「朝鮮外務省、米国の『2019年国別テロ報告書』を重大な政治的挑発と断罪」:朝米対話の扉は徐々に狭くなる、米韓当局者が数ヶ月以内の実務協議再開に言及、トランプ・習近平との関係、「北極星ー3」が容認の限界 (2019年11月5日 「朝鮮中央通信」)
5日、「朝鮮中央通信」が以下。
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朝鮮外務省、米国の『2018年国別テロ報告書』を重大な政治的挑発と断罪
조선외무성 미국의 《2018년 나라별 테로보고서》를 엄중한 정치적도발로 단죄
(平壌、11月5日、朝鮮中央通信)
(평양 11월 5일발 조선중앙통신)
朝鮮民主主義人民共和国外務省は、最近、米国務省が『2018年国別テロ報告書』なるもので、我々を再び取り上げたことと関連し、5日、朝鮮中央通信社記者が提起した質問に次のように答えた。
조선민주주의인민공화국 외무성 대변인은 최근 미국무성이 《2018년 나라별 테로보고서》라는데서 우리를 또다시 걸고든것과 관련하여 5일 조선중앙통신사 기자가 제기한 질문에 다음과 같이 대답하였다.
去る11月1日、朝鮮外務省が『2018年国別テロ報告書』なるものを発表しながら、我々を再び取り上げた。
지난 11월 1일 미국무성이 《2018년 나라별 테로보고서》라는것을 발표하면서 우리를 또다시 걸고들었다.
これは、米国が我々に対する敵対的な拒否感にとりつかれ、対朝鮮敵対視政策を変わりなく追求していることを再び赤裸々に示した。
이것은 미국이 우리에 대한 체질적인 거부감에 사로잡혀 대조선적대시정책을 변함없이 추구하고있다는것을 다시금 적라라하게 보여준다.
朝鮮民主主義人民共和国外務省は、あらゆる虚偽とねつ造で一貫された米国の『2018年国別テロ報告書』を我々に対する重大な政治的挑発と断罪し、全面排撃する。
조선민주주의인민공화국 외무성은 온갖 허위와 날조로 일관된 미국의 《2018년 나라별 테로보고서》를 우리에 대한 엄중한 정치적도발로 단죄하며 전면배격한다.
あらゆる形態のテロとそれに対するいかなる支援も反対するのは、我々の一貫した立場である。
온갖 형태의 테로와 그에 대한 어떠한 지원도 반대하는것은 우리의 일관한 립장이다.
テロの温床であり、親分である米国が「テロ裁判官」のふりをしていること自体が話にならず、盗っ人猛々しいことだ。
테로의 온상이며 왕초인 미국이 《테로재판관》행세를 하는것자체가 어불성설이며 적반하장이다.
朝米対話が膠着状態にある今のような敏感な時期に、米国が「テロ支援国」の帽子をかぶせようと執拗に策動し続けていることこそが、対話相手である我々に対する冒涜であり背信である。
조미대화가 교착상태에 놓인 지금과 같은 민감한 시기에 미국이 《테로지원국》감투를 계속 씌워보려고 집요하게 책동하고있는것이야말로 대화상대방인 우리에 대한 모독이고 배신이다.
米国のこうした態度と立場により、朝米対話の窓口は徐々に狭まっている。
미국의 이러한 태도와 립장으로 하여 조미대화의 창구는 점점 더 좁아지고있다.(끝)
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ポムペオは、「数ヶ月以内に実務者協議が再開される」と発言し、韓国国情院長は「今月末、遅くても12月には実務会談がある」と言っている。ポムペオの言うように「数ヶ月以内」であれば、「元帥様」が「待つ」としている12月末を越える可能性もあるが、国情院長の言うとおりであればこの期限は越えない。
そして韓国に対しては、金剛山の施設撤去について「文書での話し合いをすればよい」と突っぱねたままの状態にある。
「北極星ー3」や「超大型放射砲」の発射について、トランプは何も言っていない。ドイツ、イギリスなどの「手下共を動かして、安保理で我々を非難させている」というのが北朝鮮の主張ではあるが、そうだとしてもトランプが「元帥様」との「親しい関係」を壊さないために何も言っていないことの方が遙かに重要である。
12月を超えたところで、トランプの方から「元帥様」を非難するようなことを言い出さなければ、「元帥様」が「親しい関係」を突然消滅させることはなかろう。もちろん、「新年の辞」で「12月末まで」と設定した期限について何らかの言及は必要となろうが、「忍耐力」と「親しい関係」をどのようなバランスで扱ってくるのかが注目される。「大統領選挙で」を理由に、「親しい関係」を保留にするような気もする。
「元帥様」は2019年1月に訪中しているが、中国が建国70周年を迎えてからは訪中していない。モランボン電子楽団を中国に送って終わるのか、それとも自身も訪中するのか。訪中するとして、朝米が動くから訪中する場合と、朝米が動かないから訪中する場合があるので、なかなか予測は難しい。
トランプとの関係も習近平との関係も、今、北朝鮮がやっているミサイル発射が限界であろう。核実験は米中共に容認しないし、とりわけ制裁に対して緩くなっている朝中関係に影響を与え、緩さを逆行させることは間違いない。ミサイルに関しては、米国の容認は「北極星ー3」がギリギリではないだろうか。あれもロフテッドで発射したので何も言わないが、日本列島を飛び越すような角度で発射していれば、米国も黙ってはいられなくなろう。そう考えると、12月を超えたところで、北朝鮮が2019年後半に行った一連のミサイル発射以上のことは、朝鮮半島情勢を2017年に引き戻す覚悟をしない限りできないであろう。ましてや「国家核武力は完成」しているのだから。
さて、残る2ヶ月で本当に何かあるのだろうか。
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朝鮮外務省、米国の『2018年国別テロ報告書』を重大な政治的挑発と断罪
조선외무성 미국의 《2018년 나라별 테로보고서》를 엄중한 정치적도발로 단죄
(平壌、11月5日、朝鮮中央通信)
(평양 11월 5일발 조선중앙통신)
朝鮮民主主義人民共和国外務省は、最近、米国務省が『2018年国別テロ報告書』なるもので、我々を再び取り上げたことと関連し、5日、朝鮮中央通信社記者が提起した質問に次のように答えた。
조선민주주의인민공화국 외무성 대변인은 최근 미국무성이 《2018년 나라별 테로보고서》라는데서 우리를 또다시 걸고든것과 관련하여 5일 조선중앙통신사 기자가 제기한 질문에 다음과 같이 대답하였다.
