「人民の国」、大同江ビール (2019年9月9日)
平壌報告を記憶が薄れる前に書こうと思っているのだが、今週末に朝鮮の学者も参加する国際フォーラムが延吉で開催されるので、その準備もあり、なかなかシリーズの続きが書けていない。
平壌に到着した夜、「大集団体操と芸術公演、人民の国」を観覧することになった。「共和国創建70周年」の昨年は、9月9日に「元帥様」が「輝く祖国」を観覧に来た。今年ももしかしてと期待したが、さすがに今年は来なかった。
2018年の「共和国創建70周年」に際して、「輝く祖国」を観覧に来た「元帥様」と「女史」。

Source: KCTV, 2018/09/10
今年、「元帥様」が座っていた主席壇には、アフリカ系の特別招待者と思われる人々が座っていた。私が座った100ユーロの一番安い席は、上の写真のだと「元帥様」の斜め上辺りになる。一番安い席と主席壇の間には一つクラスが高い席があるが、公演を観覧するについてはあまり変わりがない。大きな違いがあるとすれば空が見えるかどうかで、「祝砲」やドローン編隊を見るにはその時だけしたに降りていかなければならない。カン同志が「下に行って見て下さい」というので、その時だけ階段の所に座ってみていた。他の観覧者は案内人に注意されていたので、友好的人士に対する厚遇だったのだと思う。
人文字を作る生徒達が入場して来る。

入場が終わると、自分が属する学校がある「区域」を人文字で示す。カン同志によると、各区域の学校から選抜された生徒達が集まっているという。カン同志は、自分は「サッカー小組」だったので、人文字はやったことがないと言っていた。

人文字をどのようにコントロールしているのかについて質問したところ、正面、つまり主席壇の上の方に指示する人がいて、その人の指示に従っていろパネルを出しているとのことだった。基本的には原色を切り替えているだけだが、中間色のパネルを使う部分が難しいとのことだった。
2019年6月3日、「元帥様」は「人民の国」開幕の日にやって来て、「公演が終わった後、大集団体操と芸術公演創造関係者を呼ばれ、作品の内容と形式を指摘され、彼らの誤った創作創造気風、無責任な仕事の態度について深刻に批判」している。その批判を受けて「人民の国」は改善されているはずなのだが、残念ながら6月公演を見ていないので、どこがどのように改善されたのかはよく分からない。

Source: KCTV, 2019/06/04
『我々の国旗』が流れる中、共和国旗が入場する。

そして、「人民の国」という文字を形象したドローン編隊が会場上空を通過する。

その後、「大元帥様達」の歌が流れるが、スタンドに「太陽像」が描かれたときには、観覧者は起立して拍手をする。

「革命武力は、元帥様の領導だけ支える」という人文字。「朝鮮中央TV」では、閲兵式などで演じられる人民軍女性兵士の「剣舞」をよく見てるが、遠くからではあるが、初めて見る「剣舞」はなかなか良かった。その他にも、人民軍男性兵士が車の上を飛び越えたり、頭でブロックを割るなど、勇猛さを誇る演技があった。

次に注目したのが、ワンジェサン芸術団の踊りだ。この踊りは動画撮影もしたので、うまく撮れていれば、追ってYouTubeにアップロードする。公演後、カン同志が「どの公演が一番良かったか」と聞いてきたので、「ワンジェサンだ」と答えると、カン同志は「ワンジェサンはちょっと派手だけどなぁ」と言っていた。

その後、サーカス団の演技などがあり、「元帥様」の「太陽像」がスタンドに出て「祝砲」が打ち上げられフィナーレとなる。「元帥様」の「太陽像」が出た際に流れた曲がなんだったのか忘れてしまったが、『金正恩将軍賛歌』か『金正恩将軍に栄光を』だったと思う。もちろん、観覧者は立ち上がって拍手をする。

初めて生で見た「大集団体操と芸術公演」は、なかなかおもしろかった。金同志は、「毎週、マスゲーム見ているからなぁ・・・」と言っていたが、確かに、日本人観光客が来る度に見ていたら飽きてしまうだろう。
この日はそのままホテルに戻り、ホテルロビーのコーヒー店で案内員同志達と大同江ビールを飲んだ。色々と話をしたのだが、何の話だったのか忘れてしまった。平壌の大同江ビールも通常売られているものは全て「2番」で他の番号は置いていない。金同志は、他の番号は「生ビールじゃないと飲めない」と言っていた。今回の訪朝では、大同江ビールをはじめとして各種ビールを飲んだが、結局、大同江ビールに関しては、2番以外を飲む機会はなかった。ビールの値段であるが、7元から10元だった。やはり中国で飲むよりもずいぶん安いのだが、丹東で見た12元の大同江ビールは「本物」だとすれば、良心的な値段だと思う。
平壌に到着した夜、「大集団体操と芸術公演、人民の国」を観覧することになった。「共和国創建70周年」の昨年は、9月9日に「元帥様」が「輝く祖国」を観覧に来た。今年ももしかしてと期待したが、さすがに今年は来なかった。
2018年の「共和国創建70周年」に際して、「輝く祖国」を観覧に来た「元帥様」と「女史」。

