再開された板門店観光 (2019年8月7日)
7日、板門店に行ってきた。実は、12月、2月に韓国に行った際、板門店に行こうと思ったのだが、板門店観光は中止されており、再開の目処は立っていなかった。板門店観光ガイドによると、2018年11月から2019年5月まで7ヶ月間、板門店観光は中止されていたという。最後に板門店を訪れたのが何年前だったか忘れてしまったが、もう何年も前のことである。
今回は、「元帥様」と文在寅が歩いた「徒歩橋」を見るのが主な目的であった。

筆者撮影、 2019/08/07

筆者撮影、 2019/08/07

筆者撮影、 2019/08/07
残念ながら、「元帥様」と文在寅が長時間話をしたテーブルの所までは歩いて行くことができなかったが、「徒歩橋」の途中までは歩いて行った。「朝鮮記録映画」などを見ていると、緩い下り坂から「徒歩橋」まではずいぶん距離があるように感じるが、実際に歩いてみると下り坂も「徒歩橋」も実に短い。
一つ前の記事で訳出しておいた「統一平和宣伝局真相公開状」を読むと「元帥様」と文在寅が「平和と繁栄を植える」と書かれたこの松を一緒に植樹した前後にも「南朝鮮当局」は戦争策動をしていたことになるのだが、2019年8月も松は青々としていた。背景の建物は北朝鮮側の連絡事務所。

筆者撮影、 2019/08/07
こちらが韓国側の連絡事務所。傾いてエレメントが折れた屋上のアンテナは韓国側を向いている。左側に繋がっている黒いケーブルは北朝鮮側の連絡事務所との連絡電話のケーブル。毎日通信点検をしているが、北朝鮮側はほとんど出ないと案内の米兵が言っていた。

筆者撮影、 2019/08/07
説明をする米兵と警備の韓国軍人。

筆者撮影、 2019/08/07
T2建物内で説明をする米兵

筆者撮影、 2019/08/07
しばらくすると人民軍人が板門閣の上に出てきて、こちらを見ていた。

筆者撮影、 2019/08/07
さて、ここまで紹介した写真で何か気付いたことはあるだろうか。米兵も韓国兵も「非武装」である。人民軍兵士は遠いのでよく分からないが、人民軍兵士も「非武装」のはずである。これまで、非武装地帯に行くと弾薬が装填された銃を持った米兵や韓国兵が警護していたのだが、今回は丸腰だった。北南で「非武装地帯」を文字通り「非武装地帯」にするための合意がなされ、それが履行された結果であるが、紆余曲折はあれ、平和が少しずつ進展していることが感じられた。平和がもっと大きく進展していれば、今頃は、文在寅やトランプがやったように軍事分解線をまたいで北側地域にまで入れたはずなのだが、残念ながらそれには至っていない。
「元帥様」、文在寅、トランプがまたいだ軍事分解線。

筆者撮影、 2019/08/07
民間人統制線を越えたところにある売店で売っていた人民軍兵士の武装したフィギュア。

今回は、台風8号の影響でツアー開始時間が2時間遅れたものの、雨にも降られずツアーを楽しめた。6日にもツアーが予定されていたそうだが、「新型戦術誘導弾威力示威発射」の影響でツアーは中止されたとガイドは言っていた。板門店ツアーは頻繁に組まれているが、中止されることもしばしばあるそうで、私は毎回、行くことができているので運がいいのかもしれない。
共同警備区域に行く前にブリーフィング用の宣伝映画を見るのだが、内容が平和的なものに変更されていた。最後に見た映画では、「ポプラの木事件」について長い解説があったが、今回は北南や朝米会談のシーンが多用されていた。「ポプラの木事件」と言えば、米兵が「『この木は首領様が植えた木だから切るな』と北朝鮮側の兵士が言った」と言っていた。「首領様が植えた木だ」という話は私には初耳だった。
今回は、「元帥様」と文在寅が歩いた「徒歩橋」を見るのが主な目的であった。

筆者撮影、 2019/08/07

筆者撮影、 2019/08/07

筆者撮影、 2019/08/07
残念ながら、「元帥様」と文在寅が長時間話をしたテーブルの所までは歩いて行くことができなかったが、「徒歩橋」の途中までは歩いて行った。「朝鮮記録映画」などを見ていると、緩い下り坂から「徒歩橋」まではずいぶん距離があるように感じるが、実際に歩いてみると下り坂も「徒歩橋」も実に短い。
一つ前の記事で訳出しておいた「統一平和宣伝局真相公開状」を読むと「元帥様」と文在寅が「平和と繁栄を植える」と書かれたこの松を一緒に植樹した前後にも「南朝鮮当局」は戦争策動をしていたことになるのだが、2019年8月も松は青々としていた。背景の建物は北朝鮮側の連絡事務所。

筆者撮影、 2019/08/07
こちらが韓国側の連絡事務所。傾いてエレメントが折れた屋上のアンテナは韓国側を向いている。左側に繋がっている黒いケーブルは北朝鮮側の連絡事務所との連絡電話のケーブル。毎日通信点検をしているが、北朝鮮側はほとんど出ないと案内の米兵が言っていた。

筆者撮影、 2019/08/07
説明をする米兵と警備の韓国軍人。

筆者撮影、 2019/08/07
T2建物内で説明をする米兵

筆者撮影、 2019/08/07
しばらくすると人民軍人が板門閣の上に出てきて、こちらを見ていた。

筆者撮影、 2019/08/07
さて、ここまで紹介した写真で何か気付いたことはあるだろうか。米兵も韓国兵も「非武装」である。人民軍兵士は遠いのでよく分からないが、人民軍兵士も「非武装」のはずである。これまで、非武装地帯に行くと弾薬が装填された銃を持った米兵や韓国兵が警護していたのだが、今回は丸腰だった。北南で「非武装地帯」を文字通り「非武装地帯」にするための合意がなされ、それが履行された結果であるが、紆余曲折はあれ、平和が少しずつ進展していることが感じられた。平和がもっと大きく進展していれば、今頃は、文在寅やトランプがやったように軍事分解線をまたいで北側地域にまで入れたはずなのだが、残念ながらそれには至っていない。
「元帥様」、文在寅、トランプがまたいだ軍事分解線。

筆者撮影、 2019/08/07
民間人統制線を越えたところにある売店で売っていた人民軍兵士の武装したフィギュア。

今回は、台風8号の影響でツアー開始時間が2時間遅れたものの、雨にも降られずツアーを楽しめた。6日にもツアーが予定されていたそうだが、「新型戦術誘導弾威力示威発射」の影響でツアーは中止されたとガイドは言っていた。板門店ツアーは頻繁に組まれているが、中止されることもしばしばあるそうで、私は毎回、行くことができているので運がいいのかもしれない。
共同警備区域に行く前にブリーフィング用の宣伝映画を見るのだが、内容が平和的なものに変更されていた。最後に見た映画では、「ポプラの木事件」について長い解説があったが、今回は北南や朝米会談のシーンが多用されていた。「ポプラの木事件」と言えば、米兵が「『この木は首領様が植えた木だから切るな』と北朝鮮側の兵士が言った」と言っていた。「首領様が植えた木だ」という話は私には初耳だった。