去る11月1日、朝鮮外務省が『2018年国別テロ報告書』なるものを発表しながら、我々を再び取り上げた。
지난 11월 1일 미국무성이 《2018년 나라별 테로보고서》라는것을 발표하면서 우리를 또다시 걸고들었다.
これは、米国が我々に対する敵対的な拒否感にとりつかれ、対朝鮮敵対視政策を変わりなく追求していることを再び赤裸々に示した。
이것은 미국이 우리에 대한 체질적인 거부감에 사로잡혀 대조선적대시정책을 변함없이 추구하고있다는것을 다시금 적라라하게 보여준다.
朝鮮民主主義人民共和国外務省は、あらゆる虚偽とねつ造で一貫された米国の『2018年国別テロ報告書』を我々に対する重大な政治的挑発と断罪し、全面排撃する。
조선민주주의인민공화국 외무성은 온갖 허위와 날조로 일관된 미국의 《2018년 나라별 테로보고서》를 우리에 대한 엄중한 정치적도발로 단죄하며 전면배격한다.
あらゆる形態のテロとそれに対するいかなる支援も反対するのは、我々の一貫した立場である。
온갖 형태의 테로와 그에 대한 어떠한 지원도 반대하는것은 우리의 일관한 립장이다.
テロの温床であり、親分である米国が「テロ裁判官」のふりをしていること自体が話にならず、盗っ人猛々しいことだ。
테로의 온상이며 왕초인 미국이 《테로재판관》행세를 하는것자체가 어불성설이며 적반하장이다.
朝米対話が膠着状態にある今のような敏感な時期に、米国が「テロ支援国」の帽子をかぶせようと執拗に策動し続けていることこそが、対話相手である我々に対する冒涜であり背信である。
조미대화가 교착상태에 놓인 지금과 같은 민감한 시기에 미국이 《테로지원국》감투를 계속 씌워보려고 집요하게 책동하고있는것이야말로 대화상대방인 우리에 대한 모독이고 배신이다.
米国のこうした態度と立場により、朝米対話の窓口は徐々に狭まっている。
미국의 이러한 태도와 립장으로 하여 조미대화의 창구는 점점 더 좁아지고있다.(끝)
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ポムペオは、「数ヶ月以内に実務者協議が再開される」と発言し、韓国国情院長は「今月末、遅くても12月には実務会談がある」と言っている。ポムペオの言うように「数ヶ月以内」であれば、「元帥様」が「待つ」としている12月末を越える可能性もあるが、国情院長の言うとおりであればこの期限は越えない。
そして韓国に対しては、金剛山の施設撤去について「文書での話し合いをすればよい」と突っぱねたままの状態にある。
「北極星ー3」や「超大型放射砲」の発射について、トランプは何も言っていない。ドイツ、イギリスなどの「手下共を動かして、安保理で我々を非難させている」というのが北朝鮮の主張ではあるが、そうだとしてもトランプが「元帥様」との「親しい関係」を壊さないために何も言っていないことの方が遙かに重要である。
12月を超えたところで、トランプの方から「元帥様」を非難するようなことを言い出さなければ、「元帥様」が「親しい関係」を突然消滅させることはなかろう。もちろん、「新年の辞」で「12月末まで」と設定した期限について何らかの言及は必要となろうが、「忍耐力」と「親しい関係」をどのようなバランスで扱ってくるのかが注目される。「大統領選挙で」を理由に、「親しい関係」を保留にするような気もする。
「元帥様」は2019年1月に訪中しているが、中国が建国70周年を迎えてからは訪中していない。モランボン電子楽団を中国に送って終わるのか、それとも自身も訪中するのか。訪中するとして、朝米が動くから訪中する場合と、朝米が動かないから訪中する場合があるので、なかなか予測は難しい。
トランプとの関係も習近平との関係も、今、北朝鮮がやっているミサイル発射が限界であろう。核実験は米中共に容認しないし、とりわけ制裁に対して緩くなっている朝中関係に影響を与え、緩さを逆行させることは間違いない。ミサイルに関しては、米国の容認は「北極星ー3」がギリギリではないだろうか。あれもロフテッドで発射したので何も言わないが、日本列島を飛び越すような角度で発射していれば、米国も黙ってはいられなくなろう。そう考えると、12月を超えたところで、北朝鮮が2019年後半に行った一連のミサイル発射以上のことは、朝鮮半島情勢を2017年に引き戻す覚悟をしない限りできないであろう。ましてや「国家核武力は完成」しているのだから。
さて、残る2ヶ月で本当に何かあるのだろうか。