FC2ブログ

    北朝鮮、飛翔体発射、SLBMの可能性(高度950km,距離450km)、韓国の新兵器、朝米実務協議への「試験弾」、10月10日 (2019年10月2日 「聯合ニュースTV」)

    2日早朝、北朝鮮が元山付近より日本海方向に飛翔体を発射したと韓国の合同参謀本部が発表した(今回は、日本が何分早かっただの韓国が何分遅かっただのという、醜い発表競争はしていないようだ)。

    実は、昨日は韓国の「国軍の日71周年」で、文在寅が韓国軍の最新兵器を閲覧するシーンなどを「聯合ニュースTV」で見ていた。この中で、韓国側はF-35Aを含む最新兵器を公開している。括弧内は(国防部)アナウンスによる解説。

    「朝鮮半島全域の空中と会場の標的を24時間監視する2737空中早期警報統制機」
    201910101 touseik9834093802493
    Source: 「聯合ニュースTV」、2019/10/01

    「今日、国民に初めて公開されるF-35Aステルス戦闘機。F-35Aステルス戦闘機は、主要軍事施設を先制打撃できる国軍の戦略兵器」
    20191001 suterusue902384032984293402
    Source: 「聯合ニュースTV」、2019/10/01

    「尖端無人監視偵察資産」
    20191001 mujinkansi43209823904584960
    Source: 「聯合ニュースTV」、2019/10/01

    「第2世代、対空防御及びミサイル資産。優れた弾道弾迎撃能力を誇る対空誘導ミサイル、パトリオット3」
    20191001 patorioto32094890438334221
    Source: 「聯合ニュースTV」、2019/10/01

    「韓国型ミサイル防御の核心兵器、中距離地対空ミサイルM-SAM」
    20191001 chitaiku9238095039121343
    Source: 「聯合ニュースTV」、2019/10/01

    「射距離300kmから1000kmまで打撃できる弾道ミサイル玄武2と巡航ミサイル玄武3」
    20191001 geubu2iur08230942290
    Source: 「聯合ニュースTV」、2019/10/01

    「海軍に実戦配備された最新誘導弾。海上、水中、いかなる環境でも敵の核心標的打撃可能」
    映像出ず。

    「第3世代大火力資産。挑発原点を最も速く打撃する大韓民国の自走榴弾砲」
    20191001 ryuudanhou0932480932423
    Source: 「聯合ニュースTV」、2019/10/01

    「同時大量集中射撃で敵を無力化させる多連装ロケット天武」
    20191001 tenbu9320482309483940234
    Source: 「聯合ニュースTV」、2019/10/01

    「サッカー場3から4つの面積を瞬間で制圧できる地対地ミサイルATACMS」
    20191001 atacms3298420394823940
    Source: 「聯合ニュースTV」、2019/10/01

    *****************

    例年、韓国「国軍の日」閲兵式を見ているわけではないので、今年公開された兵器と例年公開されている兵器との比較はできないが、北朝鮮が「我々を狙った兵器を持ち込んだ」と強く非難しているF-35Aを公開したことは、北朝鮮を十分に刺激するに値する。

    今回発射された飛翔体はSLBMの可能性もあるとされているが、「国軍の日71周年」閲兵式で公開された兵器では「先端兵器」では対応が非常に困難なミサイルと言えるのではないだろうか。もしこの見立てが正しいのであれば、北朝鮮側の対抗意識が見て取れる。もちろん、北朝鮮がSLBM発射実験の準備を進めているという話はこれまでも伝わってきていたので、偶然時期が重なっただけの可能性もあるが、「元帥様」が誘導弾の最終実験を「多発的に行う必要がある」と言っていたことからすれば、その発射はSLBMではなく、このところ発射していた誘導弾(超大型放射砲)の「多発的発射」でも良かったはずである。

    別記事にも書いたとおり、北朝鮮が朝米実務協議開催を発表した翌日にミサイル(SLBMであれ超大型放射砲であれ)を発射しているのは、米国を試す「試験弾」の意味合いもあろう。今回発射されたミサイルは、「中距離」の可能性が高いと韓国メディアは伝えているが、「中距離」であってもトランプは「問題ない」とするのか。そして、落下地点が日本のEEZ内であったとしても「問題ない」とするのかを米国の「新たな計算法」を推し量る一つの目安としている可能性もある。

    2日付の『労働新聞』では、朝米実務協議に関する報道はない。国内向けには報道せずということなのだろうが、明日には1日の発射について「元帥様の指導の下」ということで大々的に報じられることになろう。こうした状況の中で、朝米実務協議が行われ、米国からある程度の譲歩を引き出すことができれば(それが北朝鮮が期待していたレベルに至らずとも)、国内的にはミサイル発射実験大成功と「新しい計算法」を引き出したことで、「元帥様」の業績を誇示することが可能となる。

    もちろん、「元帥様」の業績にするには、次の朝米首脳会談でトランプから「体制保障」の確約を得ることが必要となるが、「非核化」との関係でどのような「体制保障」を得られるのかが、「新しい計算法」の核心的部分となる。北朝鮮が寧辺+αのαをどのように設定するのか、米国が「制裁緩和」に手を着けるのか、あるいは「終戦宣言」という象徴的な「宣言」で北朝鮮との妥協点を見いだすのか。

    朝米関係が動く中、「元帥様」は10月10日の「朝鮮労働党創建記念日」をどのような形で迎えることになるのだろうか。


    コメントの投稿

    非公開コメント

    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.

          dprknow

    最新記事
    最新コメント
    最新トラックバック
    月別アーカイブ
    カテゴリ
    Visitors
    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    リンク
    QRコード
    QR