丹東の様子 (2019年3月28日)
28日から丹東に来ている。今回は、会議があるわけでもなく、久しぶりに丹東に来たくてやってきた。
最後に来たのが数年前、しかも夜着いて、早朝発だったので、実質的に丹東にいた感じはしないので、その前がいつだったのかはよく覚えていない。
少し前の記事にも書いたように、丹東にある朝鮮食堂について、ブログや百度地図などから事前に調べておいた。調べた食堂のいくつかを確認したが、一言で言うと、営業規模縮小という感じである。朝鮮の従業員はいるものの、数は少なく、極めつけは昨日確認した店では、音楽公演はやっていない。どうやら、制裁がらみのビザの関係で、音楽公演ができる朝鮮人従業員の数が確保できないのがその原因のようだ。「4月から再開」ということをいう店もあったが、今のところ、再開のめどが立っていないというのが現状ではないだろうか。
しかし、営業については細々と行っており、事前情報で閉店したとされていないメジャーな柳京、高麗館、高麗香などは少ない従業員で営業は続けている。季節的な問題もあり観光客が少ないの加え、地元の人々も音楽公演がなくなってしまったので、足が遠のいているようで、ガラガラの状態だった。
在中朝鮮人か、丹東に来ている朝鮮人かは分からないが、朝鮮楽曲のカラオケを従業員とやっている歌声は聞こえてきたが、8時半頃にもかかわらず、店の扉は閉じられていた。
しかし、中朝友誼橋を通過するトラックの数はとても多かった。夕方見たので、朝鮮側から中国に戻ってくる中国ナンバートラックだったが、橋の上で渋滞するほどの数だった。
それに加えて、新義州観光も盛んに行われているようで、「妙香山観光」などと書かれた北朝鮮ナンバー(咸北)のマイクロバスや大型バスがとても多く通過していた。滞在しているホテルに新義州観光のパンフレットが置かれていたので、日本人も参加できるか聞いたところ、「5日前に申請すればできる」という返事が返ってきた。中国人は前日で良いとのことだったので、印象としては、遊覧船に乗るのとあまり変わらない感覚で手軽に北朝鮮を観光できるということのようだ。パンフレットに書かれた値段を見ると、中国人の場合は日帰り旅行で800元と書かれている。ちなみに、日本人は1800元だそうだ。
ただ、朝鮮旅行を扱う在中国の欧米系旅行者に問い合わせたところ、朝鮮側は日本、米国、韓国人の観光は許可していないという回答を得ているので、恐らく、日本人の観光については、何らかの不正な手段でアレンジをしているのではないかと推測される。あれだけの観光バスが往来しているので、おとなしくしているという条件で、中国人観光客の中に混ぜてしまえば何とかなるということなのだろうか。中国側は出国、入国なので、渡航先を無視すれば問題なし、朝鮮側が目をつぶれば何とかなってしまうのであ
ろう。正式に行けるのであれば行ってみたいが、不法入国で逮捕の可能性があるので危ない。
<追記:2019/04/03>
中国人が新義州観光をする際、日帰りであれば旅券は必要なく、中国人民が持っている身分証明カードがあれば北朝鮮に入国できるという。新義州から戻ってくる観光バスの数が相当数あったので、北朝鮮側入管でのチェックはさほど厳しくないものと思われる。実際にどのようなチェックがされているのかは行ってみなければ分からないが、バスに乗ったまま身分証を提示する程度なのかも知れない。一方、日帰り旅行以外では、中国人も旅券を携行することが必要とのことだった。日本人も上に書いたように5日前に申請すれば、日帰り旅行以外も可能と言っていたが、実際どうなのかは分からない。ただ、北朝鮮の入国管理ルールはしばしば変更されるので、新義州観光を拡大するという意味で日本人の観光も許可した可能性はある。別の記事にも書いたように、中国での朝鮮食堂経営が厳しくなっている中、新義州を中国人のみならず、日本人等にも解放して観光収入を得ることは理にかなっているからである。
友誼橋を渡り中国側に戻る妙香山観光のバス(黄緑)やマイクロバス。

Source: 2019/03/28、筆者撮影
観光客を降ろして停車しているバス。

Source: 2019/03/28、筆者撮影
鴨緑江の観光船(60元)に乗ってみたが、以前見たときと比べると、新義州には新しい建物が建設されており、建設中のホテルのような建物のあった。一応、クレーンは稼働していたが、労働者はあまり見えなかった。夜も見たが、あの、花火のような溶接の火花は全く見られなかった。しかし、新義州側の建物の明かりはかなりたくさん見えた。
新義州で建設中の建物

Source: 2019/03/28、筆者撮影
北朝鮮製品についてであるが、大同江ビールは中国の普通のビールのように、小さな商店(超市)でも売っている。値段はどの店に行っても25元。ただし、缶ビールはまだ発見できておらず、延吉で売っているのと同じ、2番のビンのみ。真偽のほどは分からないが、何でもニセモノを作る中国なので、大同江ビールのニセモノも出回っているという話をどこかで読んだことがあるので、それなのかもしれない。また、平壌ビールを置いている店もあった。そのほか、酒類では、焼酎や人参酒も多数、売られていた。
平壌ビール