Source: KCTV, 2018/09/10
今年、「元帥様」が座っていた主席壇には、アフリカ系の特別招待者と思われる人々が座っていた。私が座った100ユーロの一番安い席は、上の写真のだと「元帥様」の斜め上辺りになる。一番安い席と主席壇の間には一つクラスが高い席があるが、公演を観覧するについてはあまり変わりがない。大きな違いがあるとすれば空が見えるかどうかで、「祝砲」やドローン編隊を見るにはその時だけしたに降りていかなければならない。カン同志が「下に行って見て下さい」というので、その時だけ階段の所に座ってみていた。他の観覧者は案内人に注意されていたので、友好的人士に対する厚遇だったのだと思う。
人文字を作る生徒達が入場して来る。

入場が終わると、自分が属する学校がある「区域」を人文字で示す。カン同志によると、各区域の学校から選抜された生徒達が集まっているという。カン同志は、自分は「サッカー小組」だったので、人文字はやったことがないと言っていた。

人文字をどのようにコントロールしているのかについて質問したところ、正面、つまり主席壇の上の方に指示する人がいて、その人の指示に従っていろパネルを出しているとのことだった。基本的には原色を切り替えているだけだが、中間色のパネルを使う部分が難しいとのことだった。
2019年6月3日、「元帥様」は「人民の国」開幕の日にやって来て、「公演が終わった後、大集団体操と芸術公演創造関係者を呼ばれ、作品の内容と形式を指摘され、彼らの誤った創作創造気風、無責任な仕事の態度について深刻に批判」している。その批判を受けて「人民の国」は改善されているはずなのだが、残念ながら6月公演を見ていないので、どこがどのように改善されたのかはよく分からない。

Source: KCTV, 2019/06/04
『我々の国旗』が流れる中、共和国旗が入場する。

そして、「人民の国」という文字を形象したドローン編隊が会場上空を通過する。

その後、「大元帥様達」の歌が流れるが、スタンドに「太陽像」が描かれたときには、観覧者は起立して拍手をする。

「革命武力は、元帥様の領導だけ支える」という人文字。「朝鮮中央TV」では、閲兵式などで演じられる人民軍女性兵士の「剣舞」をよく見てるが、遠くからではあるが、初めて見る「剣舞」はなかなか良かった。その他にも、人民軍男性兵士が車の上を飛び越えたり、頭でブロックを割るなど、勇猛さを誇る演技があった。

次に注目したのが、ワンジェサン芸術団の踊りだ。この踊りは動画撮影もしたので、うまく撮れていれば、追ってYouTubeにアップロードする。公演後、カン同志が「どの公演が一番良かったか」と聞いてきたので、「ワンジェサンだ」と答えると、カン同志は「ワンジェサンはちょっと派手だけどなぁ」と言っていた。

その後、サーカス団の演技などがあり、「元帥様」の「太陽像」がスタンドに出て「祝砲」が打ち上げられフィナーレとなる。「元帥様」の「太陽像」が出た際に流れた曲がなんだったのか忘れてしまったが、『金正恩将軍賛歌』か『金正恩将軍に栄光を』だったと思う。もちろん、観覧者は立ち上がって拍手をする。

初めて生で見た「大集団体操と芸術公演」は、なかなかおもしろかった。金同志は、「毎週、マスゲーム見ているからなぁ・・・」と言っていたが、確かに、日本人観光客が来る度に見ていたら飽きてしまうだろう。
この日はそのままホテルに戻り、ホテルロビーのコーヒー店で案内員同志達と大同江ビールを飲んだ。色々と話をしたのだが、何の話だったのか忘れてしまった。平壌の大同江ビールも通常売られているものは全て「2番」で他の番号は置いていない。金同志は、他の番号は「生ビールじゃないと飲めない」と言っていた。今回の訪朝では、大同江ビールをはじめとして各種ビールを飲んだが、結局、大同江ビールに関しては、2番以外を飲む機会はなかった。ビールの値段であるが、7元から10元だった。やはり中国で飲むよりもずいぶん安いのだが、丹東で見た12元の大同江ビールは「本物」だとすれば、良心的な値段だと思う。