人民軍創建70周年閲兵式で「火星-5型」を検閲される最高領導者同志:「脱北モデラー、キム・ヒョンチョル」から購入 (2019年2月21日)
過去記事で紹介したトランペッターの「火星-5」プラモデルであるが、依然として箱に入ったままの状態である。プラモデル・ショップなどに問い合わせてみたが、組立て塗装をしてもらうととてつもない金額になることが分かった。そんな中、オークションを見ていたら組立・ペイント済みの同モデルを販売している「キム・ヒョンイル」という「脱北モデラー」がいた。販売金額は、プラモデルの原価+αであるが、今まで問い合わせてきた金額からすれば破格の安さだったので、即買した。
さらに、この「キム・ヒョンイル(脱北モデラー)」は名の通ったモデラーのようで、軍事月刊誌『PANZZER』(2018年11月27日発行)にこのモデルを使った記事を投稿している。

Source:『月刊PANZER』(1月号(第666号)、アルゴノート社、2018年11月27日発行)
この手の軍事雑誌、買ったことはないのだが、今回この号を買ってみて驚いた。トップ記事ではラトビア軍の戦車が紹介されているのだが、「車長がハッチにはFN MAG機銃が取り付けられ、車体上にはG36小銃と双眼鏡が置かれている」などと書かれており、私には「双眼鏡」ぐらいしか理解できない。まあ、拙ブログでも「元帥様」だの「第1副部長同志」だのと、訳の分からぬことを書いているので、あまり言えた話ではないが、やはり趣味の世界はそれぞれ深いようだ。
そして、この刊の102~106ページに「よろしい、ならば無慈悲な戦争ニダ!」という「キム・ヒョンチョル」脱北モデラーの記事が出ている。

Source:『月刊PANZER』(1月号(第666号)、アルゴノート社、2018年11月27日発行)
見れば分かるように、上に書かれている朝鮮語が間違っている(확실한→확실히)。「キム・ヒョンチョル」脱北モデラーは、鴨緑江を渡っているときに、川に落ちて朝鮮語を忘れてしまったのかも知れない。文中にも誤った朝鮮語はあるのだが、そもそもジョークなので、細かな追求をする意味はない。ということで、モデラーは日本人で、上に書いたように、雑誌の記事に使われるようなモデルを作っている腕の高い人なのだろう。
プラモデルの完成品を買ったのは初めてなのだが、購入条件として「壊れていてても自分で修理できる」ということが条件となっていた。「キム・ヒョンチョル」脱北モデラーはプロらしく、非常に上手に箱に入れてくれたのだが、残念ながら紐を少し強く縛りすぎたようで、アクスルのいくつかが破損していた。
米帝の地雷で破壊されたアクスル。

勇敢な火星砲兵部隊の修理兵は、米帝に対する憎悪で心を燃やし、タンスメに破壊されたアクスルを修理した。

と言いたいところだが、私の技術と老眼では、エポキシボンドを塗りたくって固めるのがせいぜいで、修理痕が見え見え。車体の下部であることがせめてもの救い。
さて、修理も完了した、「火星-5」は、無事、人民軍創建70周年閲兵式に参加することができた。


敬愛する最高領導者同志は、米帝の地雷で破壊されたアクスルをタンスメに修理した火星砲兵隊修理兵を祝賀して下さるために、自ら観覧席より降りてきて下さり、大きな栄光を抱かせて下さった。


敬愛する最高領導者同志は、「火星-5」型ミサイルのエンジンをご覧になり、このぐらいのできならば敵共を一気に粉砕できると大満足を表明された。

「朝鮮中央TV」はドローンで上空からも撮影している。


敬愛する最高領導者同志は、ミサイル発射体制を確認することについての命令を下達された。命令が下達されると、火星砲兵たちは、迅速にミサイルを立てて発射体制を整えた。最高領導者同志は、発射準備に要した時間を確認され、早い、実に早い、これなら敵共に迎撃態勢を整える余裕も与えられないだろうと明るくお笑いになった。




