『<実況録画>敬愛する金正恩元帥をお迎えし開催された朝鮮労働党創建67周年慶祝モランボン楽団公演『嚮導の党を高く歌う』」(2012年10月12日 「朝鮮中央TV」)
過去記事に書いたモランボン公演の「実況録画」を見た。今回もなかなか新しい趣向が入っていた。
金正恩さんの入退場の音楽は、人民軍軍楽隊の演奏であるが、「愛国歌」も含めて残りは全てモランボン楽団の演奏である。今回の「愛国歌」は、バイオリンの独奏から入ったが、なかなか良い感じであった。
「愛国歌」の演奏

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-10-12-14-y.flv
興味深いのは、モランボン楽団員が敬礼をしていることである(下写真)。
敬礼をするモランボン楽団員

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-10-12-14-y.flv
何も敬礼で大騒ぎする必要もないと思うかもしれないが、北朝鮮の映像を見ていると敬礼をするのは「軍人」であり、民間人は敬礼はしない。これは、金日成・金正日銅像を参拝する場面などで明らかである(別記事にしようと思うが、そういえば、江界市に金日成・金正日セット銅像が建立された。花束を持って参拝する市民の姿は「20時報道」で紹介されたが、除幕式などは紹介されなかったようだ。金日成・金正日銅像の建立自体が、もう「一大事変」ではなくなったという意味であろうか。)
話を戻して、次の写真を見て欲しい。
敬礼をする最高司令官金正恩と敬礼をしない民間人張成沢

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-10-12-14-y.flv
過去記事にも書いたが、張成沢は軍服を着て登場したり平服で登場したりしている(写真左)。軍人であり民間人という二重の身分を使い分けているのであろう。また、金敬姫さんも今回は平服らしきものを着て登場している(右端の女性)。金正恩さんは、人民軍の最高司令官(軍人)として敬礼をしているはずである。
であるとすれば、モランボン楽団員は軍人なのであろうか。それとも単なるパフォーマンスなのであろうか。
前後するが、今回の公演では出演者の名前が紹介された。興味深いのは、モランボン楽団のリーダーとおぼしきバイオリン奏者の名前である。
楽団のリーダーらしき女性「シンウヒャンヒ」さん

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-10-12-14-y.flv
この女性の名前は4文字である。私が知る限り、朝鮮・韓国の姓は通常1文字(南宮など例外はあるが)、名は1文字ないし2文字である。これまで、4文字の韓国・朝鮮人名は見た記憶がない。ところが、この女性は4文字の名前なのだが、シンウが姓で、ヒャンヒ(香姫?)が名なのであろうか。それとも、シンが姓で、ウヒャンヒが名なのであろうか。あるいは、そもそもここに書かれているのは、彼女の名前ではないのだろうか。これ、例によってウリミンゾクキリに他のコメントに続けて「特にシンウヒャンヒドンムの演奏は最高です」と出しておいたので、どう掲載されるのかが楽しみだ。ユウンギョン(ユウンジョン?)さんのチェロの独奏もなかなか良かったのであるが、名前を確かめるために、シンウヒャンヒドンムを褒めておいた。
公演で演奏された曲目は、概ね労働党に関する曲である。「党=母」という構図なので「母」というタイトルが付いた曲目が多く、金正恩さんの母、高英姫さんとの関係を疑い歌詞があるものは注意深く聞いていたが、特につながりのありそうな曲はなかったようだ。「母の声」などという曲は、もしやと思ったのだが、曲の最期の方で「党の声」と歌っていた。
また、この演奏会で金正日さんの映像はクライマックスで金正恩さんと共に現地指導する様子が一度映し出されただけである。金正恩さんは、「私たちの願いは元帥様がご無事であること」と歌う曲の背景で執務風景が映し出されただけである。そういう意味では、労働党の創建記念日の演奏会であるということを差し引いても、相当に労働党に特化した内容であった。
歌手の踊りはかなり派手であった。円陣を組んで、「元帥様」に尻を向けて歌う場面も見られた。
派手なパフォーマンス

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-10-12-14-y.flv
もう一つ注目すべきことは、金正恩さんの前に灰皿が置かれていないことである。金正恩さんが喫煙をする場面はしばしば放映されているが、確か、前回のモランボン楽団の公演ではタバコを吸いながら観覧していた。この公演、1時間半以上なのでヘビースモーカーとしては耐えられる時間ではない。もしかすると、画角外に灰皿が置かれていたのかもしれないが、そうでなければ、金正恩さんは禁煙かタバコを減らしたということであろうか。李雪主さんが妊娠したのを契機に禁煙をしたということも考えられないではない。もっとも、金正恩さんが住んでいるような御殿であれば、喫煙室などいくらでも造れるはずではあるが。
灰皿はなさそう

