共和国創建70周年記念閲兵式:いろいろ (2018年9月10日 「朝鮮中央TV」)
今、少し見たら「朝鮮中央TV」で、「共和国創建70周年慶祝閲兵式」を放送していた。昨日、生放送があったのだろうか。中国にいるので見ることができていない。
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<追記:2018/09/10 0742>
やはり、大連空港で少し見たのが初回の「録画実況」だったようだ。前回以上にドローンを使った撮影が増えており、かなり立体的にパレードを見ることができる。それと、軍のトップ2人が乗っている「指揮車」が軍用専用車に変更されていた。
2018年2月8日に登場した、「指揮車」。メルセデスGクラス。

Source: KCTV, 2018/02/09
今回登場した、「指揮車」。エンブレムの上に何か文字があるが、読み取れない。

Source: KCTV, 2018/09/10

Source: KCTV, 2018/09/10
屋根の上にある筒状のものは何だろうか?

Source: KCTV, 2018/09/10
今回の特徴は、「特殊作戦軍銃隊」が多く紹介されている。
「第11軍団銃隊」

Source: KCTV, 2018/09/10
「海軍抄擊部隊」。米軍のネイビーシールズのような部隊だと思われる。ナレーションでは、「完璧な実戦能力と資質を備えた滅敵の気性」と。

Source: KCTV, 2018/09/10
「航空及び反航空軍抄擊部隊」

Source: KCTV, 2018/09/10
70を形作って飛ぶ飛行隊

Source: KCTV, 2018/09/10
今回登場したなかでは最も大きなミサイル

Source: KCTV, 2018/09/10
嬉しそうな「元帥様」と突然「元帥様」に手を握られて当惑顔の栗戦書。これまでの例だと、この対女シーンで「第1副部長同志」がチョロチョロと走り回るのだが、今回は全く登場していない。出産との関係かも知れない。

Source: KCTV, 2018/09/10
後ろを歩く女性はいるが、「第1副部長同志」ではないと思われる。

Source: KCTV, 2018/09/10
今回は、4月20日に朝鮮労働党中央委員会第7回第3回回全員会議」で「新たな戦略的路線」が発表されて初めての閲兵式となる。2月8日の建軍節には、火星系ICBMが登場していたと。その時は、平昌オリンピックがあったとはいえ、北朝鮮の事情からすれば、「並進路線」の変更はされていなかったので、ICBMが登場しても不思議ではない。
一方、今回は「新たな戦略的路線」の下でのパレードだったので、ICBMが登場しなかったのはある意味当然である。もちろん、北南関係や朝米関係、さらには「元帥様」と並び立った中国共産党序列3位の栗戦書に配慮したということはあろうが、北朝鮮のロジックからすれば、それは「屈服」ではなく、自らが定めた「新たな戦略的路線」の決定の結果ということになる。一般的には、「配慮」の部分だけが強調されているが、北朝鮮にとってはそれ以上に独自の決定が重要であるし説得力がある。
実は、今回の訪中は、大連市の某大学で開催された会議で「米朝首脳会談後の朝鮮半島と国際関係」という話をする予定であったのだが、到着直後、「北朝鮮の話は止めてくれ」と言われた。会議は9月9日の前日ではあったが、序列3位が参加している共和国創建行事との関連があったことは間違いない。ともあれ、私の話から「北朝鮮」を取ってしまえば、「てにをは」しか残らない。仕方がないので、偶然持参したUSBメモリに残っていた昨年12月に海南島の会議で話した「一帯一路と朝鮮半島」というパワポをアップデートして、「一帯一路とアジアの夢-中国の夢の先に-」という話をした。前半部分は、安倍政権の一帯一路に対する態度変化の話で誤魔化しておき、途中からはトランプ話を経由しつつ、北朝鮮を朝鮮半島の非核化と言い換え、中国を持ち上げ、できるだけ中国外交部定例記者会見での発言を引用しながら全体をデッチ上げ、その場を凌いだ。
翌日(9日)の夜の宴会では、当然、「共和国創建70周年慶祝」の乾杯を提起し、全員にお付き合い頂いた。そしたら、中国の先生が「9月9日は毛沢東の命日だ」と言いだし、続けて「偉大な領袖毛沢東同志を哀悼して乾杯」となった。調べてみると、毛沢東同志は1976年の9月9日が確かに命日となっている。
時間の関係で、今回は、大連の朝鮮食堂には行かなかったが、前回の感じでは、どのみち、行ったところであまり楽しくない。というか、千年白雪会館に行ってしまうと、他はどうもという方が正しいかもしれない。
日本語字幕無し、「共和国創建70周年閲兵式と平壌市群衆示威
Source: KCTV, 2018/09/10
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<追記:2018/09/10 0742>
やはり、大連空港で少し見たのが初回の「録画実況」だったようだ。前回以上にドローンを使った撮影が増えており、かなり立体的にパレードを見ることができる。それと、軍のトップ2人が乗っている「指揮車」が軍用専用車に変更されていた。
2018年2月8日に登場した、「指揮車」。メルセデスGクラス。

