ストックホルム、金ミョンギル巡回大使声明、米国は旧態依然の態度、会談決裂、米国の態度次第で交渉再開も、交渉のための交渉は時間の浪費 (2019年10月6日 「東亜日報」)
5日、ストックホルムで8時間半行われた朝米実務者協議決裂を発表する北朝鮮の金ミョンギル巡回大使声明。
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(我々はいかなる)計算法が必要であるのかを明確に説明し、時間も十分に与えたにもかかわらず、米国が手ぶらで交渉に出てきたのは、決して問題を解決する考えがないことを示しています。
我々は今回の交渉で、米国の誤った接近によりもたらされた朝米対話の膠着状態を打開し、問題解決の突破口を開くことができる現実的な方途を提示しました。
核実験と大陸間弾道ロケット試験発射中止、北東核実験場廃棄、米軍遺骨送還のように、我々が先制的に取った非核化措置と、信頼構築措置に米国が誠意を持って応じれば、次の段階の非核化措置のための本格的な論議に入れるという立場を明確にしました。
これは、米国が一方的に破壊した朝米間の信頼関係を回復し、問題解決に有利な雰囲気を作り出すための現実的で妥当な提案です。
シンガポール朝米首脳会談以後にも、米国は十数回にわたり我々に対する制裁措置を発表し、大統領が直接公約した合同軍事演習さえ再開し、朝鮮半島周辺に尖端戦争装備を持ち込み、我々の生存権と発展権に公然と脅威を与えました。
我々の立場は明確です。
朝鮮半島の完全な非核化は、我々の安全に脅威を与え、発展を阻害する全ての障壁をきれいに、疑いの余地なく除去されたときに、はじめて可能になるということです。
朝鮮半島の核問題を引き起こし、その解決を困難にしている米国の脅威をそのままにしておき、我々が先に核抑止力を放棄すれば、生存権と発展権が保障されるという主張は、「馬の前に馬車を置け」という(全く逆の)主張と同じです。
Source: 『東亜日報』、YouTube, 2019/10/06(日本時間)
(今回の会談は、6)月の板門店首脳会談で達成された合意に従い、双方の多くの難関を克服しながら苦労して開催された容易ではない会談でした。
今回の交渉が朝鮮半島の情勢が対話なのか対決なのかという岐路に入った鍵となる時期に行われたので、我々は今回、朝米関係発展を推し進めるための結果を出さなければならないという責任感、米国が正しい計算法を持って出てくることで、朝米関係の肯定的発展が加速されるだろうという期待を持って、交渉に出てきました。
しかし交渉は我々の期待に合わず、決裂しました。私はこれをとても不快に思っています。今回の交渉がいかなる結果も出せず決裂したのは、全的に米国が旧態依然とした立場と態度を捨てることができていないところにあります。
米国はこの間、柔軟な接近と新たな方途、包括的な解決策を示唆し、期待感をとても大きくしましたが、何も持ってこず、我々を大きく失望させ、交渉への意欲を落としました。
Source: 『東亜日報』、YouTube, 2019/10/06(日本時間)
我々の対話は熟さないという判断により、交渉を中断し、年末までもう少し熟考することを勧めました。
今回の朝米実務交渉が失敗した意味を大胆に認めて修正することは、対話再開の機会を生かすのか、対話の扉を永遠に閉じてしまうのかという、全的な米国の態度にかかっています。
ありがとうございます。
(質問に対して)
我々が交渉過程で話したことを全て具体的にお話しすることはできません。しかし、一つ明白なことは、米国が我々が要求した計算法を一つも持ってこなかったということです。我々が要求する計算法は、米国が我々の安全に脅威を与え、我々の発展を阻害する全ての制度的装置を完全無欠に除去しようという措置を取り、それを実践として証明しなければならないというものです。
我々は米国が、新たな計算法と無関係な古い脚本に執着すれば、それにより朝米間の取引の幕が下ろされるという立場を明確に表明しました。
我々の核実験とICBM試験発射中止が継続維持されるのか、そうでなければ再開されるのかということは、全的に米国の立場にかかっています。
朝鮮半島問題を対話と交渉を通して解決しようという我々の立場は不変です。
しかし米国が、独善的で一方的な彼らの旧態依然たる立場をとり続けるなら、百回、千回、向かい合って座っても、対話の意味がないということです。
交渉のための交渉をしながら、大切な時間を浪費することが、米国には大切なのかもしれませんが、我々には全く必要がありません。