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金正恩さんの入退場の音楽は、人民軍軍楽隊の演奏であるが、「愛国歌」も含めて残りは全てモランボン楽団の演奏である。今回の「愛国歌」は、バイオリンの独奏から入ったが、なかなか良い感じであった。
「愛国歌」の演奏

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-10-12-14-y.flv
興味深いのは、モランボン楽団員が敬礼をしていることである(下写真)。
敬礼をするモランボン楽団員

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-10-12-14-y.flv
何も敬礼で大騒ぎする必要もないと思うかもしれないが、北朝鮮の映像を見ていると敬礼をするのは「軍人」であり、民間人は敬礼はしない。これは、金日成・金正日銅像を参拝する場面などで明らかである(別記事にしようと思うが、そういえば、江界市に金日成・金正日セット銅像が建立された。花束を持って参拝する市民の姿は「20時報道」で紹介されたが、除幕式などは紹介されなかったようだ。金日成・金正日銅像の建立自体が、もう「一大事変」ではなくなったという意味であろうか。)
話を戻して、次の写真を見て欲しい。
敬礼をする最高司令官金正恩と敬礼をしない民間人張成沢

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-10-12-14-y.flv
過去記事にも書いたが、張成沢は軍服を着て登場したり平服で登場したりしている(写真左)。軍人であり民間人という二重の身分を使い分けているのであろう。また、金敬姫さんも今回は平服らしきものを着て登場している(右端の女性)。金正恩さんは、人民軍の最高司令官(軍人)として敬礼をしているはずである。
であるとすれば、モランボン楽団員は軍人なのであろうか。それとも単なるパフォーマンスなのであろうか。
前後するが、今回の公演では出演者の名前が紹介された。興味深いのは、モランボン楽団のリーダーとおぼしきバイオリン奏者の名前である。
楽団のリーダーらしき女性「シンウヒャンヒ」さん

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-10-12-14-y.flv
この女性の名前は4文字である。私が知る限り、朝鮮・韓国の姓は通常1文字(南宮など例外はあるが)、名は1文字ないし2文字である。これまで、4文字の韓国・朝鮮人名は見た記憶がない。ところが、この女性は4文字の名前なのだが、シンウが姓で、ヒャンヒ(香姫?)が名なのであろうか。それとも、シンが姓で、ウヒャンヒが名なのであろうか。あるいは、そもそもここに書かれているのは、彼女の名前ではないのだろうか。これ、例によってウリミンゾクキリに他のコメントに続けて「特にシンウヒャンヒドンムの演奏は最高です」と出しておいたので、どう掲載されるのかが楽しみだ。ユウンギョン(ユウンジョン?)さんのチェロの独奏もなかなか良かったのであるが、名前を確かめるために、シンウヒャンヒドンムを褒めておいた。
公演で演奏された曲目は、概ね労働党に関する曲である。「党=母」という構図なので「母」というタイトルが付いた曲目が多く、金正恩さんの母、高英姫さんとの関係を疑い歌詞があるものは注意深く聞いていたが、特につながりのありそうな曲はなかったようだ。「母の声」などという曲は、もしやと思ったのだが、曲の最期の方で「党の声」と歌っていた。
また、この演奏会で金正日さんの映像はクライマックスで金正恩さんと共に現地指導する様子が一度映し出されただけである。金正恩さんは、「私たちの願いは元帥様がご無事であること」と歌う曲の背景で執務風景が映し出されただけである。そういう意味では、労働党の創建記念日の演奏会であるということを差し引いても、相当に労働党に特化した内容であった。
歌手の踊りはかなり派手であった。円陣を組んで、「元帥様」に尻を向けて歌う場面も見られた。
派手なパフォーマンス

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-10-12-14-y.flv
もう一つ注目すべきことは、金正恩さんの前に灰皿が置かれていないことである。金正恩さんが喫煙をする場面はしばしば放映されているが、確か、前回のモランボン楽団の公演ではタバコを吸いながら観覧していた。この公演、1時間半以上なのでヘビースモーカーとしては耐えられる時間ではない。もしかすると、画角外に灰皿が置かれていたのかもしれないが、そうでなければ、金正恩さんは禁煙かタバコを減らしたということであろうか。李雪主さんが妊娠したのを契機に禁煙をしたということも考えられないではない。もっとも、金正恩さんが住んでいるような御殿であれば、喫煙室などいくらでも造れるはずではあるが。
灰皿はなさそう

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-10-12-14-y.flv