「朝鮮民主主義人民共和国、クォン・ジョングン外務省米国担当局長談話」:ビーガンが7日から訪韓、現状維持が米韓にとって最善策、韓米合同軍事演習は、米大統領選の行方で北朝鮮は腐心 (2020年7月7日 「朝鮮中央通信」)
7日、「朝鮮中央通信」に以下。
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朝鮮民主主義人民共和国、クォン・ジョングン外務省米国担当局長談話
조선민주주의인민공화국 권정근 외무성 미국담당 국장 담화
時ならぬ時に浮上した「朝米首脳会談説」と関連し、少し前、我々外務省の第1副相は、談話を通して明白な立場を表明した。
때아닌 때에 떠오른 《조미수뇌회담설》과 관련하여 얼마전 우리 외무성 제1부상은 담화를 통하여 명백한 립장을 발표하였다.
談話では、時も知らずに再び朝米首脳会談仲裁意思を明らかにした差し出がましい人に対しても言及した。
담화에서는 때도 모르고 또다시 조미수뇌회담중재의사를 밝힌 오지랖이 넓은 사람에 대하여서도 언급하였다.
事実、言語も異なるのだから、特にじっくりと読まなくても容易に分かるように明々白々に伝えた我々の立場であった。
사실 언어도 다르지 않기에 별로 뜯어보지 않아도 쉽게 알아들을수 있게 명명백백하게 전한 우리의 립장이였다.
それにもかかわらず、言葉がよく分からないのか、そうでなければ良いことを言うことだけが習慣となっているのか、今も南側の街では朝米首脳会談を仲裁するための自分の努力には変化がないと寝ぼけた声が響き続けている。
그럼에도 불구하고 말귀가 어두워서인지 아니면 제 좋은 소리를 하는데만 습관되여서인지 지금도 남쪽동네에서는 조미수뇌회담을 중재하기 위한 자기들의 노력에는 변함이 없다는 헷뜬 소리들이 계속 울려나오고있다.
さらにある人間達は、我々外務省の第1副相の談話が「米国が行動しろというメッセージ」だの「もう少し譲歩しろという一定の要求」だのと我田引水な解釈まで出している。
지어 어떤 인간들은 우리 외무성 제1부상의 담화가 《미국이 행동하라는 메쎄지》이고 《좀더 양보하라는 일종의 요구》라는 아전인수격의 해석까지 내놓고있다.
だんだんと複雑にもつれる方向に戻っている朝米関係を正常化すると、まるで「解決士」にでもなったように振る舞って出てきて、自分の鼻もふけず、他人の鼻からふく心配をしているのだから、実に無様だと言わざるを得ない。
점점 더 복잡하게만 엉켜돌아가는 조미관계를 바로잡는다고 마치 그 무슨 《해결사》나 되는듯이 자처해나서서 제코도 못 씻고 남의 코부터 씻어줄 걱정을 하고있으니 참으로 가관이라 해야 할것이다.
もう、おせっかいは止める時になったと思うのだが、その癖を治す薬も処方もないようだ。
이제는 삐치개질 좀 그만할 때도 된것 같은데 그 버릇 떼기에는 약과 처방이 없는듯 하다.
このように繰り返しちょろちょろと時も知らずに寝言のようなことばかり言っているのだから、北南関係が台無しになるばかりだ。
이처럼 자꾸만 불쑥불쑥 때를 모르고 잠꼬대같은 소리만 하고있으니 북남관계만 더더욱 망칠뿐이다.
実に、見ているのも気の毒だが、「仲裁者」になろうという未練がそれほど強烈で、最後まで努力することが本当の願いなら、やってみろということだ。
참으로 보기에도 딱하지만 《중재자》로 되려는 미련이 그렇게도 강렬하고 끝까지 노력해보는것이 정 소원이라면 해보라는것이다.
その努力の結果を見ることになるのか、そうでなければ元手も回収できず、嘲笑されることになるのか見ていれば分かるであろう。
그 노력의 결과를 보게 되겠는지 아니면 본전도 못 찾고 비웃음만 사게 되겠는지 두고보면 알게 될것이다.