ありがとうございます。
(明日出国するのかという質問には答えず)
Source: 『東亜日報』、YouTube, 2019/10/06(日本時間)
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(我々はいかなる)計算法が必要であるのかを明確に説明し、時間も十分に与えたにもかかわらず、米国が手ぶらで交渉に出てきたのは、決して問題を解決する考えがないことを示しています。
我々は今回の交渉で、米国の誤った接近によりもたらされた朝米対話の膠着状態を打開し、問題解決の突破口を開くことができる現実的な方途を提示しました。
核実験と大陸間弾道ロケット試験発射中止、北東核実験場廃棄、米軍遺骨送還のように、我々が先制的に取った非核化措置と、信頼構築措置に米国が誠意を持って応じれば、次の段階の非核化措置のための本格的な論議に入れるという立場を明確にしました。
これは、米国が一方的に破壊した朝米間の信頼関係を回復し、問題解決に有利な雰囲気を作り出すための現実的で妥当な提案です。
シンガポール朝米首脳会談以後にも、米国は十数回にわたり我々に対する制裁措置を発表し、大統領が直接公約した合同軍事演習さえ再開し、朝鮮半島周辺に尖端戦争装備を持ち込み、我々の生存権と発展権に公然と脅威を与えました。
我々の立場は明確です。
朝鮮半島の完全な非核化は、我々の安全に脅威を与え、発展を阻害する全ての障壁をきれいに、疑いの余地なく除去されたときに、はじめて可能になるということです。
朝鮮半島の核問題を引き起こし、その解決を困難にしている米国の脅威をそのままにしておき、我々が先に核抑止力を放棄すれば、生存権と発展権が保障されるという主張は、「馬の前に馬車を置け」という(全く逆の)主張と同じです。
Source: 『東亜日報』、YouTube, 2019/10/06(日本時間)
(今回の会談は、6)月の板門店首脳会談で達成された合意に従い、双方の多くの難関を克服しながら苦労して開催された容易ではない会談でした。
今回の交渉が朝鮮半島の情勢が対話なのか対決なのかという岐路に入った鍵となる時期に行われたので、我々は今回、朝米関係発展を推し進めるための結果を出さなければならないという責任感、米国が正しい計算法を持って出てくることで、朝米関係の肯定的発展が加速されるだろうという期待を持って、交渉に出てきました。
しかし交渉は我々の期待に合わず、決裂しました。私はこれをとても不快に思っています。今回の交渉がいかなる結果も出せず決裂したのは、全的に米国が旧態依然とした立場と態度を捨てることができていないところにあります。
米国はこの間、柔軟な接近と新たな方途、包括的な解決策を示唆し、期待感をとても大きくしましたが、何も持ってこず、我々を大きく失望させ、交渉への意欲を落としました。
Source: 『東亜日報』、YouTube, 2019/10/06(日本時間)
我々の対話は熟さないという判断により、交渉を中断し、年末までもう少し熟考することを勧めました。
今回の朝米実務交渉が失敗した意味を大胆に認めて修正することは、対話再開の機会を生かすのか、対話の扉を永遠に閉じてしまうのかという、全的な米国の態度にかかっています。
ありがとうございます。
(質問に対して)
我々が交渉過程で話したことを全て具体的にお話しすることはできません。しかし、一つ明白なことは、米国が我々が要求した計算法を一つも持ってこなかったということです。我々が要求する計算法は、米国が我々の安全に脅威を与え、我々の発展を阻害する全ての制度的装置を完全無欠に除去しようという措置を取り、それを実践として証明しなければならないというものです。
我々は米国が、新たな計算法と無関係な古い脚本に執着すれば、それにより朝米間の取引の幕が下ろされるという立場を明確に表明しました。
我々の核実験とICBM試験発射中止が継続維持されるのか、そうでなければ再開されるのかということは、全的に米国の立場にかかっています。
朝鮮半島問題を対話と交渉を通して解決しようという我々の立場は不変です。
しかし米国が、独善的で一方的な彼らの旧態依然たる立場をとり続けるなら、百回、千回、向かい合って座っても、対話の意味がないということです。
交渉のための交渉をしながら、大切な時間を浪費することが、米国には大切なのかもしれませんが、我々には全く必要がありません。
ありがとうございます。
(明日出国するのかという質問には答えず)
Source: 『東亜日報』、YouTube, 2019/10/06(日本時間)