「第6回全国老兵大会」「最大防疫体制」本格化、韓国から民間団体がコロナ防疫用品を北へ、北南コロナ防疫協力に繋がるのか (2020年7月30、31日 「朝鮮中央TV」、「労働新聞」)
「第6回全国老兵大会」に参加した「老兵」達には、晩餐会も準備されたようだが、映像での公開はなかった。平時であれば、平壌観光をしたり、音楽会を鑑賞したりするのだろうが、今回は「最大防疫体制」下での「大会」だったので、大会後は直ぐにそれぞれの故郷へ戻ったようだ。
「白頭山拳銃」授与式や「老兵大会」では、「元帥様」のコロナに対する無防備な様子が再び公開されたが、「大会」が終わり、いよいよ「最大防疫体制」強化キャンペーンが展開されている。
30日の「朝鮮中央TV」では、「最大防疫体制」の徹底を訴えるスローガン番組と『20時報道』の中でそれと絡めて国内の防疫状況を見せる番組が報道があった。映像は、これまで使ったものをつなぎ合わせたような編集だったが、「我が国に侵入しないように」という言葉は出てこなかった。
スローガン番組
Source: KCTV, 2020/07/30
『20時報道』
Source: KCTV, 2020/07/30
また、31日の『労働新聞』にも「社説、最大非常体制の要求に合わせ思考と行動の一致性をさらに徹底して保証しよう (사설 최대비상체제의 요구에 맞게 사고와 행동의 일치성을 더욱 철저히 보장하자)」など、いくつかの記事が掲載されている。これらの記事に「我が国に侵入させないように」という一文があるのかどうかについては、後で確認しようと思う。
WHOのHPを確認したところ、北朝鮮の感染者はゼロとなっているので、南朝鮮への「逃走者」は依然としてグレーの状態なのであろう。韓国の保健部が「逃走者」の所持品に対する検査を行ったが、新型コロナは検出されなかったと『聯合ニュースTV』が伝えている。何をどのように検査したのかは不明だが、日本の医師が「所持品に付着したコロナウィルスは長く生存できない」と説明していたのを聞いたことがある。
一方、韓国統一部が韓国の民間団体が北朝鮮へコロナ防疫用品を搬出することを認める決定をしたと『聯合ニュースTV』が伝えている。北朝鮮側の受け入れ窓口については公開していないとのことだが、受け入れ窓口も決まっているようだ。「逃走者」事件を契機に北南間でのコロナ対応協力が始まる兆候なのかもしれない。
北朝鮮としても、自分たちは「元帥様」の指示で「完璧な」な防疫体制を敷いていたが、韓国のせいで、そして処罰済みの人民軍境界線警備担当者のせいで、「逃走者」がコロナを持ち込んだ「疑い」があるのだから、韓国は責任を取れと要求することはできる。
理由はどうであれ、朝鮮半島全体でコロナ感染拡大抑止体制が強化されるのは良いことである。
「白頭山拳銃」授与式や「老兵大会」では、「元帥様」のコロナに対する無防備な様子が再び公開されたが、「大会」が終わり、いよいよ「最大防疫体制」強化キャンペーンが展開されている。
30日の「朝鮮中央TV」では、「最大防疫体制」の徹底を訴えるスローガン番組と『20時報道』の中でそれと絡めて国内の防疫状況を見せる番組が報道があった。映像は、これまで使ったものをつなぎ合わせたような編集だったが、「我が国に侵入しないように」という言葉は出てこなかった。
スローガン番組
Source: KCTV, 2020/07/30
『20時報道』
Source: KCTV, 2020/07/30
また、31日の『労働新聞』にも「社説、最大非常体制の要求に合わせ思考と行動の一致性をさらに徹底して保証しよう (사설 최대비상체제의 요구에 맞게 사고와 행동의 일치성을 더욱 철저히 보장하자)」など、いくつかの記事が掲載されている。これらの記事に「我が国に侵入させないように」という一文があるのかどうかについては、後で確認しようと思う。
WHOのHPを確認したところ、北朝鮮の感染者はゼロとなっているので、南朝鮮への「逃走者」は依然としてグレーの状態なのであろう。韓国の保健部が「逃走者」の所持品に対する検査を行ったが、新型コロナは検出されなかったと『聯合ニュースTV』が伝えている。何をどのように検査したのかは不明だが、日本の医師が「所持品に付着したコロナウィルスは長く生存できない」と説明していたのを聞いたことがある。
一方、韓国統一部が韓国の民間団体が北朝鮮へコロナ防疫用品を搬出することを認める決定をしたと『聯合ニュースTV』が伝えている。北朝鮮側の受け入れ窓口については公開していないとのことだが、受け入れ窓口も決まっているようだ。「逃走者」事件を契機に北南間でのコロナ対応協力が始まる兆候なのかもしれない。
北朝鮮としても、自分たちは「元帥様」の指示で「完璧な」な防疫体制を敷いていたが、韓国のせいで、そして処罰済みの人民軍境界線警備担当者のせいで、「逃走者」がコロナを持ち込んだ「疑い」があるのだから、韓国は責任を取れと要求することはできる。
理由はどうであれ、朝鮮半島全体でコロナ感染拡大抑止体制が強化されるのは良いことである。