「<記録映画>敬愛する金正恩元帥様がチャンジョン通り住宅に入居した勤労者の家庭を訪問された 2012.9.4」(2012年9月6日 「朝鮮中央TV」)
すぐ前の記事に書いたのは「静止画」の報道番組、今度は内容は同じであるが「動画」の報道番組である。
http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=11392
それにしても、金正恩さんの動画放映は早い。リニア編集技術の向上やネットでの配信を考慮してのことかもしれないが、4日の訪問を6日に動画で流すなど、金正日時代では考えられない。
さて、この動画だが、待っていただけの甲斐がある内容だ。このところ、金正恩さんの動向を報道する動画(「記録映画」)では、毎回冒頭で同じ曲が使われている。曲名は分からないが、歌詞は「우리의 아버지 김일성 원수님」、つまり「私たちのお父さん、金日成元帥様」であったはずである。金正恩さんは、やはり人民と金正日さんより親密に接したお爺さんを意識しているのであろう。
「朝鮮中央通信」で配信された写真や、「朝鮮中央TV」の静止画報道でも見られたのだが、この動画を見て改めて思ったのは、人民の住宅を訪問する際に李雪主さんがビニール袋(レジ袋)を持参していることである。北朝鮮は、指導者を称賛する際に「どこの国の指導者が、XXXをするであろうか」という表現を使うが、まさにどこの国のファーストレディーがレジ袋をぶら下げて人民宅を訪問するであろうか、という感じである。もちろん、低開発国では、レジ袋=高級品ということもあり得る。北朝鮮がそのカテゴリーに属するのかどうかは別として、少なくとも金正恩さんは「レジ袋」の意味を分かっているはずだから、それを夫人にぶら下げさせるというのは、演出にしても「よくやった」といわざるを得ない。
李雪主さんが持ってきたレジ袋

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=11392
その、李雪主さんであるが、大活躍だ。金正恩さんが床に座ると、何かを言われて慌ただしく立ち上がって走っていった。どうやら、キッチンに行って手伝いをしろと言われたようである。
慌ただしく立ち上がる李雪主さん

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=11392
そして、キッチンで洗い物を手伝う李雪主さん

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=11392
どこの国のファーストレディーが、キッチンで洗い物を手伝うだろうか(私は良いことだと思うのだが・・)。
さらに、静止画報道では明らかにされなかった、李さん手作りの食べ物は、

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=11392
水餃子のような食べ物であった。李さんは作り方をこの家族に伝授したそうだ。
また、金正恩さんは、新居訪問に際して「マッチ」を持参したそうだ。これ、静止画でも言っていたのだが、何のことだかよく分からなかった。しかし、動画報道のアナウンスをよく聞いていたら「我が国では、新居を訪問する際にはマッチを持って行く」と言っていた。韓国にもそういう習慣があるのか分からないが、私が韓国にいた80年代後半にも、友人の新居を訪れたことがあったが、「マッチ」という話は記憶がない。単に、知らなかっただけなのかもしれないが。
マッチを贈呈する金正恩さん

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=11392
そして、金正恩特製マッチ?

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=11392
また、子供たち(新婚家庭でこれから生まれる子供も含めて)のために、世界名作童話集もプレゼントしたそうだ。ところが、なんと朝鮮語と英語が併記された絵本だ。わざわざこんな物をプレゼントして、それを「朝鮮中央TV」で大写しにして報道させるというのも、金正恩さんの国際感覚の表れか。
世界名作童話集

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=11392
以上が全て演出・宣伝と言ってしまえばそれまでであるが、私は金正恩スタイルとしてポジティブにとらえたい。そうであるがゆえに、チャンジョン通りから遠く離れた農村に住む朝鮮人民にも同様の配慮をしてくれることを期待する。もちろん、そのためには国富を増加させなければならない(北朝鮮の場合、当面はフローよりもストックではないだろうか)。
この動画を見る限り、金正恩元帥はよくやっている。是非、全朝鮮人民がそれを肌で感じられるような政治をやって欲しい。
http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=11392
それにしても、金正恩さんの動画放映は早い。リニア編集技術の向上やネットでの配信を考慮してのことかもしれないが、4日の訪問を6日に動画で流すなど、金正日時代では考えられない。
さて、この動画だが、待っていただけの甲斐がある内容だ。このところ、金正恩さんの動向を報道する動画(「記録映画」)では、毎回冒頭で同じ曲が使われている。曲名は分からないが、歌詞は「우리의 아버지 김일성 원수님」、つまり「私たちのお父さん、金日成元帥様」であったはずである。金正恩さんは、やはり人民と金正日さんより親密に接したお爺さんを意識しているのであろう。
「朝鮮中央通信」で配信された写真や、「朝鮮中央TV」の静止画報道でも見られたのだが、この動画を見て改めて思ったのは、人民の住宅を訪問する際に李雪主さんがビニール袋(レジ袋)を持参していることである。北朝鮮は、指導者を称賛する際に「どこの国の指導者が、XXXをするであろうか」という表現を使うが、まさにどこの国のファーストレディーがレジ袋をぶら下げて人民宅を訪問するであろうか、という感じである。もちろん、低開発国では、レジ袋=高級品ということもあり得る。北朝鮮がそのカテゴリーに属するのかどうかは別として、少なくとも金正恩さんは「レジ袋」の意味を分かっているはずだから、それを夫人にぶら下げさせるというのは、演出にしても「よくやった」といわざるを得ない。
李雪主さんが持ってきたレジ袋

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=11392
その、李雪主さんであるが、大活躍だ。金正恩さんが床に座ると、何かを言われて慌ただしく立ち上がって走っていった。どうやら、キッチンに行って手伝いをしろと言われたようである。
慌ただしく立ち上がる李雪主さん

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=11392
そして、キッチンで洗い物を手伝う李雪主さん

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=11392
どこの国のファーストレディーが、キッチンで洗い物を手伝うだろうか(私は良いことだと思うのだが・・)。
さらに、静止画報道では明らかにされなかった、李さん手作りの食べ物は、

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=11392
水餃子のような食べ物であった。李さんは作り方をこの家族に伝授したそうだ。
また、金正恩さんは、新居訪問に際して「マッチ」を持参したそうだ。これ、静止画でも言っていたのだが、何のことだかよく分からなかった。しかし、動画報道のアナウンスをよく聞いていたら「我が国では、新居を訪問する際にはマッチを持って行く」と言っていた。韓国にもそういう習慣があるのか分からないが、私が韓国にいた80年代後半にも、友人の新居を訪れたことがあったが、「マッチ」という話は記憶がない。単に、知らなかっただけなのかもしれないが。
マッチを贈呈する金正恩さん

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=11392
そして、金正恩特製マッチ?

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=11392
また、子供たち(新婚家庭でこれから生まれる子供も含めて)のために、世界名作童話集もプレゼントしたそうだ。ところが、なんと朝鮮語と英語が併記された絵本だ。わざわざこんな物をプレゼントして、それを「朝鮮中央TV」で大写しにして報道させるというのも、金正恩さんの国際感覚の表れか。
世界名作童話集

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=11392
以上が全て演出・宣伝と言ってしまえばそれまでであるが、私は金正恩スタイルとしてポジティブにとらえたい。そうであるがゆえに、チャンジョン通りから遠く離れた農村に住む朝鮮人民にも同様の配慮をしてくれることを期待する。もちろん、そのためには国富を増加させなければならない(北朝鮮の場合、当面はフローよりもストックではないだろうか)。
この動画を見る限り、金正恩元帥はよくやっている。是非、全朝鮮人民がそれを肌で感じられるような政治をやって欲しい。