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    光明星節に際し、「元帥様」に新型コロナウィルスの慰問文を送る:明治時代の逓信省電鍵とエプソンの前身「吉村商会」の電鍵音響器で (2020年2月17日)

    「明治四十年 逓信省製」と銘板がある電鍵と「12年4月 株式会社吉村商会」と銘板のある電鍵音響器を入手した。

    電鍵の方は、英国のGPO Typeを輸入し、「逓信省」銘板を付けたものと思われる。朝鮮でもどこかから輸入した機材に朝鮮の銘板を付けたりしているが、工業化初期はどこでも同じようなことをしていたようだ。

    電鍵は、ノブが割れておりエポキシで修正してある。元々のノブなのかは不明だが、当時は木製が使われていたようなのでオリジナルではない可能性がある。その他の部分はしっかりとしており、前回紹介した昭和19年の電鍵のように分解掃除する必要はなかった。
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    SEND/RECEIVEの切り替えスイッチがある。昭和19年の電鍵には「送・受」と書かれているが、こちらは英文。調べてみると、上に書いたように、英国の郵便局で使われていた電鍵の形と非常によく似ているので、英国から輸入したものだと思っている。
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    電鍵音響器(telegraph sounder)。こんなものがあることさえ知らなかった。古い米国映画の鉄道駅シーンに出ていたような記憶がうっすらとあるだけだ。「12年4月 株式会社吉村商会」という銘板が付いている。調べてみると吉村商会(創業者、吉村鉄之助)は、昭和13年に東洋通信機株式会社となっている。何月になったのかまでは不明であるが、電鍵との時代的バランスを考えるのなら、大正時代のような気がする。
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    電鍵音響器の状態も良く、接点部分の洗浄とネジの締め直しだけで動いた。コイルが焼けていないかが一番心配だったのだが、導通を調べたら大丈夫だった。要は電磁石なのであまり神経質になることはないが、それでも100Vなのか10Vなのかぐらいは調べなければならないので外国の電鍵収集家のサイトを調べていたら、色々と情報があった。何でも、裏面に書かれている数字がコイルの抵抗値で、そこから100mA程度の電流が流せるようオームの法則を使って電圧を導き出せば良いと。そもそも電流が適当なのであるが、5Vぐらいだなと思い、昔、自作した0Vから可変できる安定化電源を引っ張り出して来て(これも要修理だったが)、電流を見ながら電圧を上げていったら、大体4V~5Vぐらいが調子よかった。
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    欧米では、1.5V, 200mAで駆動する4Ωタイプが多く使われているようだが、40Ωというのは日本仕様なのかもしれない。定電圧電源を使っても、1.5Vでは少ししか動かない。

    ということで、「元帥様」にこれらを使って慰問文を送っておいた。


    音響器で聞くコードは、自分が打ったものを聞いても聞き取りが難しい。

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    川口智彦

    Author:川口智彦
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    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
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    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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