イランによる在イラク米軍基地攻撃に関してトランプが声明発表 (2020年1月8日)
8日(現地時間)、トランプがイランによる在ラク米軍基地攻撃に関する声明を発表した。
イhttps://admin.blog.fc2.com/control.php?mode=editor&process=new#
Source: White House, YouTube, 2020/01/08
声明は「私が米国大統領である限り、イランが核兵器を持つことは許されない」という言葉から始まっている。そして、「米国人の被害者は出ず、米軍基地に小規模の被害が発生した」と述べた。トランプは「早期警戒システムがとてもよく機能した」と言っているが、イラク大統領はイラン側からのミサイル発射の概ね1時間前に米軍基地攻撃をするという通報を受けており、イラク大統領はこの情報を米軍側に伝えていた。
イラク大統領への攻撃事前通告
Mail on Line, https://www.dailymail.co.uk/news/article-7863629/U-S-troops-took-cover-bunkers-Iranian-missile-attacks.html
ターゲットから外れたミサイルの残骸が発見されており、イランが発射したミサイルは、液体燃料を使ったイラン版スカッド、Qiamだとオランダ国防大のミサイル学者からメールが来た。
残骸の写真

Source: Twitter, 2020/01/08
同ミサイル学者によると、同型のミサイルはイエメンで発見されており、国連がミサイルに使用されている各部品について調査したが、北朝鮮製部品は発見されなかったという。ただ、同学者はイランにロケットエンジンを制作する技術があるのかどうかは不明とし、北朝鮮から調達した可能性はあるとしている。
ミサイル発射の動画は下記のリンクで見られる。

Source: Fars News Agency, Twitter, https://twitter.com/EnglishFars/status/1214810799002263552?s=20, 2020/01/07
次々と発射されるミサイルを見て直ぐに頭をよぎった光景は、
Source: KCTV, 2017/03/07
である。イランは12発以上のミサイルを発射したとされているが、北朝鮮はこの発射では4発しか同時発射していないものの、彼らのミサイル保有数からすれば、数十発単位での同時発射は可能であろう。今回はイラク側からの通報と米軍の早期警戒システムが非常に良く機能したので、米軍側は事前に避難することができ、犠牲者は出なかったが、ミサイルの着弾を阻止することはできていない。パトリオットのような迎撃ミサイルが配備されていたのかは不明ながら、ともかくもイランの弾道ミサイルは着弾して、「小規模」であれ、米軍基地に被害を出した。
トランプは、自分が大統領である限り「イランに核は持たせない」と言っているが、「最強のミサイルは使わない」とも言っている。繰り返すが、戦争を拡大させない道を選んだトランプの選択は正しい。
北朝鮮は今回の事態を注視しており、「新たな並進路線」を邁進し、核とミサイルを手にしたことは「千万回正しかった」と再認識していることであろう。短距離であれ、弾道ミサイルの抑止力がイランによって証明された。一方で、北朝鮮のミサイルの脅威から何をしても逃れられない現実を韓国と日本に認識させた。
北朝鮮が「制裁と自力更生の対決」で「勝利」すれば、北朝鮮は米国と対話し、関係を改善する必要はなくなろう。ただ、第7期第5回全員会議の「報告」から読み取れるように、経済改革を進めようとするのであれば、「制裁」はない方が良い。
「私が米国大統領である限り、イランが核兵器を持つことは許されない」のは良いとして、核を持ってしまっている北朝鮮との関係をどうしていくのか。北朝鮮の場合、イランのような控えめな攻撃ではなく、一気に全面戦争に発展する可能性が高い。ましてや、「最高尊厳」をターゲットにするようなことがあれば、自滅覚悟で即刻全面戦争に突入するであろう(政権内に大裏切り者でもいなければ)。だから攻撃はできない。
安倍はトランプの外交的解決を評価するコメントを出した。しかし、それは日本にとってはイランの話ではなく、北朝鮮の話だと言うことをしっかりと肝に銘じなければならない。
イhttps://admin.blog.fc2.com/control.php?mode=editor&process=new#
Source: White House, YouTube, 2020/01/08
声明は「私が米国大統領である限り、イランが核兵器を持つことは許されない」という言葉から始まっている。そして、「米国人の被害者は出ず、米軍基地に小規模の被害が発生した」と述べた。トランプは「早期警戒システムがとてもよく機能した」と言っているが、イラク大統領はイラン側からのミサイル発射の概ね1時間前に米軍基地攻撃をするという通報を受けており、イラク大統領はこの情報を米軍側に伝えていた。
イラク大統領への攻撃事前通告
Mail on Line, https://www.dailymail.co.uk/news/article-7863629/U-S-troops-took-cover-bunkers-Iranian-missile-attacks.html
ターゲットから外れたミサイルの残骸が発見されており、イランが発射したミサイルは、液体燃料を使ったイラン版スカッド、Qiamだとオランダ国防大のミサイル学者からメールが来た。
残骸の写真

Source: Twitter, 2020/01/08
同ミサイル学者によると、同型のミサイルはイエメンで発見されており、国連がミサイルに使用されている各部品について調査したが、北朝鮮製部品は発見されなかったという。ただ、同学者はイランにロケットエンジンを制作する技術があるのかどうかは不明とし、北朝鮮から調達した可能性はあるとしている。
ミサイル発射の動画は下記のリンクで見られる。

Source: Fars News Agency, Twitter, https://twitter.com/EnglishFars/status/1214810799002263552?s=20, 2020/01/07
次々と発射されるミサイルを見て直ぐに頭をよぎった光景は、
Source: KCTV, 2017/03/07
である。イランは12発以上のミサイルを発射したとされているが、北朝鮮はこの発射では4発しか同時発射していないものの、彼らのミサイル保有数からすれば、数十発単位での同時発射は可能であろう。今回はイラク側からの通報と米軍の早期警戒システムが非常に良く機能したので、米軍側は事前に避難することができ、犠牲者は出なかったが、ミサイルの着弾を阻止することはできていない。パトリオットのような迎撃ミサイルが配備されていたのかは不明ながら、ともかくもイランの弾道ミサイルは着弾して、「小規模」であれ、米軍基地に被害を出した。
トランプは、自分が大統領である限り「イランに核は持たせない」と言っているが、「最強のミサイルは使わない」とも言っている。繰り返すが、戦争を拡大させない道を選んだトランプの選択は正しい。
北朝鮮は今回の事態を注視しており、「新たな並進路線」を邁進し、核とミサイルを手にしたことは「千万回正しかった」と再認識していることであろう。短距離であれ、弾道ミサイルの抑止力がイランによって証明された。一方で、北朝鮮のミサイルの脅威から何をしても逃れられない現実を韓国と日本に認識させた。
北朝鮮が「制裁と自力更生の対決」で「勝利」すれば、北朝鮮は米国と対話し、関係を改善する必要はなくなろう。ただ、第7期第5回全員会議の「報告」から読み取れるように、経済改革を進めようとするのであれば、「制裁」はない方が良い。
「私が米国大統領である限り、イランが核兵器を持つことは許されない」のは良いとして、核を持ってしまっている北朝鮮との関係をどうしていくのか。北朝鮮の場合、イランのような控えめな攻撃ではなく、一気に全面戦争に発展する可能性が高い。ましてや、「最高尊厳」をターゲットにするようなことがあれば、自滅覚悟で即刻全面戦争に突入するであろう(政権内に大裏切り者でもいなければ)。だから攻撃はできない。
安倍はトランプの外交的解決を評価するコメントを出した。しかし、それは日本にとってはイランの話ではなく、北朝鮮の話だと言うことをしっかりと肝に銘じなければならない。