「朝鮮中央TV」の『20時報道』が「普通の国」的な内容、「思想と行動の一致」の意味 (2020年8月5日 「朝鮮中央TV」)
5日、「朝鮮中央TV」で放送された『20時報道』の内容は、「普通の国」に近いものとなっている。
時間配分を見ると
・リュオン靴工場を「元帥様」が訪問した日を振り返るニュース 1分40秒
・短いスローガン
・豪雨対策関連ニュース 3分15秒
・新型コロナウィルス国内ニュース 2分10秒
・世界の新型コロナウィルスのニュース 3分20秒
となっており、一つ目の「元帥様」関連ニュースの1分30秒を除いては、全て災害や新型コロナのニュースになっている。このうち、豪雨ニュースと国内新型コロナニュースはYouTubeに掲載しておいた。
豪雨関連
Source: KCTV, 2020/08/05
豪雨関連のニュースだが、被害防止対策も含めて、これ程まで詳しく報じることは、私が見た限りではなかった。今回の被害が特に大きいからなのか、気象・災害情報を人民により迅速、正確に伝える方針なのかは不明だが、インタビューされる人の話を聞いていても、「全て完璧」とか「思想的に」という精神論はほぼなく、現実的な話をしている。
新型コロナ関連国内
Source: KCTV, 2020/08/05
新型コロナ関連報道も「第1波」の時と様相が異なる。「第1波」の時は、スローガン的な要素が強く、国内状況に関する報道は限定的で、同じシーンが繰り返されていたが、今回は、数日前の「鉄道省」での対応、そして上の工場やデパートでの対応など、細かく報じている。
「思想(思考)と行動の一致」が「非常拡大会議」で提起されたが、これも人民の立場に立った、あるいは現実的な呼びかけなのではないかと思う。つまり、「思想(思考)」的には「党中央」の呼びかけを貫徹しようと思っていても、現実的にそれを「行動」に移すことが困難な状況にあり、気持ちでは「党中央を高く支え」ようと思っていても、コロナが行動が伴わないということなのだろう。北朝鮮では「思想」が非常に重要であることは言うまでもないが、「あなたは党中央を指示していても、行動に移せてないね」、でもそれでは駄目だから「思想と行動の一致」をするように、という呼びかけのような気がする。
時間配分を見ると
・リュオン靴工場を「元帥様」が訪問した日を振り返るニュース 1分40秒
・短いスローガン
・豪雨対策関連ニュース 3分15秒
・新型コロナウィルス国内ニュース 2分10秒
・世界の新型コロナウィルスのニュース 3分20秒
となっており、一つ目の「元帥様」関連ニュースの1分30秒を除いては、全て災害や新型コロナのニュースになっている。このうち、豪雨ニュースと国内新型コロナニュースはYouTubeに掲載しておいた。
豪雨関連
Source: KCTV, 2020/08/05
豪雨関連のニュースだが、被害防止対策も含めて、これ程まで詳しく報じることは、私が見た限りではなかった。今回の被害が特に大きいからなのか、気象・災害情報を人民により迅速、正確に伝える方針なのかは不明だが、インタビューされる人の話を聞いていても、「全て完璧」とか「思想的に」という精神論はほぼなく、現実的な話をしている。
新型コロナ関連国内
Source: KCTV, 2020/08/05
新型コロナ関連報道も「第1波」の時と様相が異なる。「第1波」の時は、スローガン的な要素が強く、国内状況に関する報道は限定的で、同じシーンが繰り返されていたが、今回は、数日前の「鉄道省」での対応、そして上の工場やデパートでの対応など、細かく報じている。
「思想(思考)と行動の一致」が「非常拡大会議」で提起されたが、これも人民の立場に立った、あるいは現実的な呼びかけなのではないかと思う。つまり、「思想(思考)」的には「党中央」の呼びかけを貫徹しようと思っていても、現実的にそれを「行動」に移すことが困難な状況にあり、気持ちでは「党中央を高く支え」ようと思っていても、コロナが行動が伴わないということなのだろう。北朝鮮では「思想」が非常に重要であることは言うまでもないが、「あなたは党中央を指示していても、行動に移せてないね」、でもそれでは駄目だから「思想と行動の一致」をするように、という呼びかけのような気がする。