「20時報道」:アンビョン郡ファサン里で柿が豊作(2012年10月23日 「朝鮮中央TV」)
「20時報道」の中でアンビョン郡ファサン里で柿が豊作という報道があった。
報道によると、同地は北朝鮮の柿の名産地ということで、今年も「家が見えないほど」柿がなったという。
たわわに実を付けた柿の木

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=12045
また、農民同盟委員長の金チャンスさんは、「台風や雨の影響で柿の収穫量が減るのではないかと思っているかもしれないが、見てのとおり村全体が柿で埋もれて家がよく見えないほどである」と嬉しそうに語っている。
金チャンス農民同盟委員長

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=12045
レポーターは、柿の木を一番多く植えていると農場から紹介された農家を訪ねてインタビューをしている。インタビューに答える張オクスンさんは、柿の木を20本ほど「育てて(植えて)」おり1本当たり平均200kg、合計4トンの収穫量を見込んでいると話している。
柿を収穫する張オクスンさん

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=12045
渋柿なのか甘柿なのかは分からないが、農民たちは干し柿を作っている。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=12045
柿が豊作なのはよいことであるが、この報道を記事にしたのは、それが理由ではない。9月末の最高人民会議では経済改革案は出されなかったと過去記事に書いたが、実は、特に農業部門で改革の部分的導入を行っているのではないかという情報がある。
例えば:
Los Angeles Times: North Korea farmers to test regime appetite for reform
http://latimesblogs.latimes.com/world_now/2012/09/north-korea-farmers-market-economy.html
それとこの記事との関係はというと、農民の張さんが「私の家では、柿を全部採って、日々の生活を補ったり、人民軍の軍人にも送ってやろうと思っています」と話している点である。張さんは、豊作なので、国家への供出分を超過する部分について、「日々の生活を補ったり、人民軍」への寄贈を述べているのか、それともこれらの柿の木は全て「自留地(庭)」で育てたものなので、張さん一家がその収穫物の処分権を有するということなのであろうか。「日々の生活を補う」ということは、柿を食べて飢えをしのぐということではなく、柿を売って生計を補填するという意味であろう。
さて、この報道には豊作以上のメッセージが込められているのであろうか。
報道によると、同地は北朝鮮の柿の名産地ということで、今年も「家が見えないほど」柿がなったという。
たわわに実を付けた柿の木

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=12045
また、農民同盟委員長の金チャンスさんは、「台風や雨の影響で柿の収穫量が減るのではないかと思っているかもしれないが、見てのとおり村全体が柿で埋もれて家がよく見えないほどである」と嬉しそうに語っている。
金チャンス農民同盟委員長

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=12045
レポーターは、柿の木を一番多く植えていると農場から紹介された農家を訪ねてインタビューをしている。インタビューに答える張オクスンさんは、柿の木を20本ほど「育てて(植えて)」おり1本当たり平均200kg、合計4トンの収穫量を見込んでいると話している。
柿を収穫する張オクスンさん

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=12045
渋柿なのか甘柿なのかは分からないが、農民たちは干し柿を作っている。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=12045
柿が豊作なのはよいことであるが、この報道を記事にしたのは、それが理由ではない。9月末の最高人民会議では経済改革案は出されなかったと過去記事に書いたが、実は、特に農業部門で改革の部分的導入を行っているのではないかという情報がある。
例えば:
Los Angeles Times: North Korea farmers to test regime appetite for reform
http://latimesblogs.latimes.com/world_now/2012/09/north-korea-farmers-market-economy.html
それとこの記事との関係はというと、農民の張さんが「私の家では、柿を全部採って、日々の生活を補ったり、人民軍の軍人にも送ってやろうと思っています」と話している点である。張さんは、豊作なので、国家への供出分を超過する部分について、「日々の生活を補ったり、人民軍」への寄贈を述べているのか、それともこれらの柿の木は全て「自留地(庭)」で育てたものなので、張さん一家がその収穫物の処分権を有するということなのであろうか。「日々の生活を補う」ということは、柿を食べて飢えをしのぐということではなく、柿を売って生計を補填するという意味であろう。
さて、この報道には豊作以上のメッセージが込められているのであろうか。