Source: KCTV, 2018/02/09
今回登場した、「指揮車」。エンブレムの上に何か文字があるが、読み取れない。

Source: KCTV, 2018/09/10

Source: KCTV, 2018/09/10
屋根の上にある筒状のものは何だろうか?

Source: KCTV, 2018/09/10
今回の特徴は、「特殊作戦軍銃隊」が多く紹介されている。
「第11軍団銃隊」

Source: KCTV, 2018/09/10
「海軍抄擊部隊」。米軍のネイビーシールズのような部隊だと思われる。ナレーションでは、「完璧な実戦能力と資質を備えた滅敵の気性」と。

Source: KCTV, 2018/09/10
「航空及び反航空軍抄擊部隊」

Source: KCTV, 2018/09/10
70を形作って飛ぶ飛行隊

Source: KCTV, 2018/09/10
今回登場したなかでは最も大きなミサイル

Source: KCTV, 2018/09/10
嬉しそうな「元帥様」と突然「元帥様」に手を握られて当惑顔の栗戦書。これまでの例だと、この対女シーンで「第1副部長同志」がチョロチョロと走り回るのだが、今回は全く登場していない。出産との関係かも知れない。

Source: KCTV, 2018/09/10
後ろを歩く女性はいるが、「第1副部長同志」ではないと思われる。

Source: KCTV, 2018/09/10
今回は、4月20日に朝鮮労働党中央委員会第7回第3回回全員会議」で「新たな戦略的路線」が発表されて初めての閲兵式となる。2月8日の建軍節には、火星系ICBMが登場していたと。その時は、平昌オリンピックがあったとはいえ、北朝鮮の事情からすれば、「並進路線」の変更はされていなかったので、ICBMが登場しても不思議ではない。
一方、今回は「新たな戦略的路線」の下でのパレードだったので、ICBMが登場しなかったのはある意味当然である。もちろん、北南関係や朝米関係、さらには「元帥様」と並び立った中国共産党序列3位の栗戦書に配慮したということはあろうが、北朝鮮のロジックからすれば、それは「屈服」ではなく、自らが定めた「新たな戦略的路線」の決定の結果ということになる。一般的には、「配慮」の部分だけが強調されているが、北朝鮮にとってはそれ以上に独自の決定が重要であるし説得力がある。
実は、今回の訪中は、大連市の某大学で開催された会議で「米朝首脳会談後の朝鮮半島と国際関係」という話をする予定であったのだが、到着直後、「北朝鮮の話は止めてくれ」と言われた。会議は9月9日の前日ではあったが、序列3位が参加している共和国創建行事との関連があったことは間違いない。ともあれ、私の話から「北朝鮮」を取ってしまえば、「てにをは」しか残らない。仕方がないので、偶然持参したUSBメモリに残っていた昨年12月に海南島の会議で話した「一帯一路と朝鮮半島」というパワポをアップデートして、「一帯一路とアジアの夢-中国の夢の先に-」という話をした。前半部分は、安倍政権の一帯一路に対する態度変化の話で誤魔化しておき、途中からはトランプ話を経由しつつ、北朝鮮を朝鮮半島の非核化と言い換え、中国を持ち上げ、できるだけ中国外交部定例記者会見での発言を引用しながら全体をデッチ上げ、その場を凌いだ。
翌日(9日)の夜の宴会では、当然、「共和国創建70周年慶祝」の乾杯を提起し、全員にお付き合い頂いた。そしたら、中国の先生が「9月9日は毛沢東の命日だ」と言いだし、続けて「偉大な領袖毛沢東同志を哀悼して乾杯」となった。調べてみると、毛沢東同志は1976年の9月9日が確かに命日となっている。
時間の関係で、今回は、大連の朝鮮食堂には行かなかったが、前回の感じでは、どのみち、行ったところであまり楽しくない。というか、千年白雪会館に行ってしまうと、他はどうもという方が正しいかもしれない。
日本語字幕無し、「共和国創建70周年閲兵式と平壌市群衆示威
Source: KCTV, 2018/09/10