「2020年迎春祝賀公演(録画版)」:生放送と編集が異なる (2020年1月2日 「朝鮮中央TV」)
2019年12月31日から2020年1月1日にかけて「朝鮮中央TV」で放送された「生中継」の「2020年迎春祝賀公演」の「録画実況」版を見た。数日前の記事にも書いたとおり、「生中継」ではカメラのインデックスを出してしまっていた。日本のインターネットサーバーあるいは拙宅の回線の問題の可能性もあるが、途中で音声が完全に途切れていたり、画像が一瞬途切れている部分もある。カメラマンとスイッチャーの打ち合わせが悪く、切り替えられた瞬間に変なところを映しているようなシーンもあった。ともかく、生放送がほとんどない「朝鮮中央TV」なので、調整室とカメラマンの打ち合わせなどはすることなく、状況に応じてカメラを動かすことにも慣れていないのであろう。
平壌で歌劇を観覧したとき、テレビカメラが数台入っており撮影していた。カメラマンに「朝鮮中央テレビか」と聞いてみたら、違うと言っていた。カメラマン達はヘッドフォンとマイクを付けて連絡を取り合っている様子だった、ディレクターがいたのか、単にカメラマン同士の連絡だったのかは分からない。
「元帥様」がテレビ放送の近代化に手を付けるなら、「生放送」の数を増やし、朝鮮のテレビの生放送技術を高めていく必要がある。その意味では、2018-2019から「祝砲発射(花火大会)」ではなく「迎春慶祝公演」の試みをしているのは良いことかもしれない。ただ、年に1回、それとあっても「閲兵式」だけでは、どう考えても生放送技術は高まらない。
一方、編集技術はしっかりしており、「録画実況」では上手に編集されている。並べて見ていると、こういうところをこのように見せたいのだなということが分かるが、特に思想・精神的な問題とは関係なさそうだった。放送のプロに見てもらって意見を聞けば、また他の視点から色々なことが分かるのかもしれない。
比較に際して、取りあえず字幕を付けずにアップロードしておいた「生放送」にアナウンスと曲タイトルに字幕を付け、
Source: KCTV, 2019/12/31-2020/01/01
「録画実況」の中で「モランボン電子楽団」が出ている部分を前半と後半に分け歌詞にも字幕を付けてアップロードしておいた。その際にまた気が付いたのだが、やはり歌詞が変更されている楽曲(『我々は革命の継承者』があった。金正日を金正恩に変更しているケースは前から気がついていたが、古い曲については、歌詞自体が変更されていることもしばしばあるようだ。
Source: KCTV, 2020/01/02
Source: KCTV, 2020/01/02
「報道」などに字幕を付けることに忙しく、この「公演」で演じられた「モランボン電子楽団」の演奏は生放送で1度聞いただけであったが、聞き直してみると、なかなかよい感じにアレンジされている。演奏は打ち込みなのか録音なのか分からないが、是非、バンドと一緒にステージに上がった「モランボン電子楽団」の公演を見てみたいものだ。
何回も画面に出てくる白い帽子をかぶった女性達は金星学院の学生達なのだろうか。将来の「モランボン電子楽団」予備軍なのかもしれない。
平壌で歌劇を観覧したとき、テレビカメラが数台入っており撮影していた。カメラマンに「朝鮮中央テレビか」と聞いてみたら、違うと言っていた。カメラマン達はヘッドフォンとマイクを付けて連絡を取り合っている様子だった、ディレクターがいたのか、単にカメラマン同士の連絡だったのかは分からない。
「元帥様」がテレビ放送の近代化に手を付けるなら、「生放送」の数を増やし、朝鮮のテレビの生放送技術を高めていく必要がある。その意味では、2018-2019から「祝砲発射(花火大会)」ではなく「迎春慶祝公演」の試みをしているのは良いことかもしれない。ただ、年に1回、それとあっても「閲兵式」だけでは、どう考えても生放送技術は高まらない。
一方、編集技術はしっかりしており、「録画実況」では上手に編集されている。並べて見ていると、こういうところをこのように見せたいのだなということが分かるが、特に思想・精神的な問題とは関係なさそうだった。放送のプロに見てもらって意見を聞けば、また他の視点から色々なことが分かるのかもしれない。
比較に際して、取りあえず字幕を付けずにアップロードしておいた「生放送」にアナウンスと曲タイトルに字幕を付け、
Source: KCTV, 2019/12/31-2020/01/01
「録画実況」の中で「モランボン電子楽団」が出ている部分を前半と後半に分け歌詞にも字幕を付けてアップロードしておいた。その際にまた気が付いたのだが、やはり歌詞が変更されている楽曲(『我々は革命の継承者』があった。金正日を金正恩に変更しているケースは前から気がついていたが、古い曲については、歌詞自体が変更されていることもしばしばあるようだ。
Source: KCTV, 2020/01/02
Source: KCTV, 2020/01/02
「報道」などに字幕を付けることに忙しく、この「公演」で演じられた「モランボン電子楽団」の演奏は生放送で1度聞いただけであったが、聞き直してみると、なかなかよい感じにアレンジされている。演奏は打ち込みなのか録音なのか分からないが、是非、バンドと一緒にステージに上がった「モランボン電子楽団」の公演を見てみたいものだ。
何回も画面に出てくる白い帽子をかぶった女性達は金星学院の学生達なのだろうか。将来の「モランボン電子楽団」予備軍なのかもしれない。