想定外とはまさにこのこと (2019年2月28日)
28日の午後に起こったことは、未だに信じ難い。
トランプの記者会見をもう一度きちんと聞き直す必要はあるが、米国が要求した寧辺+α、つまり北朝鮮の完全な核申告と北朝鮮が要求した完全な制裁解除で折り合いが付かなかったと想像するしかない。
しかし、こうした部分は事前に充分に協議しておくべき点であるにもかかわらず、なぜそれをやらずに会談に臨んだのか。トップダウンで結論を出そうとしたのかも知れないが、お互いに到底飲めるはずもない部分をトップダウンで解決するというのは無理な話である。
さらに疑問なのは、できあがっていたはずの署名文にはどのように記されていたのかである。もしかすると、その部分だけ空欄だったのかも知れないが、この部分が埋まらなければ、他の全ての項目は成立しない。
幸いなことは、トランプが言うとおりであれば、ケンカ別れしたのではなく、良い関係で別れたという点である。トランプは依然として「元帥様」と良い関係であることを強調し、また、今回の件で北朝鮮に対する追加制裁はしないと言っている。そして、「元帥様」が前日に約束した核・ミサイル実験をしないという言葉を「信じている」と言っている。
北朝鮮の反応は、まだ出ていない。「朝鮮中央TV」では、「17時報道」の前にも28日の放送開始直後に報道された『労働新聞』の「トランプ-金正恩会談」と同じ内容の報道をアナウンスのみで報じている。今日は、この報道を繰り返し報道するものと思われるが、明日の『労働新聞』ではどのように報道をするのか。全く報道しないのか、米国に対する非難をするのか、28日の『労働新聞』にあれほどまでに確定的なことを書いた以上、何らかの反応があると思われる。トランプが言うように「生産的な話し合いが行われたが、意見の違いが残った」という客観的な報道がなされるかが注目される。
もちろん、明日からは友好国との「和気藹藹とした同志的雰囲気」での会談が始まるので、そちらの報道で朝米対話はかき消されてしまうかも知れないが、何らかの「示し」を付けなければ、いくら朝鮮人民でも納得しないであろう。
今回のダメージは大きいが、朝米対話が続くことに期待したい。
トランプの記者会見をもう一度きちんと聞き直す必要はあるが、米国が要求した寧辺+α、つまり北朝鮮の完全な核申告と北朝鮮が要求した完全な制裁解除で折り合いが付かなかったと想像するしかない。
しかし、こうした部分は事前に充分に協議しておくべき点であるにもかかわらず、なぜそれをやらずに会談に臨んだのか。トップダウンで結論を出そうとしたのかも知れないが、お互いに到底飲めるはずもない部分をトップダウンで解決するというのは無理な話である。
さらに疑問なのは、できあがっていたはずの署名文にはどのように記されていたのかである。もしかすると、その部分だけ空欄だったのかも知れないが、この部分が埋まらなければ、他の全ての項目は成立しない。
幸いなことは、トランプが言うとおりであれば、ケンカ別れしたのではなく、良い関係で別れたという点である。トランプは依然として「元帥様」と良い関係であることを強調し、また、今回の件で北朝鮮に対する追加制裁はしないと言っている。そして、「元帥様」が前日に約束した核・ミサイル実験をしないという言葉を「信じている」と言っている。
北朝鮮の反応は、まだ出ていない。「朝鮮中央TV」では、「17時報道」の前にも28日の放送開始直後に報道された『労働新聞』の「トランプ-金正恩会談」と同じ内容の報道をアナウンスのみで報じている。今日は、この報道を繰り返し報道するものと思われるが、明日の『労働新聞』ではどのように報道をするのか。全く報道しないのか、米国に対する非難をするのか、28日の『労働新聞』にあれほどまでに確定的なことを書いた以上、何らかの反応があると思われる。トランプが言うように「生産的な話し合いが行われたが、意見の違いが残った」という客観的な報道がなされるかが注目される。
もちろん、明日からは友好国との「和気藹藹とした同志的雰囲気」での会談が始まるので、そちらの報道で朝米対話はかき消されてしまうかも知れないが、何らかの「示し」を付けなければ、いくら朝鮮人民でも納得しないであろう。
今回のダメージは大きいが、朝米対話が続くことに期待したい。