トランプ、「金正恩から素晴らしい手紙を受け取った」と、「大規模なミサイル実験」はない、「とても肯定的で良いことが起こる」とトランプ、ボルトン「電撃的朝米首脳会談」に言及、G20後のトランプ韓国訪問時に3者会談実現化? (2019年6月11日)
11日(現地時間)、トランプがアイオワへ出発する前の記者会見で、「金正恩から素晴らしい手紙(beautiful letter)を受け取った」と述べた。
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私は、少し前に金正恩から素晴らしい手紙を受け取った。我々の関係はとても良く、手紙には感謝している。私はCIAと彼の兄弟、腹違いの兄弟に関する情報を見た。私は彼(金正恩)に私の任期内ではそのようなことはさせないと彼に伝える。とにかく、私は少し前に素晴らしい手紙を金正恩から受け取った。その手紙を公開することはできないが、とても個人的な温かい手紙で、私は感謝している。繰り返すが、北朝鮮はとてつもない潜在力を持っている。彼はその中にいる。彼の指導の下、素晴らしい人々、素晴らしい土地、ロシア、中国、韓国に囲まれた素晴らしいロケーションに恵まれている。そのことを知っているのは他でもない金正恩だ。私は(北朝鮮の非核化)を進めていく。現状では、核実験も大規模なミサイル実験も行われていない。私が政権についた頃とは大違いだ。私が政権についたときは大混乱だった。私たちはとても良い関係にあり、私は昨日手紙を受け取り、何か肯定的で良いことが起こるであろうと思っている。現状では、人質を取り返し、遺骨は返還され続けており、そして関係は維持されている。
金正男がCIAのスパイだったのかは誰も分からない。私の任期内ではそのようなことはさせない。
Source: White House, YouTube, 2019/06/11
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「元帥様」が、シンガポール朝米会談1周年に際してトランプに手紙を送ったようだ。トランプは「素晴らしい手紙」と言っており、その手紙を読んだ上で「何か肯定的で良いことが起こる」と言っており、加えてボルトンも「電撃的な朝米会談」について言及している(『聯合ニュースTV』、「볼턴 “3차 회담 전적으로 가능…김정은 위원장에 열쇠”」、http://www.yonhapnewstv.co.kr/MYH20190612003400038/)と言っていることからして、朝米対話が再起動する可能性が見えてきた。昨夜の記事に書いたように、今日、「朝鮮中央TV」でシンガポール朝米会談を扱った「朝鮮記録映画」が放送予定に入っているのも、偶然ではないのかもしれない。
トランプは、5月上旬のミサイルについて「大規模なミサイル実験」ではないと述べ、安保理決議違反との関連については避けている。あの弾道ミサイル発射を問題視するよりも、朝米対話を進める方が賢明だという判断であろう。トランプは以前もそのような発言をしていたと記憶があるが、米兵遺骨について「返還され続けている(keep coming)」という表現を使っている。まだ残っているので、今後も返還交渉を続けていくという程度の意味なのかもしれないが、この部分について朝米で実務的な交渉が継続している可能性もある。
G20の帰路、トランプは韓国に立ち寄り文在寅と会談をする予定になっている。可能性は高くないが、「電撃」があるなら、このタイミングで「12月まで」と言われていた金正恩ソウル訪問実現という大イベントに繋がるのかもしれない。ソウルは準備に時間がかかるのであれば、板門店でも良い。トランプ訪韓は、早くても30日以降となろうが、奇しくも6.25からさほど時間が経っていないタイミングで、板門店において3者が会談することになれば、まさに「歴史的事変」となり得る。
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私は、少し前に金正恩から素晴らしい手紙を受け取った。我々の関係はとても良く、手紙には感謝している。私はCIAと彼の兄弟、腹違いの兄弟に関する情報を見た。私は彼(金正恩)に私の任期内ではそのようなことはさせないと彼に伝える。とにかく、私は少し前に素晴らしい手紙を金正恩から受け取った。その手紙を公開することはできないが、とても個人的な温かい手紙で、私は感謝している。繰り返すが、北朝鮮はとてつもない潜在力を持っている。彼はその中にいる。彼の指導の下、素晴らしい人々、素晴らしい土地、ロシア、中国、韓国に囲まれた素晴らしいロケーションに恵まれている。そのことを知っているのは他でもない金正恩だ。私は(北朝鮮の非核化)を進めていく。現状では、核実験も大規模なミサイル実験も行われていない。私が政権についた頃とは大違いだ。私が政権についたときは大混乱だった。私たちはとても良い関係にあり、私は昨日手紙を受け取り、何か肯定的で良いことが起こるであろうと思っている。現状では、人質を取り返し、遺骨は返還され続けており、そして関係は維持されている。
金正男がCIAのスパイだったのかは誰も分からない。私の任期内ではそのようなことはさせない。
Source: White House, YouTube, 2019/06/11
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「元帥様」が、シンガポール朝米会談1周年に際してトランプに手紙を送ったようだ。トランプは「素晴らしい手紙」と言っており、その手紙を読んだ上で「何か肯定的で良いことが起こる」と言っており、加えてボルトンも「電撃的な朝米会談」について言及している(『聯合ニュースTV』、「볼턴 “3차 회담 전적으로 가능…김정은 위원장에 열쇠”」、http://www.yonhapnewstv.co.kr/MYH20190612003400038/)と言っていることからして、朝米対話が再起動する可能性が見えてきた。昨夜の記事に書いたように、今日、「朝鮮中央TV」でシンガポール朝米会談を扱った「朝鮮記録映画」が放送予定に入っているのも、偶然ではないのかもしれない。
トランプは、5月上旬のミサイルについて「大規模なミサイル実験」ではないと述べ、安保理決議違反との関連については避けている。あの弾道ミサイル発射を問題視するよりも、朝米対話を進める方が賢明だという判断であろう。トランプは以前もそのような発言をしていたと記憶があるが、米兵遺骨について「返還され続けている(keep coming)」という表現を使っている。まだ残っているので、今後も返還交渉を続けていくという程度の意味なのかもしれないが、この部分について朝米で実務的な交渉が継続している可能性もある。
G20の帰路、トランプは韓国に立ち寄り文在寅と会談をする予定になっている。可能性は高くないが、「電撃」があるなら、このタイミングで「12月まで」と言われていた金正恩ソウル訪問実現という大イベントに繋がるのかもしれない。ソウルは準備に時間がかかるのであれば、板門店でも良い。トランプ訪韓は、早くても30日以降となろうが、奇しくも6.25からさほど時間が経っていないタイミングで、板門店において3者が会談することになれば、まさに「歴史的事変」となり得る。