火星砲兵隊の将兵は、敬愛する最高領導者同志が施して下さった大きな恩情に吹き出す激情を禁じ得ずにいた。
ということで、素晴らしい「革命活動」報道ができたこ。それにしてもこのプラモデルを見れば見るほど、私には絶対に組み立てられないと言うことを切実に感じる。箱入りモデルの組立にチャレンジしようと思ったこともあったが、やめておいたのは正解だった。サイドカバーなどがポロッと落ちてしまったのだが、見ればサイドカバーの中にも色々なものがきちんと収納されている。プラモデルの世界というのは、どうやら見えないところにまで拘るという世界のようで、それらを一つ一つ確認しながら自分で組み立てていくところに醍醐味があるのだと思う。
板門店から命がけで脱北した北朝鮮警備兵の金ヒョンチョルかどうかは分からないが、脱北モデラー同志には敬意を示しておく。
さらに、この「キム・ヒョンイル(脱北モデラー)」は名の通ったモデラーのようで、軍事月刊誌『PANZZER』(2018年11月27日発行)にこのモデルを使った記事を投稿している。

Source:『月刊PANZER』(1月号(第666号)、アルゴノート社、2018年11月27日発行)
この手の軍事雑誌、買ったことはないのだが、今回この号を買ってみて驚いた。トップ記事ではラトビア軍の戦車が紹介されているのだが、「車長がハッチにはFN MAG機銃が取り付けられ、車体上にはG36小銃と双眼鏡が置かれている」などと書かれており、私には「双眼鏡」ぐらいしか理解できない。まあ、拙ブログでも「元帥様」だの「第1副部長同志」だのと、訳の分からぬことを書いているので、あまり言えた話ではないが、やはり趣味の世界はそれぞれ深いようだ。
そして、この刊の102~106ページに「よろしい、ならば無慈悲な戦争ニダ!」という「キム・ヒョンチョル」脱北モデラーの記事が出ている。

Source:『月刊PANZER』(1月号(第666号)、アルゴノート社、2018年11月27日発行)
見れば分かるように、上に書かれている朝鮮語が間違っている(확실한→확실히)。「キム・ヒョンチョル」脱北モデラーは、鴨緑江を渡っているときに、川に落ちて朝鮮語を忘れてしまったのかも知れない。文中にも誤った朝鮮語はあるのだが、そもそもジョークなので、細かな追求をする意味はない。ということで、モデラーは日本人で、上に書いたように、雑誌の記事に使われるようなモデルを作っている腕の高い人なのだろう。
プラモデルの完成品を買ったのは初めてなのだが、購入条件として「壊れていてても自分で修理できる」ということが条件となっていた。「キム・ヒョンチョル」脱北モデラーはプロらしく、非常に上手に箱に入れてくれたのだが、残念ながら紐を少し強く縛りすぎたようで、アクスルのいくつかが破損していた。
米帝の地雷で破壊されたアクスル。

勇敢な火星砲兵部隊の修理兵は、米帝に対する憎悪で心を燃やし、タンスメに破壊されたアクスルを修理した。

と言いたいところだが、私の技術と老眼では、エポキシボンドを塗りたくって固めるのがせいぜいで、修理痕が見え見え。車体の下部であることがせめてもの救い。
さて、修理も完了した、「火星-5」は、無事、人民軍創建70周年閲兵式に参加することができた。


敬愛する最高領導者同志は、米帝の地雷で破壊されたアクスルをタンスメに修理した火星砲兵隊修理兵を祝賀して下さるために、自ら観覧席より降りてきて下さり、大きな栄光を抱かせて下さった。


敬愛する最高領導者同志は、「火星-5」型ミサイルのエンジンをご覧になり、このぐらいのできならば敵共を一気に粉砕できると大満足を表明された。

「朝鮮中央TV」はドローンで上空からも撮影している。


敬愛する最高領導者同志は、ミサイル発射体制を確認することについての命令を下達された。命令が下達されると、火星砲兵たちは、迅速にミサイルを立てて発射体制を整えた。最高領導者同志は、発射準備に要した時間を確認され、早い、実に早い、これなら敵共に迎撃態勢を整える余裕も与えられないだろうと明るくお笑いになった。




火星砲兵隊の将兵は、敬愛する最高領導者同志が施して下さった大きな恩情に吹き出す激情を禁じ得ずにいた。
ということで、素晴らしい「革命活動」報道ができたこ。それにしてもこのプラモデルを見れば見るほど、私には絶対に組み立てられないと言うことを切実に感じる。箱入りモデルの組立にチャレンジしようと思ったこともあったが、やめておいたのは正解だった。サイドカバーなどがポロッと落ちてしまったのだが、見ればサイドカバーの中にも色々なものがきちんと収納されている。プラモデルの世界というのは、どうやら見えないところにまで拘るという世界のようで、それらを一つ一つ確認しながら自分で組み立てていくところに醍醐味があるのだと思う。
板門店から命がけで脱北した北朝鮮警備兵の金ヒョンチョルかどうかは分からないが、脱北モデラー同志には敬意を示しておく。