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    米国務省報道官、北朝鮮のトランプが言う「小型の兵器」発射について言及 (2019年5月28日 「米国務省」)

    28日の米国務省報道官の記者会見で以下。

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    北朝鮮の5月4日と9日のミサイル発射は安保理決議違反かとの問いに対し以下。

    オータグス:北朝鮮の全てのWMD計画は安保理理事会決議に抵触すると思う。しかし、米国が集中しているのは-大統領を支援しようと国務長官が集中していることように-北朝鮮のWMD計画を終わらせるための平和的交渉を継続することである。これまでにも何回も言ってきたが、それに到達するまで北朝鮮に対する経済制裁は続ける。我々も国務長官も北朝鮮のWMD計画による脅威を除去することに集中している。

    MS ORTAGUS: So I think that the entire North Korean WMD program – it’s in conflict with the UN security resolutions. But what the U.S. is focused on here – what the Secretary’s focused on, where he’s trying to support the President – is in trying to negotiate a peaceful end to the North Korean WMD program. And we have said many times and will continue to reiterate that the economic sanctions will remain in place until we are there. We want to eliminate the threat entirely from the North Korean WMD program and that’s what Secretary Pompeo is focused on.
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    答え方としては実にうまい。確かに、安保理決議には「北朝鮮はWMD(大量破壊兵器)計画を放棄しなければならない」と書かれており、その系からすれば、今回の「小さな兵器」の発射もそれに該当する可能性がある。弾道ミサイルであれば、確実に安保理決議違反となるが、それを敢えて明確にせず、WMDの一部としつつ、トランプやポムペオの見解との齟齬を避ける答弁である。

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    続けて、トランプとボルトンの見解が異なることについて、ポムペオはどのように認識しているのかとの質問に対して以下。

    オータグス:(ミサイルの)発射が米政権に対してメッセージを送ろうという試みであったということが、我々の誰に対してもメッセージは通じたと思う。まずその点を指摘しておき、先週もこの場で話をしたと思うが、それが今、我々にとっても最も重要な国家安保問題の一つとなっている。そして、対話と交渉を継続させることを我々は求めている。国務長官はしばしば、金正恩が彼の面前で非核化について何回も延べたと言っている。我々はそれに注目している。そして、国務長官が集中しているのと同様に、ビーガンもそれに集中している。
    MS ORTAGUS: So I don’t think it was lost on any of us that the launches were an attempt to send a message to the administration. And again, I’d point at that we take this – and we talked about this I believe last week from this podium – as one of the most important national security issues of our time. And we want these talks and discussions to remain ongoing. The Secretary often talks about how Kim Jong-un has said to his face on multiple occasions that he will denuclearize. And so that’s our focus here. That’s what Steve Biegun’s focused on, what the Secretary’s focused on.
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    北朝鮮の「小さな兵器」の発射を米国に対するシグナルだというトランプのツイートに対応した答弁である。経済制裁は維持しつつも、北朝鮮との対話と交渉を続ける意思を表明している。

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    トランプが「金正恩は約束を守ると信じている」とツイートしたことに対して以下。

    オータグス:この場は、国務長官について発言する場であることに注意する必要がある。私は、国務省の報道官だ。大統領の発言についてはホワイトハウスに問い合わせて欲しい。この問題(北朝鮮の非核化)で大統領の支援を熱心にしているポムペオ国務長官、そしてビーガン特別代表について言えば、金正恩とフェース・トゥー・フェースで話をして、彼らは金正恩が本当非核化の約束をしたということを願っている。それは、米国の安全にとって重大な脅威であり、それがうまくいかなければ世界に大きな影響を与えるということも含め、我々は対話と交渉を続ける努力をする。それは、この問題がとても重要だからである。
    MS ORTAGUS: Well, one of the things I want to be careful of here is that I speak for the Secretary of State. I speak to the State Department. And so I think it’s best left to my colleagues at the White House to speak for the President. I will say as it relates to why the Secretary – Secretary Pompeo continues to work diligently with the President on this, and Special Representative Steve Biegun as well, and I think it’s – I think they have hope in these talks because they have had face-to-face conversations with Kim Jong-un in which they felt like they had a real commitment from him to denuclearize. And given that this is such an important national security challenge and the implications of this not going well could be reverberated around the world, that’s why we continue to work, to have talks, to have discussions, because of how important it is.

    そして、最も重要なことは、それが北朝鮮の人々にって重要なことだからだ。大統領も国務長官も、北朝鮮の人々には、もっと明るい未来があり、それが我々全てが望んでいることであり、対話の中でその信念を持たなければならない。
    And most importantly, it’s important for the North Korean people. I think the Secretary believes with the President that there is a brighter future to be had for the people of North Korea, and that’s something that I think we all can hope for, and so you have to have faith in those talks.
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    やはり、金正恩と「フェース・トゥー・フェース」で話をした国務省関係者は、トランプ同様に彼の「約束」を信じており、それは米国や世界に対する脅威の除去と同時に、朝鮮人民の「より明るい未来」につながる「信念」を持っていると述べている。

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    北朝鮮のミサイルは弾道ミサイルだったと国務省は判断しているのかとの問いに対して以下。

    オータグス:それについての報告はない。そして、米政権が公式に弾道ミサイルだったとしたことはないと思う。繰り返すが、我々はトランプ大統領と金正恩の関係と対話と交渉を続けることに集中しており、それは北朝鮮の人々にとっての明るい未来への道を作るためである。
    MS ORTAGUS: I don’t have anything to report on that. I don’t think that the administration has said publicly what we found those launches to be. I would say that, again, we’re focused on the relationship between President Trump and Kim Jong-un and continuing talks and dialogue in order, again, to find this bright path forward for the North Korean people.

    https://www.state.gov/briefings/department-press-briefing-may-28-2019/#post-80359-NORTHKOREA4
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    そして、国務省としては、トランプと金正恩の対話が続くことを望んでおり、そのための努力をすると答えている。

    ともかく、「対話と交渉」を続ける意思は朝米双方にあることは確認できるが、「計算法」が合わないところに問題がある。双方が歩み寄り「計算法」で妥協点が見いだせるのかどうかが、今後の課題となる。

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    川口智彦

    Author:川口智彦
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    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.

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