北朝鮮国連大使、米国による北朝鮮貨物船抑留を非難する記者会見:記者の質問には答えず、「朝米関係の今後は米国の態度次第」 (2019年5月21日)
北朝鮮国連大使の金ソンが、国連で米国による北朝鮮貨物船抑留を非難する記者会見を持った。記者会見で彼が述べた内容は、過去記事にもした北朝鮮の主張を基本的に繰り返すものとなっており、新たな内容はない。
この記者会見で興味深かったのは、北朝鮮大使が記者の質問を受け付けている点である。YouTubeで見ていたので、残り時間が分かり、どのみち記者の質問に答えることはないとは思っていたが、やはり「今後の朝米関係は、米国の態度如何」と述べただけで、その他の質問には一切答えなかった。ただ、「これからもこのような記者会見を持ち、皆さんの質問に答えたい」と言っていたので、やるつもりなのかもしれないが、毎度、そのように言って場を離れているだけなのかもしれない。
今回の抑留が直接的には安保理制裁決議履行ではなく、「米国内法」によるところが一つのポイントで、抑留を続けるも、北朝鮮に返還するも米国次第である。これは、米国にも北朝鮮にとっても都合がよく、米国は国内法なのでいかようにも運用することができるし、北朝鮮も米国との取引を再開する条件として持ち出しやすい。今回の抑留は、朝米関係改善に向けてプラスにもマイナスにも作用する。
金ソン記者会見
Source: UN, YouTube, 2019/05/21
この記者会見で興味深かったのは、北朝鮮大使が記者の質問を受け付けている点である。YouTubeで見ていたので、残り時間が分かり、どのみち記者の質問に答えることはないとは思っていたが、やはり「今後の朝米関係は、米国の態度如何」と述べただけで、その他の質問には一切答えなかった。ただ、「これからもこのような記者会見を持ち、皆さんの質問に答えたい」と言っていたので、やるつもりなのかもしれないが、毎度、そのように言って場を離れているだけなのかもしれない。
今回の抑留が直接的には安保理制裁決議履行ではなく、「米国内法」によるところが一つのポイントで、抑留を続けるも、北朝鮮に返還するも米国次第である。これは、米国にも北朝鮮にとっても都合がよく、米国は国内法なのでいかようにも運用することができるし、北朝鮮も米国との取引を再開する条件として持ち出しやすい。今回の抑留は、朝米関係改善に向けてプラスにもマイナスにも作用する。
金ソン記者会見
Source: UN, YouTube, 2019/05/21