再び明白にするが、我々は米国人達と向かい合って座る考えはない。
다시한번 명백히 하는데 우리는 미국사람들과 마주앉을 생각이 없다.
主体109(2020)年7月7日
주체109(2020)년 7월 7일
平壌
평 양(끝)
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ビーガンが7日から韓国を訪問する。訪問に先立ち北朝鮮にFFVDを求める立場を再び表明したが、表面的には当然のことであろう。ただ、数日前の記事にも書いたとおり、「対敵軍事行動」が「保留」されている現時点で、わざわざ韓国訪問をすることにしたのは、やはり支持率が低下し続けているトランプの選挙対策との関連で北朝鮮をどう扱うのかという話し合いをするためであろう。
しかし、米国でコロナが拡散し続けている中、北朝鮮との交渉が成功したとしても、それが大統領選にどれだけプラスになるかというと疑問である。北朝鮮がICBMを発射し続けている中でそれを止めさせることができたというのなら、それは得点になろうが、現時点でその状態は維持されているので、仮にFFVDが実現したところで、それがトランプ票に繋がるかと言えば限定的であろう。逆に、北朝鮮がトランプの得点となっている核・ミサイル活動を再開すれば、トランプにとってはさらなる減点となる。
そうした背景の下、8月の韓米合同軍事演習を実施するのかしないのか、あるいはどのような形式、規模でやるのかについても話し合いが行われるはずだ。韓国側はこの訓練が戦時作戦統制権を韓国側に移管するための訓練と位置づけているが、米側がそれをどのように受け入れるのか、また実施した際の北朝鮮の反応も想定しておく必要がある。もちろん、新型コロナが終息していない中での訓練形態についても議論されよう。
「解決士」にとっては「対敵軍事行動」が「保留」になっている情況、「米国人達」にとっては核・ミサイル活動中断を維持させることが最善策と言えよう。一方、北朝鮮としても「友人」と握手している手を離すのか離さないのか、米大統領選に向けた米国内の状況の見極めに腐心しつつ、このような「談話」を出しているのであろう。
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朝鮮民主主義人民共和国、クォン・ジョングン外務省米国担当局長談話
조선민주주의인민공화국 권정근 외무성 미국담당 국장 담화
時ならぬ時に浮上した「朝米首脳会談説」と関連し、少し前、我々外務省の第1副相は、談話を通して明白な立場を表明した。
때아닌 때에 떠오른 《조미수뇌회담설》과 관련하여 얼마전 우리 외무성 제1부상은 담화를 통하여 명백한 립장을 발표하였다.
談話では、時も知らずに再び朝米首脳会談仲裁意思を明らかにした差し出がましい人に対しても言及した。
담화에서는 때도 모르고 또다시 조미수뇌회담중재의사를 밝힌 오지랖이 넓은 사람에 대하여서도 언급하였다.
事実、言語も異なるのだから、特にじっくりと読まなくても容易に分かるように明々白々に伝えた我々の立場であった。
사실 언어도 다르지 않기에 별로 뜯어보지 않아도 쉽게 알아들을수 있게 명명백백하게 전한 우리의 립장이였다.
それにもかかわらず、言葉がよく分からないのか、そうでなければ良いことを言うことだけが習慣となっているのか、今も南側の街では朝米首脳会談を仲裁するための自分の努力には変化がないと寝ぼけた声が響き続けている。
그럼에도 불구하고 말귀가 어두워서인지 아니면 제 좋은 소리를 하는데만 습관되여서인지 지금도 남쪽동네에서는 조미수뇌회담을 중재하기 위한 자기들의 노력에는 변함이 없다는 헷뜬 소리들이 계속 울려나오고있다.
