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    「米国務省定例記者会見」:北朝鮮国防委員会声明に関して(2012年10月9日 「U.S. Department of State」)

    やはり10月9日の米国務省定例記者会見で北朝鮮国防委員会声明に関する質疑応答があった。

    U.S. Department of State, Daily Press Briefing Oct 9, 2012;
    http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2012/10/198745.htm#NORTHKOREA

    ヌーランド報道官は、北朝鮮は米本土も射程に収めたと主張しているが、北朝鮮のミサイル能力をどう評価するのかという質問に対して、「ミサイル能力を自慢するのではなく、北朝鮮は人民を食べさせるべきだというのが国務省の第一のコメントだ」とした上で、「北朝鮮は、威嚇と挑発では何も得られないことを理解しなければならない」とし、ミサイル能力については「ここでは軍事情報については触れるつもりはないので、想像に任せる」とかわしている。

    また、韓国のミサイル射程距離延長問題については、「これらの変更は防衛的性格のものであ」り、「ミサイル射程距離については2001年以来変更しておらず、その間に北朝鮮は(ミサイル)能力を拡充してきたことは明らかである」から、「これらは、それに対応するための我々の防衛措置である」と答えている。

    この質問をした記者が誰だか分からないが、質問が悪い。大体、北朝鮮のミサイル能力など4月のロケット打ち上げ失敗を見ても明らかだし、その後、打ち上げ実験はしていない。したがって、北朝鮮が主張するように米本土に到達するようなミサイルなど持っているはずもない。北朝鮮の主張に真実があるとすれば、「日本とグアム島」に到達するミサイルを持っているというところまでである。なので、ヌーランドさんのレスポンスは、順当である。

    私の関心としては、前記事にも書いたように、北朝鮮が主張する「最近の米朝公式・非公式接触」についてと「韓国のミサイル射程距離延長をするについて、周辺国、特に日本との調整を行ったのか」という点であるのだが、そのことについては全く質問が出なかった。定例記者会見にいるMattという記者は、鋭くかつ執拗な質問をするので私は好きなのだが、この日の定例記者会見には彼はいなかったのであろうか。ビデオ版を見ていれば、誰がMattか分かるのであるが、時間を省くためにスクリプトを読んでいるだけなので分からない。

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