「朝鮮中央TV」の台風9号報道、現地からのレポートに力を入れる、50分程度の時差で報道 (2020年9月3日 「朝鮮中央TV」)
2日15時から現在に至るまで「朝鮮中央TV」は放送を続けている。台風8号の時と同様に、映画やドラマを中心に放送しながら、頻繁に台風関連情報を放送している。
台風8号の時は、被災地の人民委員会委員長をインタビューする形の放送が多かったが、今回はそれよりも「朝鮮中央TV」の取材班が話しているケースが多い。特徴的なことは、アナウンスを担当する放送員ではない、あるいは少なくとも通常の放送では画面に登場しない人が地方の台風の状況をレポートしている点である。彼らが平壌から派遣された人なのか、あるいは地方の支局(あるのなら)の人なのか分からないが、人によっては強い方言が感じられる。
また、アナウンスは原稿なしでやっており、平壌のベテラン放送員ですら、まとまった文章で話すことができていないので、地方担当の人に至っては言うに及ばずである。
しかし、だからこそ台風の激しさや現場の緊迫した状況が生々しく伝わっている。さらに、撮影時刻から放送時刻までの時間が台風8号の時よりも短縮されており、1時間を切っている。「XX時現在」と言っている時刻が正確であればという前提だが、撮影した映像を「朝鮮中央TV」本社に伝送し、それを編集して放送するわけだが、検閲はやっているにしても形式的ではないかと思われるほどの速さである。
このような早業ができるのは、台風8号の時の経験を活かした「元帥様」の決断でもあろうが、なにしろこれまでにやったことがないことをしているので、全てに責任を持ってやらせている部署の担当者が必要になる。党幹部のお年寄りではまず対応不可なので、場合によっては「第1副部長同志」が指示を出しているのかも知れない。彼女であれば、西側の災害報道もたくさん見ているであろうし、万が一放送事故があっても重責を問われることはない。
これまで見た限りでは、人民はこのような放送スタイルを歓迎しているであろう。ただ、気象情報に限らず、「テレビというのはこういうこともできるんだ」ということを分からせてしまうことにも繋がるので、今後、報道の手法に迅速性など、変化を求められる可能性はある。
3日11時頃までに放送された9号関連の実況を報道を中心にYouTubeにアップロードしてあるので、ご覧頂きたい。
台風8号の時は、被災地の人民委員会委員長をインタビューする形の放送が多かったが、今回はそれよりも「朝鮮中央TV」の取材班が話しているケースが多い。特徴的なことは、アナウンスを担当する放送員ではない、あるいは少なくとも通常の放送では画面に登場しない人が地方の台風の状況をレポートしている点である。彼らが平壌から派遣された人なのか、あるいは地方の支局(あるのなら)の人なのか分からないが、人によっては強い方言が感じられる。
また、アナウンスは原稿なしでやっており、平壌のベテラン放送員ですら、まとまった文章で話すことができていないので、地方担当の人に至っては言うに及ばずである。
しかし、だからこそ台風の激しさや現場の緊迫した状況が生々しく伝わっている。さらに、撮影時刻から放送時刻までの時間が台風8号の時よりも短縮されており、1時間を切っている。「XX時現在」と言っている時刻が正確であればという前提だが、撮影した映像を「朝鮮中央TV」本社に伝送し、それを編集して放送するわけだが、検閲はやっているにしても形式的ではないかと思われるほどの速さである。
このような早業ができるのは、台風8号の時の経験を活かした「元帥様」の決断でもあろうが、なにしろこれまでにやったことがないことをしているので、全てに責任を持ってやらせている部署の担当者が必要になる。党幹部のお年寄りではまず対応不可なので、場合によっては「第1副部長同志」が指示を出しているのかも知れない。彼女であれば、西側の災害報道もたくさん見ているであろうし、万が一放送事故があっても重責を問われることはない。
これまで見た限りでは、人民はこのような放送スタイルを歓迎しているであろう。ただ、気象情報に限らず、「テレビというのはこういうこともできるんだ」ということを分からせてしまうことにも繋がるので、今後、報道の手法に迅速性など、変化を求められる可能性はある。
3日11時頃までに放送された9号関連の実況を報道を中心にYouTubeにアップロードしてあるので、ご覧頂きたい。