さらにある人間達は、我々外務省の第1副相の談話が「米国が行動しろというメッセージ」だの「もう少し譲歩しろという一定の要求」だのと我田引水な解釈まで出している。
지어 어떤 인간들은 우리 외무성 제1부상의 담화가 《미국이 행동하라는 메쎄지》이고 《좀더 양보하라는 일종의 요구》라는 아전인수격의 해석까지 내놓고있다.
だんだんと複雑にもつれる方向に戻っている朝米関係を正常化すると、まるで「解決士」にでもなったように振る舞って出てきて、自分の鼻もふけず、他人の鼻からふく心配をしているのだから、実に無様だと言わざるを得ない。
점점 더 복잡하게만 엉켜돌아가는 조미관계를 바로잡는다고 마치 그 무슨 《해결사》나 되는듯이 자처해나서서 제코도 못 씻고 남의 코부터 씻어줄 걱정을 하고있으니 참으로 가관이라 해야 할것이다.
もう、おせっかいは止める時になったと思うのだが、その癖を治す薬も処方もないようだ。
이제는 삐치개질 좀 그만할 때도 된것 같은데 그 버릇 떼기에는 약과 처방이 없는듯 하다.
このように繰り返しちょろちょろと時も知らずに寝言のようなことばかり言っているのだから、北南関係が台無しになるばかりだ。
이처럼 자꾸만 불쑥불쑥 때를 모르고 잠꼬대같은 소리만 하고있으니 북남관계만 더더욱 망칠뿐이다.
実に、見ているのも気の毒だが、「仲裁者」になろうという未練がそれほど強烈で、最後まで努力することが本当の願いなら、やってみろということだ。
참으로 보기에도 딱하지만 《중재자》로 되려는 미련이 그렇게도 강렬하고 끝까지 노력해보는것이 정 소원이라면 해보라는것이다.
その努力の結果を見ることになるのか、そうでなければ元手も回収できず、嘲笑されることになるのか見ていれば分かるであろう。
그 노력의 결과를 보게 되겠는지 아니면 본전도 못 찾고 비웃음만 사게 되겠는지 두고보면 알게 될것이다.
再び明白にするが、我々は米国人達と向かい合って座る考えはない。
다시한번 명백히 하는데 우리는 미국사람들과 마주앉을 생각이 없다.
主体109(2020)年7月7日
주체109(2020)년 7월 7일
平壌
평 양(끝)
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ビーガンが7日から韓国を訪問する。訪問に先立ち北朝鮮にFFVDを求める立場を再び表明したが、表面的には当然のことであろう。ただ、数日前の記事にも書いたとおり、「対敵軍事行動」が「保留」されている現時点で、わざわざ韓国訪問をすることにしたのは、やはり支持率が低下し続けているトランプの選挙対策との関連で北朝鮮をどう扱うのかという話し合いをするためであろう。
しかし、米国でコロナが拡散し続けている中、北朝鮮との交渉が成功したとしても、それが大統領選にどれだけプラスになるかというと疑問である。北朝鮮がICBMを発射し続けている中でそれを止めさせることができたというのなら、それは得点になろうが、現時点でその状態は維持されているので、仮にFFVDが実現したところで、それがトランプ票に繋がるかと言えば限定的であろう。逆に、北朝鮮がトランプの得点となっている核・ミサイル活動を再開すれば、トランプにとってはさらなる減点となる。
そうした背景の下、8月の韓米合同軍事演習を実施するのかしないのか、あるいはどのような形式、規模でやるのかについても話し合いが行われるはずだ。韓国側はこの訓練が戦時作戦統制権を韓国側に移管するための訓練と位置づけているが、米側がそれをどのように受け入れるのか、また実施した際の北朝鮮の反応も想定しておく必要がある。もちろん、新型コロナが終息していない中での訓練形態についても議論されよう。
「解決士」にとっては「対敵軍事行動」が「保留」になっている情況、「米国人達」にとっては核・ミサイル活動中断を維持させることが最善策と言えよう。一方、北朝鮮としても「友人」と握手している手を離すのか離さないのか、米大統領選に向けた米国内の状況の見極めに腐心しつつ、このような「談話」を出しているのであろう。