「朝鮮人民軍最高司令官金正恩同志が党中央軍事委員会と国防委員会、最高司令部作戦指揮メンバーと共に錦繍山太陽宮殿を訪れた」(2012年10月10日 「朝鮮中央TV」)
金正恩さんが、朝鮮労働党創建67周年に際し錦繍山太陽宮殿を党・軍関係者と共に訪れたというニュースである。重病説がささやかれた、金敬姫さんも同行している。金敬姫さんは、この訪問に際しては黒い服を着ており、最近着用が増えていた軍服調の服は着ていない。また、軍服を着た人々が敬礼をしている中、「民間人」の金敬姫さんは敬礼をしていない。錦繍山太陽宮殿には、金正日の妹として訪れたということであろうか。軍服調の着衣で彼女が敬礼をしている場面は見たことないが、もしかすると、自己の立場を巧みに使い分けているのかもしれない。夫の張成沢さんも最近は平服が多いが、軍服で公の場に登場することもあった(記事には張成沢さんも同行していると書かれており、写真には金正恩さんと金敬姫さんを除いて残りは軍服を着ているので、張さんも軍服組に含まれているはずである。金正恩さんの右2人目か?)。
「労働新聞」:「조선인민군 최고사령관 김 정 은동지께서 당중앙군사위원회와 국방위원회,최고사령부 작전지휘성원들과 함께 금수산태양궁전을 찾으시였다」
http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2012-10-10-0001
錦繍山太陽宮殿にて

Source: 労働新聞、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2012-10-10-0001
「朝鮮中央TV」の「録画報道」を扱っておきながら、なぜ「労働新聞」の記事の写真を掲載したのかというと、「録画報道」には金正恩さん一行の写真が一切出てこなかったからである。この「録画報道」は、アナウンサーの李春姫さんが「労働新聞」の記事と同じ内容を読み上げた。
記事を読み上げる李春姫さん

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-10-10-13.flv
李さんは、新しいスタジオになじまないのだろうか、ピンマイクを使わずに使い慣れたスタンドマイクを使ってアナウンスをしている。しかも、これまでの李さんのアナウンスのような抑揚が感じられず、淡々と記事を読み上げる最近の若いアナウンサーのスタイルのような読み方である。「李さん、どうしたの?」と言いたくなるのだが、何となく元気がない。李さんも時代の移り変わりを感じているのであろうか。金正恩時代に入って、彼女が登場する回数は減ったが、今回のように重要なニュースは相変わらず彼女が読み上げている。きちんと確認はしていないが、彼女は金日成・金正日両名の訃報を読み上げているはずである。日本では、涙ながらに訃報を読み上げる場面が繰り返し報道番組で流されてきたが、朗報を伝えるときには実に明るく笑みを浮かべながら原稿を読み上げていた。「朝鮮中央TV」のスタイルが変わりつつある今、李さんもいよいよ本格的な引退の時期となったのかもしれない。
北朝鮮は、国防委員会声明に続き、祖国平和統一委員会スポークスマン談話、朝鮮民主主義人民共和国外務省スポークスマン談話を発表した。それぞれ、「朝鮮中央通信」で流されており、基本的には国防委員会声明を受け、表現を変えながら米国と韓国を威嚇している。
ウリミンゾクキリには、祖国平和統一委員会スポークスマン談話までしか出ていないが、それを読み上げるアナウンサーの画像が下である。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=11874
こちらの若いアナウンサーはピンマイクを使用している。このアナウンサーも李さんほどではないにせよ、中堅所のアナウンサーだと思う。さすがに怒った内容の報道であるので、このアナウンサーも怒って読み上げている。しかし、やはり李さんの方が怒り方も上手のようで、迫力がある。もしかすると、最近の放送では「怒りながらも冷静に」という指示がでているのかもしれない。
「労働新聞」:「조선인민군 최고사령관 김 정 은동지께서 당중앙군사위원회와 국방위원회,최고사령부 작전지휘성원들과 함께 금수산태양궁전을 찾으시였다」
http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2012-10-10-0001
錦繍山太陽宮殿にて

Source: 労働新聞、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2012-10-10-0001
「朝鮮中央TV」の「録画報道」を扱っておきながら、なぜ「労働新聞」の記事の写真を掲載したのかというと、「録画報道」には金正恩さん一行の写真が一切出てこなかったからである。この「録画報道」は、アナウンサーの李春姫さんが「労働新聞」の記事と同じ内容を読み上げた。
記事を読み上げる李春姫さん

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-10-10-13.flv
李さんは、新しいスタジオになじまないのだろうか、ピンマイクを使わずに使い慣れたスタンドマイクを使ってアナウンスをしている。しかも、これまでの李さんのアナウンスのような抑揚が感じられず、淡々と記事を読み上げる最近の若いアナウンサーのスタイルのような読み方である。「李さん、どうしたの?」と言いたくなるのだが、何となく元気がない。李さんも時代の移り変わりを感じているのであろうか。金正恩時代に入って、彼女が登場する回数は減ったが、今回のように重要なニュースは相変わらず彼女が読み上げている。きちんと確認はしていないが、彼女は金日成・金正日両名の訃報を読み上げているはずである。日本では、涙ながらに訃報を読み上げる場面が繰り返し報道番組で流されてきたが、朗報を伝えるときには実に明るく笑みを浮かべながら原稿を読み上げていた。「朝鮮中央TV」のスタイルが変わりつつある今、李さんもいよいよ本格的な引退の時期となったのかもしれない。
北朝鮮は、国防委員会声明に続き、祖国平和統一委員会スポークスマン談話、朝鮮民主主義人民共和国外務省スポークスマン談話を発表した。それぞれ、「朝鮮中央通信」で流されており、基本的には国防委員会声明を受け、表現を変えながら米国と韓国を威嚇している。
ウリミンゾクキリには、祖国平和統一委員会スポークスマン談話までしか出ていないが、それを読み上げるアナウンサーの画像が下である。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=11874
こちらの若いアナウンサーはピンマイクを使用している。このアナウンサーも李さんほどではないにせよ、中堅所のアナウンサーだと思う。さすがに怒った内容の報道であるので、このアナウンサーも怒って読み上げている。しかし、やはり李さんの方が怒り方も上手のようで、迫力がある。もしかすると、最近の放送では「怒りながらも冷静に」という指示がでているのかもしれない。