「朝日関係改善は、日本の態度如何による-朝鮮中央通信論評」(2012年9月17日 「朝鮮中央通信」)
中国滞在中に出された報道なので、記事を書くのが遅れてしまった。この報道は、「労働新聞」には掲載されなかったが、9月25日の「労働新聞」には関連記事として「過去清算を離れた朝日関係改善はあり得ない」という記事が掲載された。
「労働新聞」記事:http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2012-09-25-0054&chAction=D
「朝鮮中央通信」の記事では、「日本の反共和国敵対勢力は、既に全て解決した『拉致問題』を継続して執拗に持ち出し、それを不純な政治的目的に悪用している」非難している。
この部分を読む限りでは、従来の「拉致問題は解決済み」という北朝鮮の姿勢に変化は見られないが、後半部分まで読んでいくと「朝日関係改善は、両国関係を近くて遠い国ではなく、近くて近い国にしようという偉大な金正日大元帥様の遺訓であ」り、「朝日平壌宣言を最期まで履行しようという共和国政府の立場には、今日も明日も変化がない」と日朝関係の改善に一定の意欲を見せている。
「日朝平壌宣言全文」日本国外務省:
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/s_koi/n_korea_02/sengen.html
上で紹介した「労働新聞」の記事には、「拉致問題」という言葉は使われておらず、日本が朝日両国間の対話を進めるためには「『根本問題』が解決されなければならない」と主張していると非難している。日本側が、日朝交渉で、北朝鮮に配慮をして「拉致問題」という言葉の代わりに「根本(的)問題」という用語を使っているのかどうかは分からないが、もしそうだとすれば、実を得るための賢明な判断だと思う。
興味深いのは、北朝鮮は「過去の清算こそが、関係改善のための出発点であり、根本問題である」と「根本問題」という言葉を使って主張していることである。確かに、「日朝平壌宣言」を読むと項目の2番目に「過去の清算」があり、項目の3番目に「懸案問題」がある。つまり、北朝鮮にとっては2が「根本問題」であり、日本にとっては3が「根本問題」となり得るわけで、この点については北朝鮮が出鱈目な主張をしているとまではいえない。
日本政府としては、「日朝平壌宣言」が採択された9月17日までに結果を出そうとしたようであるが、それは出てこなかった。しかし、少なくとも両国が同宣言に立ち返り、その上に立って協議を続けているとすれば、それは大いに評価できる。また、数日前(ざっと調べたが、動画ファイルが見つからなかった)の「20時報道」では、「朝日平壌宣言」を記念する集会が日本で開かれ、「朝日関係」改善を日本政府に要求する文書が採択されたというニュースも伝えられた。
「もう時間のない拉致問題解決」のために、水面下で実のある交渉が粘り強く続けられているということに期待したい。
「労働新聞」記事:http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2012-09-25-0054&chAction=D
「朝鮮中央通信」の記事では、「日本の反共和国敵対勢力は、既に全て解決した『拉致問題』を継続して執拗に持ち出し、それを不純な政治的目的に悪用している」非難している。
この部分を読む限りでは、従来の「拉致問題は解決済み」という北朝鮮の姿勢に変化は見られないが、後半部分まで読んでいくと「朝日関係改善は、両国関係を近くて遠い国ではなく、近くて近い国にしようという偉大な金正日大元帥様の遺訓であ」り、「朝日平壌宣言を最期まで履行しようという共和国政府の立場には、今日も明日も変化がない」と日朝関係の改善に一定の意欲を見せている。
「日朝平壌宣言全文」日本国外務省:
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/s_koi/n_korea_02/sengen.html
上で紹介した「労働新聞」の記事には、「拉致問題」という言葉は使われておらず、日本が朝日両国間の対話を進めるためには「『根本問題』が解決されなければならない」と主張していると非難している。日本側が、日朝交渉で、北朝鮮に配慮をして「拉致問題」という言葉の代わりに「根本(的)問題」という用語を使っているのかどうかは分からないが、もしそうだとすれば、実を得るための賢明な判断だと思う。
興味深いのは、北朝鮮は「過去の清算こそが、関係改善のための出発点であり、根本問題である」と「根本問題」という言葉を使って主張していることである。確かに、「日朝平壌宣言」を読むと項目の2番目に「過去の清算」があり、項目の3番目に「懸案問題」がある。つまり、北朝鮮にとっては2が「根本問題」であり、日本にとっては3が「根本問題」となり得るわけで、この点については北朝鮮が出鱈目な主張をしているとまではいえない。
日本政府としては、「日朝平壌宣言」が採択された9月17日までに結果を出そうとしたようであるが、それは出てこなかった。しかし、少なくとも両国が同宣言に立ち返り、その上に立って協議を続けているとすれば、それは大いに評価できる。また、数日前(ざっと調べたが、動画ファイルが見つからなかった)の「20時報道」では、「朝日平壌宣言」を記念する集会が日本で開かれ、「朝日関係」改善を日本政府に要求する文書が採択されたというニュースも伝えられた。
「もう時間のない拉致問題解決」のために、水面下で実のある交渉が粘り強く続けられているということに期待したい。