた村を立て直し、「公助」は最低限とし、セメントなどの資材を提供するにとどまる方法により展開された。
「セマウル運動」の成果かどうかは諸議論があるが、ともかくも、韓国農村からは「藁葺き屋根」は消えた。
では、「元帥様」は北朝鮮農村をどう立て直していくのか。「党第8回大会」で何らかの指針を出すと明言しているので、期待したい。
Source: KCTV, 2020/09/18
「セマウルの歌」。いくつもアップロードされているが、この音、この感じが私が80年代に聞いたものに最も近い。
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