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    「滋賀県出身の映像クリエーターか 北朝鮮の日本人男性拘束問題」 (2018年8月12日 「産経新聞」)

    12日、『産経新聞』が、北朝鮮で拘束されている日本人が「映像クリエーター」ではないのかと報じた。

    『産経新聞』、「滋賀県出身の映像クリエーターか 北朝鮮の日本人男性拘束問題」、https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180812-00000506-san-pol

    「映像クリエーター」というのは、いわゆるユーチューバーではないかと思うのだが、だとすると、ユーチューブにアップロードするために動画を北朝鮮で撮影し、それが問題視され、スパイ罪などの理由で拘束されているのではないだろうか。

    ユーチューブを見ていると、「北朝鮮潜入」とか「極秘映像入手」とかショッキングなタイトルを付け、普通の北朝鮮観光で撮影できる動画や「朝鮮中央TV」で放送された「極秘映像」をアップロードしている人がたくさんいる。

    その程度であれば、スパイ罪にはならないが、ガイドが撮影を禁じた場所や施設を隠し撮りしたりすると、スパイ罪の適用対象になり得る。特に軍関係には敏感で、軍事施設は当然のこと、軍人の撮影も原則的には禁止されている(板門店は例外)。

    あるいは、ガイドの指示を無視して勝手に出歩き(ここまでは、一般的にはガイドから厳重注意され無罪放免。最悪の場合でも旅行日程打ち切りで強制退去処分)、さらに撮影禁止の場所を撮影したのかも知れない。それで、北朝鮮が撮影して欲しくない施設やシーンを撮影すれば、「経済情報を盗み出そうとした」としてスパイ罪の対象となり得る。

    いずれにせよ、北朝鮮が難癖を付けて外国人を拘束することはないはずである。故ウォムビア青年も、明らかに他の旅行者とは異なる行動をした結果、拘束された。撮影に関しては、グレーゾーンがあるはずなので、その部分での扱いの裁量はあり得るが、何か理由があったことは間違いないと思っている。

    北朝鮮メディアはこの件について報じていない。その後、韓国メディアをざっと調べてみたが、北朝鮮が釈放した「我が国領内に不法に侵入した南朝鮮人民」について、韓国メディアは報じていないようである。

    この事件と関連し、北朝鮮当局が日本人観光客受け入れを中止したとのことである。

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    No title

    北朝鮮に行きたい日本人からしたらかなり痛い制裁ですね
    ですがこの方がしたことを考えると致し方ないといいますか...

    Re: No title

    現実、北京まで行って平壌行きの飛行機に乗れなかった日本人もいるようです。「南浦の軍事施設を撮影した」というニュースも流れていましたね。

    > 北朝鮮に行きたい日本人からしたらかなり痛い制裁ですね
    > ですがこの方がしたことを考えると致し方ないといいますか...

    No title

    >現実、北京まで行って平壌行きの飛行機に乗れなかった日本人もいるようです。
    >「南浦の軍事施設を撮影した」というニュースも流れていましたね。
    朝鮮日報にてそのクリエイターの情報が公開されていました。
    詳細な情報はここに乗せるのは避けますが滋賀県出身でプロモーションビデオの映像制作に関わっていた人でした
    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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