Source: 2019/03/28、筆者撮影
そのほかの北朝鮮商品で本物と思われるものとしては、妙香山化粧品、石けん、菓子などがあった。一時期消えたと言われたニセモノのバッジも堂々と売られていた。
最後に来たのが数年前、しかも夜着いて、早朝発だったので、実質的に丹東にいた感じはしないので、その前がいつだったのかはよく覚えていない。
少し前の記事にも書いたように、丹東にある朝鮮食堂について、ブログや百度地図などから事前に調べておいた。調べた食堂のいくつかを確認したが、一言で言うと、営業規模縮小という感じである。朝鮮の従業員はいるものの、数は少なく、極めつけは昨日確認した店では、音楽公演はやっていない。どうやら、制裁がらみのビザの関係で、音楽公演ができる朝鮮人従業員の数が確保できないのがその原因のようだ。「4月から再開」ということをいう店もあったが、今のところ、再開のめどが立っていないというのが現状ではないだろうか。
しかし、営業については細々と行っており、事前情報で閉店したとされていないメジャーな柳京、高麗館、高麗香などは少ない従業員で営業は続けている。季節的な問題もあり観光客が少ないの加え、地元の人々も音楽公演がなくなってしまったので、足が遠のいているようで、ガラガラの状態だった。
在中朝鮮人か、丹東に来ている朝鮮人かは分からないが、朝鮮楽曲のカラオケを従業員とやっている歌声は聞こえてきたが、8時半頃にもかかわらず、店の扉は閉じられていた。
しかし、中朝友誼橋を通過するトラックの数はとても多かった。夕方見たので、朝鮮側から中国に戻ってくる中国ナンバートラックだったが、橋の上で渋滞するほどの数だった。
それに加えて、新義州観光も盛んに行われているようで、「妙香山観光」などと書かれた北朝鮮ナンバー(咸北)のマイクロバスや大型バスがとても多く通過していた。滞在しているホテルに新義州観光のパンフレットが置かれていたので、日本人も参加できるか聞いたところ、「5日前に申請すればできる」という返事が返ってきた。中国人は前日で良いとのことだったので、印象としては、遊覧船に乗るのとあまり変わらない感覚で手軽に北朝鮮を観光できるということのようだ。パンフレットに書かれた値段を見ると、中国人の場合は日帰り旅行で800元と書かれている。ちなみに、日本人は1800元だそうだ。
ただ、朝鮮旅行を扱う在中国の欧米系旅行者に問い合わせたところ、朝鮮側は日本、米国、韓国人の観光は許可していないという回答を得ているので、恐らく、日本人の観光については、何らかの不正な手段でアレンジをしているのではないかと推測される。あれだけの観光バスが往来しているので、おとなしくしているという条件で、中国人観光客の中に混ぜてしまえば何とかなるということなのだろうか。中国側は出国、入国なので、渡航先を無視すれば問題なし、朝鮮側が目をつぶれば何とかなってしまうのであ
ろう。正式に行けるのであれば行ってみたいが、不法入国で逮捕の可能性があるので危ない。
<追記:2019/04/03>
中国人が新義州観光をする際、日帰りであれば旅券は必要なく、中国人民が持っている身分証明カードがあれば北朝鮮に入国できるという。新義州から戻ってくる観光バスの数が相当数あったので、北朝鮮側入管でのチェックはさほど厳しくないものと思われる。実際にどのようなチェックがされているのかは行ってみなければ分からないが、バスに乗ったまま身分証を提示する程度なのかも知れない。一方、日帰り旅行以外では、中国人も旅券を携行することが必要とのことだった。日本人も上に書いたように5日前に申請すれば、日帰り旅行以外も可能と言っていたが、実際どうなのかは分からない。ただ、北朝鮮の入国管理ルールはしばしば変更されるので、新義州観光を拡大するという意味で日本人の観光も許可した可能性はある。別の記事にも書いたように、中国での朝鮮食堂経営が厳しくなっている中、新義州を中国人のみならず、日本人等にも解放して観光収入を得ることは理にかなっているからである。
友誼橋を渡り中国側に戻る妙香山観光のバス(黄緑)やマイクロバス。

Source: 2019/03/28、筆者撮影
観光客を降ろして停車しているバス。

Source: 2019/03/28、筆者撮影
鴨緑江の観光船(60元)に乗ってみたが、以前見たときと比べると、新義州には新しい建物が建設されており、建設中のホテルのような建物のあった。一応、クレーンは稼働していたが、労働者はあまり見えなかった。夜も見たが、あの、花火のような溶接の火花は全く見られなかった。しかし、新義州側の建物の明かりはかなりたくさん見えた。
新義州で建設中の建物

Source: 2019/03/28、筆者撮影
北朝鮮製品についてであるが、大同江ビールは中国の普通のビールのように、小さな商店(超市)でも売っている。値段はどの店に行っても25元。ただし、缶ビールはまだ発見できておらず、延吉で売っているのと同じ、2番のビンのみ。真偽のほどは分からないが、何でもニセモノを作る中国なので、大同江ビールのニセモノも出回っているという話をどこかで読んだことがあるので、それなのかもしれない。また、平壌ビールを置いている店もあった。そのほか、酒類では、焼酎や人参酒も多数、売られていた。
平壌ビール

Source: 2019/03/28、筆者撮影
そのほかの北朝鮮商品で本物と思われるものとしては、妙香山化粧品、石けん、菓子などがあった。一時期消えたと言われたニセモノのバッジも堂々と売られていた。